STACEY KENT ステイシー・ケント ディスコグラフィー (アルバムリスト)
STACEY KENT ステイシー・ケント(1968 New York- )について
ラジオ等で数曲聴いた時は良かったのに、CD買って聴いたら期待はずれ...ということはよくありますが、ステイシー・ケントにはこれまで期待を裏切られたことがありません。
ジャズシンガーでも例えばエラ・フィッツジェラルドの場合、アルバムによって編成も選曲も歌い方も雰囲気も全く違います。「Ella in Berlin」等のように豪快にスキャットしながら歌いまくるアッパー系もあれば、ルイ・アームストロングと共演した「エラ&ルイ」や「The Intimate Ella」等、あたたかく包み込むようなやさしい雰囲気のアルバムもあります。
また"These Are The Blues"ではブルース、"Ella Abraca Jobim"ではジョビンの曲(ボサノヴァ)だけを歌っています。自分が聴いた最初の一枚が気に入らなかったからといって諦めてはいけないアーティストです。
それとは反対に、連続小説を読み進む感覚で試聴無で新作を買えるほど、ステイシー・ケントのアルバムには金太郎飴のような統一感があります。(裏を返せば、一枚聴いて好みでなければ他もだめな可能性が高いわけですが。)
彼女の夫Jim Tomlinson(サックス他)を含む、ほぼアンプラグドのこじんまりした編成、趣味のいいシンプルなアレンジと楽器演奏、古い時代を感じさせる懐かしいあたたかみと今ならではの洗練された雰囲気、そしてステイシー・ケントの歌...。いたずらっぽい少女のような可愛い声やささやき声の時でも常にクリアで、くつろいだ感じでさらりと歌っているのに歌詞が伝わってくるヴォーカル。私の理想が詰まったような音楽です。
私はリサ・エクダールの声が好きなんですが、彼女のジャズアルバムはどこか物足りないから本格的になってくれればなぁと望んでいたので、ステイシー・ケントだと知らずに彼女の歌を聴いた時、一瞬、リサがトレーニングと発音矯正で声を変えてジャズに本腰を入れたのかと思いました。短期間でそんなに変わるのはおかしいですが、望んでいただけにそう聴こえたんでしょう。
好みのリサ風の声と満足いくジャズ。この理想を体現したのが、ステイシー・ケントだったんです。
リサの方が舌足らずで甘味が強いものの、ステイシーと姉妹だと言われたら信じてしまいそうです。まぁリサはスウェーデン出身、ステイシーはイギリスに渡ったアメリカ人なので無理がありますが。
ジャズヴォーカルものはかなり聴いていますが、声が野太かったり、可愛いけど飽きたり物足りなかったり、オーケストラが妙に耳についたり、アルバムによって差が激しかったりして、全作気に入る歌手はそれほどいません。私にとってステイシー・ケントは貴重な存在です。
STACEY KENT ステイシー・ケント ディスコグラフィー(全アルバムリスト)
![]() |
Close Your Eyes クローズ・ユア・アイズ [1997] Stacey Kent ステイシー・ケント[vo]; Jim Tomlinson ジム・トムリンソン[ts]; Dave Newton デビッド・ニュートン[p]; Colin Oxley コリン・オリスレイ[g]; Simon Thorpe[b]; Jasper Kviberg[d] 1997年11月録音。Dreamsvilleと並んで好きなジャケット。 |
![]() |
The Tender Trap ラヴ・イズ...ザ・テンダー・トラップ [1998] Stacey Kent[vo]; Jim Tomlinson[ts]; Dave Newton[p]; Colin Oxley[g]; Dave Green デイブ・グリーン[b]; Jeff Hamilton ジェフ・ハミルトン[d] 1998年2月録音。 |
![]() |
▲Only Trust Your Heart (Jim Tomlinson feat. Stacey Kent) [2000] 夫のJim Tomlinsonのアルバムに参加。1998年10月末録音。 |
![]() |
Let Yourself Go: Celebrating Fred Astaire レット・ユアセルフ・ゴー [2000] Stacey Kent[vo]; Jim Tomlinson[ts]; Dave Newton[p]; Colin Oxley[g]; Dave Green[b]; Steve Brown[d] 1999年7月録音。 |
![]() |
Dreamsville バラード~ドリームズヴィル [2001] Stacey Kent[vo]; Jim Tomlinson[ts]; Dave Newton[p]; Colin Oxley[g]; Simon Thorpe サイモン・ソープ[b]; Jasper Kviberg ジャスパー・クヴィバーグ[d] ★5 2000年6月録音。"unashamedly dreamy and romantic album"というだけあって音楽もタイトルもジャケットも夢見心地。 "Dreamsville"アルバムメモ
|
![]() 輸入盤 日本盤 |
▲Brazilian Sketches / Jim Tomlinson ソー・ナイス~ブラジリアン・スケッチ / ジム・トムリンソン [2001] Jim Tomlinson [ts, percussion]; Colin Oxley [g]; John Pearce [p](1, 4, 5, 6, 11); Dave Newton [p (2, 7, 10)]; John Pearce [p](1, 4, 5, 6, 11); Simon Thorpe [double bass]; Chris Wells [drums/percussion]; Stacey Kent [vo](1, 4, 7, 10) ステイシー・ケントの夫であり、彼女のアルバムに欠かせないテナーサックス奏者ジム・トムリンソンのアルバム。ブラジル~ボサノヴァを取り上げていて、『ゲッツ/ジルベルト』他のスタン・ゲッツジャズサンバシリーズを連想させられます。 ステイシー・ケントは11曲中4曲参加。タイトルを聞くとアストラッド・ジルベルトのフニャンとした「ソォ~ナ~イス」のフレーズが脳内を駆け巡るスタンダード曲〔7]So Niceもやさしく歌っています。 (←輸入盤の方で試聴できます。) |
![]() |
In Love Again: The Music of Richard Rodgers イン・ラブ・アゲイン [2002] Stacey Kent[vo]; Jim Tomlinson[ts]; Dave Newton[p]; Colin Oxley[g]; Simon Thorpe [b]; Jasper Kviberg[d] ★5 生誕100年を記念してRichard Rodgersの曲("Shall we dance?" 他)を取り上げたアルバム。 "In Love Again"アルバムメモ
|
![]() |
The Boy Next Door ザ・ボーイ・ネクスト・ドアー [2003] Stacey Kent [vo]; Jim Tomlinson [ts, background vocals]; David Newton [p, key, background vocals]; Colin Oxley [g]; Dave Chamberlain [b]; Matt Mome [d]; Curtis Schwartz [background vocals] ★5 飲み物にたとえると、甘くて酸味があるシュワシュワさわやかなcidre doux、時々甘みの少ないcidre demi-sec。Carole Kingの"YOU'VE GOT A FRIEND"のカヴァーなども。 |
![]() |
▲The Christmas Song [Maxi single] [2003] 3曲中2曲はDreamsvilleの収録曲。 |
![]() ![]() |
▲The Lyric / Jim Tomlinson リリック / ジム・トムリンソン [2005] Jim Tomlinson[ts,percussion]; Dave Newton[p]; Dave Chamberlain[double bass]; Matt Skelton[d]; Stacey Kent[vo(Track[1],[10]以外), [11]Whistling] これも夫のジム・トムリンソンのアルバム。ステイシーは13曲中11曲歌っています。 コンサートも夫と一緒におこなっているようですが、彼女自身のアルバムもそろそろリリースしてほしいなぁ。 |
![]() |
Breakfast on the Morning Tram 市街電車で朝食を [2007] Stacey Kent (vo), Graham Harvey (p, Fender Rhodes), John Parricelli (g), Dave Chamberlain (double bass), Matt Skelton (drums,perc.), Jim Tomlinson (ts, as, soprano sax, fl, arrangements) ★5 彼女自身のアルバムが聴きたいといいつつ、はや数年。ついに、Jazzの名門Blue Noteと契約したステイシー・ケントのアルバムが2007年9月10日にリリース。やっと...です。 "Breakfast on the Morning Tram"アルバムメモ
|
![]() |
Raconte-Moi... パリの詩(うた)/Raconte-moi... [2010] Stacey Kent (vo), Jim Tomlinson (sax-ts/as/ss, clarinet, sansula), Graham Harvey (p, Fender Rhodes), John Parricelli (g), Jeremy Brown (double bass), Matt Skelton (dr, per) ★5 前作から約2年半。待ちました! フランスで何度もコンサートを行ってきたステイシー・ケント初の全曲フランス語アルバムです。日本盤は6月16日発売。 "Raconte-Moi..."アルバムメモ
|
![]() |
Dreamer in Concert [2011] Stacey Kent (vo, g & whistling ★5 2011年5月30&31日、パリLa Cigaleで録音されたLIVEアルバム。ちょうど行くことができました |
- アルバムを揃える時に便利なように作った年代順ディスコグラフィです。
(本人以外のアルバムやMAXIシングル等は、タイトルに▲をつけています。) - ★(最高5)は私が聴く頻度・個人的お気に入り度です。
- ジャケット画像をクリックするとAmazonページが開きます(試聴、関連情報、レビューなど)。
















