ロシュフォールの恋人たち サウンドトラック - MICHEL LEGRAND
ミシェル・ルグランの傑作 ★5
ジャズミュージシャンとしても有名なフランスのMICHEL LEGRAND ミシェル・ルグラン。これは彼が音楽を担当したミュージカル映画「ロシュフォールの恋人たち(1966)」のサウンドトラック。同じくジャック・ドゥミ監督と組んだミュージカル映画「LES PARAPLUIE DE CHERBOURG シェルブールの雨傘」と並ぶ傑作です。
画像左(1966年サントラのリマスター完全盤)は2枚組。ジャケットが、あの可愛い映画ポスターと違うことに多少違和感を覚えつつも、買って正解でした。
2枚目には英語ヴァージョンやインスト曲だけでなく、[9]デモ&コメントも入っていて、テーマ曲の「Chanson Des Jumelles 双子姉妹の歌」については、ルグランがインタビューに答える形で語っています。
「テーマ曲は50もの候補の中から選んだそうですね」という質問に対して、「あれこれ考えた末、あの曲にいきついたんだ」と答えるルグラン。ボツになった試作品のさわりを、自らピアノを弾きながら次々と披露していきます。どの断片も、聴いているとワクワクしてくる魅力的な音楽で、切り捨てる作業は大変だったろうなぁと思います。
映画「ロシュフォールの恋人たち」がフランスのTVで再放送された時に、あらためて見たんですが、その後何日かは脳内でいろんな曲がループし、気づくと口ずさんでいる状態に陥りました。
この魔法にかかったのは私だけではなく、放映後しばらく、パリのあちこちでこの映画の曲を口笛で吹く人を見かけました。
それほど視聴率が高かったのか、TV欄のタイトルやTV予告を見ただけで脳を占領されたのかはわかりませんが、これほど記憶に残るというのは何かの魔術のよう。ミッシェル・ルグランは頭に残るメロディ作りの天才ですね。
JACQUES DEMY ジャック・ドゥミ監督、CATHERINE DENEUVE カトリーヌ・ドヌーヴ、ミシェル・ルグランが組んだ映画はいくつかありますが、この夢と理想と幸福感に満ちた「ロシュフォールの恋人たち」は、ものわびしくて現実的な点も多い「シェルブールの雨傘」と対をなしている気がします。(どちらもフランスの地名ですし。)
シェルブールも好きですが、「ロシュフォール」は何度見ても楽しい気分にさせられるいい映画です。
楽しくてドラマティックな音楽と映像、ロマンティックで愛らしいまでに素直なすれ違いストーリー。実の姉妹であるカトリーヌ・ドヌーヴとフランソワーズ・ドルレアックが演じる双子の可愛さ。(無理に若ぶってるように見えるという人もいますが。)そして1960年代モード全開の衣装と美術。(長年にわたる60-70's愛好者の私にとっては垂涎もの。)
フランスワーズ・ドルレアックがふわふわしたワンピースを着て歩いている時「お嬢さん、下着がはみ出していますよ」と指摘されたり、母親が昔「マダム・ダム」と呼ばれるのが嫌だったという理由でダムという男性との結婚を断ってしまったり…といった、ちょっと笑えるエピソードも何だか可愛らしくて。
このサウンドトラックは、ミシェル・ルグランのアルバムの一つと考えることもできますが、歌詞は全て映画のセリフですし、やはり映画を見ておいた方が楽しめるような気がします。
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LES DEMOISELLES DE ROCHEFORT(B.O.)/ ミシェル・ルグラン
1966




