ボサノヴァとフランス、フレンチボサ

ピエール・バルー、アンリ・サルヴァドール、クレモンティーヌ、フランソワーズ・アルディ、クロディーヌ・ロンジェ、エンゾ・エンゾ、イザベル・アンテナ、コラリー・クレモン、エレナなど、ブラジル音楽、ボサノヴァを愛するフランス人歌手を挙げるときりがありません。また、エリス・レジーナのようにツアーでフランスに来たり、ブラジル人アーティストが亡命でパリに集ったこともありました。フランスとブラジル音楽の関係はかなり早いうちから始まっています。

  • 黒いオルフェ』(1959)・・・パリで外交官生活をしていたこともあるブラジルの偉大な詩人・作詞家ヴィニシウス・ヂ・モラエスの戯曲に基づいた映画。出演者全員がブラジル人、ロケもブラジルということで有名ですが、フランスとブラジルの合作で、監督はフランス人のマルセル・カミュ。

  • 男と女』(1966)・・・「ダバダバダ」のタイトル曲で有名なクロード・ルルーシュの映画。ブラジル人ミュージシャンと関わりの深いピエール・バルーが出演して音楽を披露しています。美しい映像、素敵な俳優女優(ジャン=ルイ・トランティニャンと私の大好きなアヌーク・エメ)、粋でちょっと笑える大人のやりとりを描いたユーモアを感じさせる脚本。フレンチボサが効果的に使われたこの名作は、フランスでのボサノヴァ・ブームの決定打となりました。

  • パリに集うブラジル亡命アーティスト・・・ブラジル政府から反体制的とにらまれたブラジルのミュージシャンが多数パリに亡命してコミュニティを作っていました。ナラ・レオンがボサノヴァ大名盤「美しきボサ・ノヴァのミューズ」(1971)を録音したのもパリです。

    そうしてフランスに広まったボサノヴァも流行が去ってロック、ディスコ人気などに押され、長い間忘れられていました(フランスではなぜかハードロック人気が妙に高い)。そして20世紀末に、日本同様フランスでもボサノヴァブームが再来しました。スエーデンのリサ・エクダールとブラジルのサルヴァドーレ・ポーによるアルバムや、アンリ・サルヴァドールの久々の新作CHAMBRE AVEC VUEの大成功だけでなく、若いアーティストの中でもボサノヴァ風の音楽が流行し、21世紀になっても続いています。


    LISA EKDAHL / SINGS SALVADORE POE (2000)
    日本盤(デイブレイク)


    HENRI SALVADOR / CHAMBRE AVEC VUE (2000)

  • EMI 2000
  • 日本盤 2001
  • Blue Note 2002

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