DEZ ANOS DEPOIS - NARA LEAO

美しきボサ・ノヴァのミューズ / ナラ・レオン

・・・郷愁&哀愁・・・ ★5

1971年亡命先のパリでの録音。
個人的にはナラ・レオンの中で一番好きなアルバムです。
CDは、オリジナルと同じく2枚に分かれたものと、1枚にしたものがあります。

若い頃のナラ・レオンの広い豪華マンションがボサノヴァの創始者といわれるミュージシャンのたまり場となっていたのは有名な話。彼女はそんな環境で育ちつつ、ボサノヴァはブルジョワ的で現実から目をそらしていると感じるようになったそうで、1964年のファーストアルバム”NARA”の録音時にはすでにボサノヴァから離れていました。
その後、反政府的なプロテスト・ソングを歌うようになり、政府ににらまれてフランスに亡命します。
そこで懐かしのボサノヴァの良さを再認識して録音したのがこの「美しきボサ・ノヴァのミューズ」(原題DEZ ANOS DEPOISは「10年後」)で、ナラ・レオンの正式なボサ・アルバム一作目ということになります。
地理的に遠く離れた故郷と、ボサノヴァ仲間に囲まれていた懐かしい少女時代に思いをはせているせいでしょうが、いいようもない切なさとノスタルジーがただよっています。
これ以降は、ジャンルにとらわれずいろいろな曲を自分流に歌い、素敵なアルバムを出しています。

さて、アストラッド・ジルベルトに歌を教えたのはこのナラ・レオンだといわれています。確かに、力を抜いて優しく自然な感じで歌っているあたりは共通しています。
アストラッドはヘタウマともいえるあぶなっかさが、手を差し伸べたくなる可愛さにつながっていますが、ナラ・レオンのヴォーカルには、安定感、陰影と、包み込むようなあたたかみがあります。ボサノヴァに囲まれて裕福に育ったのに、環境に甘んじることなく、音楽面でも人生でもいろいろな経験をした彼女だからこそ、つくづくいいなぁと思わされる深みが出せるのかもしれません。


1971

1. Por Toda Minha Vida
2. Desafinado
3. Minha Namorada
4. Rapaz De Bem
5. Vou Por Ai
6. O Amor Em Paz
7. Sabia
8. Meditacao
9. Primavera
10. Este Seu Olhar
11. Outra Vez
12. Demais
1.ポル・トーダ・ア・ミーニャ・ヴィーダ
2.ジサフィナード
3.私の恋人
4.まじめな青年
5.ヴォウ・ポル・アイー/出かけてこよう
6.平和な愛
7.サビア
8.メディテーション
9.春
10.まなざし
11.いまひとたびの
12.ヂマイス
13. Insensatez
14. Samba De Uma Nota So
15. Retrato Em Branco E Preto
16. Corcovado
17. Garota De Ipanema
18. Pois E
19. Chega De Saudade
20. Bonita
21. Voce E Eu
22. Fotografia
23. O Grande Amor
24. Estrada Do Sol
13.インセンサチス
14.ワン・ノート・サンバ
15.白と黒のポートレート
16.コルコヴァード
17.イパネマの娘
18.ボイズ・エ/そうなんだ
19.想いあふれて
20.ボニータ
21.あなたと私
22.フォトグラフ
23.オ・グランヂ・アモール
24.エストラーダ・ド・ソル

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