セルジュ・ゲーンズブール没後15年英語トリビュートアルバム

Catégories : 今日気になったもの , フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , SERGE GAINSBOURG

ラジオFIPをONにしたら、ゲーンズブールの"Sous le soleil exactement"(映画"ANNA"でアンナ・カリーナが歌っているいい曲)に続いて、SERGE GAINSBOURGの"CES PETITS RIENS"の英語版が流れてきました。
味のあるギターとかすれ気味ヴォーカル。どう聞いても、大好きなCARLA BRUNIです。
彼女の新作を心待ちにしている私は、いそいそと調べました。

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LES SENEGALAISES - SANSEVERINO サンセヴェリーノ

Catégories : 2000年代 , フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , jazzy♪ , 粋♪ , SANSEVERINO

セネガレーズ / SANSEVERINO

粋なマヌーシュ風スイングと辛口ユーモア ★4.5

フランスのシャンソン、マヌーシュ(ジプシー)・スイング、喜劇等の要素が混ざり合った、サンセヴェリーノのセカンドアルバム。
彼の音楽の好みだけでなく、まるでジプシーのように外国を転々とした経験や、喜劇役者他としての経験と、彼のキャラクターが反映されているような気がします。

(STEPHANE) SANSEVERINOは1962年生まれのイタリア系。3歳から家族と共にブルガリア、ユーゴスラビア、メキシコ等を転々とした後、20歳でコメディアンを目指し、演劇からスタート。
やがてベース等の楽器も操っていくつものグループで演奏し始め、その傍らショートフィルムの撮影等いろいろなことに挑戦します。
ルーマニア等の東欧音楽(ジプシー系)に凝るうち、1950年代のスイングと20年代のフランスの古いシャンソンを融合させるようになり、Les Voleurs de Poulesを結成。グループが、バーやビストロでのライブから始めて徐々に活動の場を広げ、自主制作アルバムを出したりもする一方、サンセヴェリーノは他のアーティストのスタッフとして働くなどして忙しい日々を送り、やがて自由にソロ活動することを決めます。
生活費のため舞台に参加したりもしますが、2001年秋にリリースしたファーストソロアルバムLe Tango des Gensが賞を獲得した後はトントン拍子。スイス、南仏ニース、パリ等を回ります。

そうして2004年2月にリリースされたのがこのセカンドアルバムLES SENEGALAISES セネガレーズ(=セネガル女性たち)です。
彼が影響を受けたDjango Reinhardt ジャンゴ・ラインハルト、東欧ジプシー音楽やパキスタンの音楽、Jimi Hendrix ジミ・ヘンドリックス、シャンソン等が混ざり合ったような音楽。
喜劇役者としての面を思わせる、シニカルで笑える歌詞と斜に構えたようなヴォーカル。軽快にリズムを刻むジプシー風ギター。
聴いていて楽しくなるアルバムです。


2004

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NEE DANS LA NATURE - HELENA NOGUERRA エレナ

Catégories : 2000年代 , フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , ノスタルジック♪ , cute♪ , ウィスパーヴォイス:ささやき系 , HELENA , KATERINE

NEE DANS LA NATURE ネ・ダン・ラ・ナチュール / エレナ(エレナ・ノゲラ) / 2004

子供みたいな遊び心と可愛さ ★4.5

前作に続きカトリーヌ(Philippe Katerine)がプロデュースし、作曲+数曲作詞、ギター、コーラスも担当。
子供のような遊び心いっぱいで懐かしくてちょっとシニカルなカトリーヌ色が濃いアルバムで、前作よりもずいぶん洗練された印象をうけます。

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VERS LA MER - LES MOUETTES

Catégories : おすすめ盤 , ヴォーカル-グループ , 2000年代 , フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , くつろぎ・リラックス♪ , jazzy♪ , ノスタルジック♪ , 粋♪ , cool♪ , ジャズ:ヴォーカル , LES MOUETTES

VERS LA MER(ヴェール・ラ・メール)/ レ・ムエット

フランス女性ヴォーカルユニットのコーラスアルバム ★5

フランスのラジオでこのセカンドアルバムの曲を何度か聴いて、これだ!と思いました。
CDを聴いてみると、予想以上の内容で大満足。お気に入りが増えました。
ギターも担当しているMathias Duplessyが15曲中10曲を作曲。アレンジもjazzyで絶妙です。
コーラス、ギター、ベース、ドラムを中心としたシンプルな編成も好みだし、
ジャンゴ・ラインハルトを聴いている時のような懐かしさと、ふんわり漂う切ない感じもたまりません。

リヨンで出会い、パリのメトロで音楽活動を始めた女性3人組、LES MOUETTES。 MOUETTESは「かもめ(複数)」のこと。
タイトル曲の[5]Vers la mer他、すいっと飛ぶようなスピード感あるトラックと、空をふわふわ漂うような感じのトラックがバランスよく入っています。
聴きやすく飽きにくい、優しいアルバムです。


2003
LES MOUETTES = VERONIQUE BANDELIER, SYLVIE EVAIN, CELINE MANIL.
Mathias Duplessy(g.,作曲、アレンジ他), Fabrice Moreau(ds), Vincent Artaud(b), Magic Malic(fl), Thomas Ostrowiecki(perc), Sylvain Luc (g on [7])

共通項ミュージシャン 似た傾向のアーティスト・・・ザ・ブルー・スターズレ・ドゥブル・シス(ダブル・シックス・オブ・パリ)デューク・ピアソン+ニューヨーク・グループ・シンガーズ・ビッグ・バンドクワイアレ・マスク(フランス語ブラジル音楽)、クアルテート・エン・シー(ブラジルのコーラスグループ)、コーデッツ

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QUELQU'UN M'A DIT - CARLA BRUNI メモ

Catégories : おすすめ盤 , 2000年代 , フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , くつろぎ・リラックス♪ , ウィスパーヴォイス:ささやき系 , CARLA BRUNI

ケルカン・マ・ディ 風のうわさ / カーラ・ブルーニ

現代に現れたミューズの素顔 ★5

最新モードに身を包み、完璧なメイクをほどこされてポーズをとる...というモデル生活を送っていたカーラ・ブルーニは、このファーストアルバム”QUELQU'UN M'A DIT”ケルカン・マ・ディについてこう語っていました。(意訳)

≪ このアルバムは、ポーズをとっていない、眠りから覚めたばかりの女の子みたいにしたかったの。着飾らず、化粧もしてない、裸みたいな感じね。私、12年間着飾りっぱなしだったんだもの。 ≫

彼女が飾らずに内面を表現したというこのディスクが発売されると、フランス中が大騒ぎになりました。
「人気モデルが歌えば中身はともかく話題にはなるよね」という通念があった中、この作品は「モデルのお遊び」どころか、とても完成度が高く、アンニュイ、ノスタルジー、心地よさ、クールさと温かみ、人の心を惹きつける強い魅力をあわせ持ったアルバムだったからです。フランス人の好みに合わないはずがありません。

意表をつかれた批評家達は、この新生シンガーソングライターを称えました。
ラジオでは毎日カーラの歌が流れ、フランス国内でミリオンセラーを記録し、ほんの数年でいくつもの盤がリリースされました(Amzon France等のフランスのCD屋で検索すると、何種類も出てきます)。
そうして、かすれ気味でクールなのに優しい彼女の声は、モデルとしてのヴィジュアル以上にフランス中に広まりました。

「天は二物以上を与えるんだな、完璧すぎる。」とジャケットを眺めつつCDを聴いていると、音楽の女神ミューズが妙なる調べをやすやすと奏でる場面が思い浮かびますが、インタヴューを読むと、彼女の人間らしい面が垣間見えます。

自分の曲を作っているときは他の人の曲は聴かない。このアルバムを出した後もしばらく聴いていないの。他の人のすごい音楽を聴いたら、モチベーションが下がるから…。フェレ、ゲーンズブール、ブラッサンス、バルバラ、ディランなんかを聴いたら、自分のアルバムなんかどうでもよくなっちゃうでしょ?自分はいいものを作るんだって思い込まなくちゃならないのに、他人の音楽を聴いたら、くじけちゃうのよ。 ≫

この葛藤、何かを作ったことがある人なら1度は体験するんじゃないでしょうか。子供の頃は何も考えずに創作を楽しめていたのに、目が肥えて感覚が鋭くなればなるほど自己批評も厳しくなり、「世の中すでに良いものが出つくしているのに、今さら自分が作って何になる?」という考えが浮かんでしまう。そんなことって、ありませんか。

この作品は、カーラ・ブルーニがそんな考えに打ち克って最後までやり通した成果。途中でやめていたら、生まれなかった傑作です。

「自分のしてることは無駄じゃないか?」とモチベーションが下がった時は、このアルバムを聴いてみてください。
いくら他にいいものがあっても関係ないと思えてくるかもしれません。


2002, naive

セルジュ・ゲーンズブール(=Lucien Ginsburg)の"LA NOYEE"を含む2曲以外は、全て自作曲。タイトル曲[1]の歌詞は、私も大好きな映画監督レオス・カラックス(『ポンヌフの恋人』『汚れた血』等)と共同制作しています。
アレンジは、フランスで有名なグループTELEPHONEの元メンバーLOUIS BERTIGNAC。彼がこんな繊細で優しいアレンジをこなせるというのも人々の意表をついたようです。曲によってはコードアレンジ、ギター、ベース、ピアノ、メロトロン、オルガン、パーカッションも担当しています。
白黒写真のジャケットも美しいし、本当に完璧なアルバムです。

追記:ようやく2004年に日本盤が出ました。邦題は「ケルカン・マ・ディ 風のうわさ」。いいですね。歌詞タイトルは上記の通りです。
[13]としてケルカン・マ・ディ(レオス・カラックス監督作品)PV(CD Extra)が追加されているそうです。
愛聴盤ほど、後におまけつきのCDがリリースされるんですよね。複雑な気分...。

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VINCENT DELERMの”Deauville Sans Trintignant”

Catégories : フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , 歌詞 , VINCENT DELERM

ヴァンサン・ドレルムのDeauville Sans Trintignant 歌詞

映画「男と女」Un homme et une femmeを下敷きにした曲です。右欄は大まかな訳です。

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VINCENT DELERM ヴァンサン・ドレルム

Catégories : 2000年代 , フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , 粋♪ , VINCENT DELERM

VINCENT DELERM / ヴァンサン・ドレルム

文学的、ヌーヴェルヴァーグ映画的 ★4

ヴァンサン・ドレルムの音楽は、映画のようです。
店名や人名などの具体的な固有名詞を織り交ぜた歌詞も、街の風景を背景にして日常生活を描くヌーヴェルヴァーグ映画を思わせます。
ヴァンサン・ドレルムは「日常生活の中の小さな出来事は、政治や社会レベルとは別問題だけど、同じくらい大切だ」というようなことを話していました。これもやはりエリック・ロメールなどの初期のフィルムに通じる気がします。

例えば、[10]DAUVILLE SANS TRINTIGNANT(=トランティニャンのいないドーヴィル)。雨の日、フランス北部の海沿いの街ドーヴィルで過ごす倦怠感に満ちた男女の様子を描いています。(→試訳
タイトルで分かるように、下敷きになっているのはクロード・ルルーシュの映画「男と女」で、映画中のジャン=ルイ・トランティニャンのモノローグが曲の中に取り入れられています。
歌詞に細かい情景描写はありませんが、映画を見た人なら、物憂いブルーに包まれたドーヴィルの情景が思い浮かぶはずです。映画で一番印象深いドーヴィルのシーンはこうです。

モンテカルロ。カーレースで優勝した後パーティーに出る「男」のもとへ届く「愛しています」の電報。
彼は再会の場面を想像してせりふを練りながら、レースで使ったスポーツカーのまま「女」のもとへ走るが、アパートに着くと彼女はいない。キザなせりふもそっちのけで、せこい手を使って大家から居所を聞き出し、ほの暗いドーヴィルの海辺で、彼女(+男の息子と女の娘)を見つける。
そこで子供のように楽しげにスポーツカーのヘッドライトを明滅させて合図を送ると、女(と子供たち)が気づいて駆け寄ってくる。
テーマ曲をバックに、抱き合いながらクルクル回転する2人(子供2人も同じく回転)…。

軽く笑えるシーンも多い、洒落た映画です。フランスではシネフィル(映画好き)と中年以上の世代以外にしか知られていません。(若い日本人が昔の日本映画を知らなかったりするのと同じでしょう。このヴァンサン・ドレルムの曲のヒットで少しは知名度が上がったかもしれませんが…。)

若いアーティストがこの映画を持ち出してくるなんて面白いなと思いましたが、それもそのはず。
彼はかなりの映画好きで、大学の文学部(修士)ではフランソワ・トリュフォー研究をしていたんだそうです。ちなみに父親は作家のフィリップ・ドレルムです。

[11]FANNY ARDANT ET MOI(=ファニー・アルダンと僕)”など、映画関連の名前が出てきますし、
[6]COSMOPOLITAINには、キシェロフスキ監督映画でおなじみの女優IRENE JACOB イレーヌ・ジャコブが参加しています。
ジャケットも映画っぽいですしね。

セルジュ・ゲーンズブール風ゴリゴリ声で、わざとひねっているような癖のある歌い方ですから好き嫌いがあると思いますが、昔のパリ風の懐かしい雰囲気や、ヌーヴェルヴァーグが好きな方は試してみてはいかがでしょうか。


2002

1. Fanny Ardant Et Moi
2. La Vipere Du Gabon
3. Chatenay Malabry
4. Categorie Bukowski
5. Tes Parents
6. Cosmopolitan(Irene Jacob)
7. Slalom Geant
8. Le Monologue Shakespearien
9. Charlotte Carrington
10. Deauville Sans Trintignant
11. L'heure Du The

MANUIA! - UKULELE CLUB DE PARIS

Catégories : おすすめ盤 , 2000年代 , フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , 多言語 , UKULELE CLUB DE PARIS

MANUIA ! / ウクレレ・クラブ・ド・パリ

洒落いっぱいのフランス味ウクレレ ★5

UKULELE CLUB DE PARIS、パリのウクレレクラブ。きわどいまでに単刀直入なユニット名です。
このアルバムを初めて聴いたときの印象は、真剣な顔でどじょうすくいを踊る人を見た時の何ともいえない感じ。
軽やかなウクレレとくつろいだ南洋の雰囲気に、けだるいゴリゴリしたヴォーカルをのせたり、現地音楽を模しているけど妙に怪しいコーラスが入ったり…。計算されたユーモアを感じます。とにかく、普通のポリネシア音楽ではありません。
参加メンバーを見たら納得がいきました。

ジョセフ・ラカイユARTHUR Hのアレンジャーも担当しているアーティストで、自分自身も妙に笑えるアルバムを出しています。
ドミニク・クラヴィックは、LEE KONITZやHENRI SALVADORとも仕事しているアーティストで、LES PRIMITIFS DU FUTUR(未来の未開人ども…これまた妙な名)の中心人物でもあります。そのレ・プリミティフ・デュ・フュテュールの”World Musette ワールド・ミュゼット”というアルバムは、「古きよきパリの雰囲気」と、怪しい面白さが溶け合ったアルバム。
ウクレレクラブの姉妹版とでもいう感じです。
どちらも時間的、空間的に隔たった楽器・音楽を素材に、パリ風の斜に構えたユーモアを加えて味付けしてあります。
ウクレレやミュゼットなんて縁がなさそう…と思っている人でも楽しめると思います。


2002
JOSEPH RACAILLE、DOMINIQUE CRAVIC他

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30℃ / クレモンティーヌ

Catégories : 2000年代 , フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , 多言語 , CLEMENTINE

30 DEGREES CELCIUS - CLEMENTINE

60's-70'sの有名曲のリミックス。セリフによるストーリー性 ★2.5

重厚な印象の「オー・シャンゼリゼ」の作りこまれたリミックスに始まり、1960年代~70年代の曲のカヴァーが大半を占めています。([1]ジョー・ダッサン、[2]レオン・ラッセル、[4],[12]キャロル・キング、[7]ザ・ラヴィン・スプーンフル、[9]ヴァン・モリソン等。)
[5]と[13]はクレモンティーヌのオリジナルだそうです。

このアルバムで面白いのは、選曲はクレモンティーヌらしく相変わらず気まぐれなのに、曲の間にちらっと入るセリフによるストーリー展開で、何となく数珠繋ぎになっているところです。

気分がいい日にシャンゼリゼで人と知り合い、仲間と夜通し騒いで、翌日二人は恋人に…という歌詞の [6]「オー・シャンゼリゼ」の前には、「本当に素敵な日。ランチ食べに行く?」
[7]サマー・イン・ザ・シティの前に「今夜騒ぎに(パーティに)行かない?」
[8]「雨にぬれても」の前に「車に傘置いてきちゃった」
[10]の前に「飲みに行こう」 [11]「サマー・イン・ザ・シティ」の前に「ぐったりしちゃう天気。ちょっと家に帰って着替えるわ。それから出かけよう。OK?」
[13]の前に「もうクタクタ」(←と聞こえるけど自信なし)

…とまぁそんな感じで、クレモンティーヌの1日を追っているような感じが出ているのは面白いんですが、音楽はどちらかというとロック、ハウス・ラウンジ等が好きな人向き。
彼女のボサノヴァアルバムが好きな人にはあまりおすすめしません


2002

1. Champs-Elysees --Stephane Pompougnac Remix--
2. Masquerade
3. Don't Let Me Lose the Dream
4. Oublie-Moi (It's Too Late)
5. Diego
6. Champs-Elysees
7. Summer in the City
8. Toute la Pluie Tombe Sur Moi (Raindrops Keep Fallin' on My Head)
9. Amour Fou (Crazy Love)
10. Fire and Rain
11. Summer in the City --Radio Favela Remix--
12. Corazon --Radio Favela Remix--
13. Avec Toi le Temps S'Evanouit
1.オー・シャンゼリゼ(ステファン・ポンポニャック・リミックス)
2.ディス・マスカレード
3.ドント・レット・ミー・ルーズ・ディス・ドリーム
4.オウブリィ・モア(ウブリ・モワ)-イッツ・トゥー・レイト
5.ディエゴ
6.オー・シャンゼリゼ
7.サマー・イン・ザ・シティ
8.雨にぬれても
9.アモール・フォウ(アムール・フー)-クレイジー・ラヴ
10.ファイア・アンド・レイン
11.サマー・イン・ザ・シティ(レディオ・ファヴェラ・リミックス)
12.コラソン(レディオ・ファヴェラ・リミックス)
13.あなたとともに

ピアノソロ / アルチュール・アッシュ

Catégories : 2000年代 , フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , 夜に♪ , ARTHUR H

PIANO SOLO (LIVE) / ARTHUR H

盛りだくさんライヴ盤 ★4

アルチュールHのピアノ弾き語りが中心のライヴ盤。大半は自作曲で、[1]セルジュ・ゲーンズブール、[3]ブリジット・バルドー、[16]ブリジット・フォンテーヌ等、オリジナルが有名なフランスの曲もとりあげています。[7]はビリー・ホリデーやダイナ・ショアの歌でも知られるガーシュウィンの名曲。

映画「メリーポピンズ」の「チムチムニー」のもの悲しい曲も、アルチュール・アッシュがしゃがれ声で「シュムシュミネー♪」と歌うと、何だか笑えます([5]Chem-Cheminée)。日本語歌詞は確か「チムチムニー...私は煙突掃除屋さん」でしたよね。種類は違えど、煙草の「煙」が似合うアルチュールHには似合っているのかも...。

そういえば一昔前、ピーター・ラビットがこのチムチムニーの曲にあわせて箱の中で踊り狂うオルゴールを家族が持っていたんですが、「赤ちゃんに乾杯」というフランスのコメディ映画で同じものが使われているシーンを見ました。アルチュール・アッシュもまさか子供時代あれを持っていたのでは?なぁんて想像しつつ、あのピーターオルゴールの長期間にわたる国際的な活躍に乾杯!


2002 POLYDOR

1. L'alcool [Serge Gainsbourg]
2. Www.com [Piotr Barsony/Arthur H]
3. Nue Au Soleil [Jean Scmitt/J.-F.Fredenucci]
4. La Magie (interlude) [Arthur H]
5. Chem Cheminée [Lucades/Sheman]
6. Cool Jazz [Arthur H/Brad Scott]
7. The Man I Love [I. G.Gershwin]
8. Je Rêve De Toi [Arthur H]
9. Le Baron Noir [Arthur H]
10. Le Temps D'un clair [Arthur H]
11. J'ai Un Revolver [Arthur H]
12. Crazy Rag (interlude) [Arthur H]
13. La Lune [Arthur H]
14. Inséparable Mais... [Arthur H]
15. O Carnaval [Arthur H]
16. Hollywood [Brigitte Fontaine, A.Belkacem]
17. Souffle électrique [Arthur H]

AZUL - HELENA

Catégories : 2000年代 , フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , ウィスパーヴォイス:ささやき系 , 多言語 , HELENA , KATERINE

アズール / エレナ(エレナ・ノゲラ) / 2001

ポルトガル語のささやき系ヴォーカルとカトリーヌ流フレンチポップ ★3

エレナがパリのトリカテルのスタジオで録音したセカンドアルバム。大人しいテクノ混じりポップという感じでしょうか。
前作「ビキニ」でもお馴染みのカトリーヌ(Philippe Katerine)が、プロデュース、作曲+数曲作詞、ギター、(デュエットといってもいいような)コーラスを担当していて、彼独特のアンニュイで懐かしい雰囲気が表れています。
[6]Mon Bel Andalou等、彼自身のアルバムに収録されている曲も入っています。

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SALLE DES PAS PERDUS - CORALIE CLEMENT

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ルゥからの手紙 / コラリー・クレモン

ボサノヴァ色漂う快適フレンチポップ ★5

実の兄であるBenjamin Biolay バンジャマン・ビオレーのプロデュースによる、コラリー・クレモンのデビューアルバム。
適度な甘さ、懐かしさ、せつなさがうまい具合に混ざり合っていて、くつろげます。フランスでもかなり受けていました。
兄のバンジャマン・ビオレーはミュージシャン兼プロデューサー。ケレン・アンが参加したアンリ・サルヴァドールの大ヒット作『眺めのいい部屋』等を手がけています。

トラック[7]、[8]の甘えるようなウィスパー・ヴォイスはまさにフレンチロリータ。可愛いけどくどくない、さらっと自然なところが素敵です。

さて。ボサ混じりのフレンチポップの本作は、気持ちのいい午後に聴きたくなるお気に入りディスクですが、次の「バイバイ・ビューティー」は、うってかわってロック色が濃厚です。デュオも入っていて面白そうなのですが、何度も聴きたくなりそうにないので私は試聴で断念しました。
80年代のフランソワーズ・アルディやカヒミ・カリィ等を好きな方は気に入るかもしれません。


2001 Amazon.fr試聴
1. Salle Des Pas Perdus
2. L'ombre Et La Lumière
3. Ca Valait La Peine
4. La Contradiction
5. La Mer Opale
6. A L'occasion Tu Souris
7. Samba De Mon Coeur Qui Bat
8. Ces Matins D'été
9. Le Dernier Train
10. Lou
11. Le Jazz Et Le Gin
12. Bientôt
13. Mes Fenêtres Donnent Sur La Cour
1.ルゥからの手紙
2.影と光
3.勇気を出して
4.矛盾
5.オパールの海
6.あなたがときどき微笑む
7.胸の鼓動のサンバ
8.あの夏の朝
9.最終列車
10.ルゥ
11.ジャズとジン
12.いつかそのうち
13.中庭をのぞむ窓辺から

2002年日本盤には「14.影と光(FPM palme d’or mix:Fantastic Plastic Machine)」が追加されているそうです。

CHAMBRE AVEC VUE - HENRI SALVADOR

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サルヴァドールからの手紙 / アンリ・サルヴァドール

旅心をそそる粋な復活作 ★5

2000年、フランスのFNACの売場でNOUVEAU !(新作)シールが貼られている山積みCDに目がとまりました。ジャケットには微笑むアンリ・サルヴァドールが。引退したと思っていたのに、83歳にして復活したとは!早速購入しました。
味のあるヴォーカルと、旅心をそそる曲。素敵なアルバムです。買ってよかった。

新人シンガーソングライターのケレン・アンに捧げられた曲に感銘を受けたアンリ・サルヴァドールが、若手ミュージシャンに囲まれて作った作品で、コラリー・クレモンの実兄でもあるミュージシャンバンジャマン・ビオレー等が参加しています。
[7]Un Tour De Manegeでは、自分より少し年下のジャズハーモニカプレイヤートゥーツ・シールマンスと、[11]Le Fou De La Reineではフレンチポップの代表的歌手フランソワーズ・アルディと共演しています。
話題性と内容の良さから、案の定いろいろな世代に受けて、フランス国内だけでもあっさり50万枚以上を売上げました。

英語ヴァージョンなどが入った日本盤他、いくつか盤が発売され、2002年にはジャズの名門ブルーノートレーベルからもCDがリリースされました。
私が買ったCDにはフランス語13曲が入っています。日本盤は1,2曲目が英語・ポルトガル語ヴァージョンです。
BLUE NOTE盤は、日本盤と同じ外国語ヴァージョンを採用し、曲順も変えてあります。さらに、ちょうど同じ頃ボサノヴァ風アルバムをヒットさせたスウェーデン歌手リサ・エクダールとのデュオも追加収録されています。

ブエナビスタ・ソシアルクラブで世界的に有名になったキューバ人ミュージシャンといい、ジョアン・ジルベルトといい、年に合わせた魅力を出せるというのはいいですねぇ。


2000
アンリ・サルヴァドール、トゥーツ・シールマンス、フランソワーズ・アルディ


HENRI SALVADOR アンリ・サルヴァドール

(1917 Cayenne 仏領ギアナ・カイエンヌ生まれ- )

キーワード :フランス、ヴァリエテ・フランセーズ、フレンチ、シャンソン。ユーモリスト、ヴォーカリスト、シンガーソングライター、作詞作曲家。

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LA PANOPLIE DES HEURES HEUREUSES - ELISA POINT

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LA PANOPLIE DES HEURES HEUREUSES - ELISA POINT エリザ・ポワン

アンニュイで幻想的な大人の世界 ★4.5

発売当時、試聴コーナーに置いてあったこのディスクを何気なく聴いたら…まぁ何とも不思議な雰囲気。独特の歌詞とあいまって、洒脱な世界が出来上がっています。
[2]や[8]のような古い映画を思わせる曲、[17]のようなアンニュイたっぷりでノスタルジックな曲を、ささやき気味に歌っているのを聴いて、購入せずにはいられませんでした。

これが気に入ったので、以前にリリースされたアルバムも聴きましたが、変にロックが入ったりしていて今ひとつ。
結局、最初に聞いたこのLA PANOPLIE DES HEURES HEUREUSESが一番完成度が高く独特で、アルコールが妙に似合うアルバムだと思いました。

ヴァンサン・ドゥレルムと同じく、彼女のアルバムの歌詞は映画のワンシーンを思い描かせるものもありますが、言葉遊びがいっぱいで詩的、難解なのも多いです。


2000
1. Anonymes Et Desoeuvres
2. Nous Avons Traine De Limousine Party
3. En Panne De Velours
4. Juste Entre Hommes
5. Et Toi? Tu Regardais Ailleurs
6. La P'tite Laine
7. Sur Le Coeur Au Bras De Ton Tendre Hussard Bleu
8. Demain Rome En Vespa
9. Adieu Les Grands Appartements
10. Et Londres Qui Baille Bye
11. C'est Sans Doute Le Souffle Court
12. Que Nous Nous Retrouverons Dans La Fatigue Des Miroirs
13. Apres Le Feu Des Plaisirs
14. Rendez-Vous Cafe Suzanne Vega
15. Pour Oublier Le Long Jour
16. Du Desamour
17. Ps:Toute Ressemblance
18. Avec La Panoplie Des Heures Heureuses

レ・ヴォヤージュ / クレモンティーヌ

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LES VOYAGES - CLEMENTINE

ブラジルのアーティスト参加の洗練フレンチ・ブラジリアン ★5

ブラジルでの初録音を含むアルバム。(録音はパリとリオデジャネイロ。)
プロデュースを手がけたのは、フランス側はギー・ボワイエ、ブラジル側はジョイス、ロベルト(ホベルト)・メネスカル、マルコス・ヴァーリと豪華。マルコス・スサーノ、ダニーロ・カイミもゲスト参加しています。
ブラジルポルトガル語の曲が多く、英語、フランス語の曲、インストゥルメンタルもあります。
同じくボサノヴァテイストのアルバム「クーラー・カフェ」に比べると、フランス語の比率が高いです。
オリジナル曲の他、ボサノヴァの名曲、フランスのスタンダード曲[9]シラキューズが、ブラジル風アレンジで気持ちよくくつろいだ雰囲気に仕上げられています。[11]はジャズテイスト。

13.「三月の水」は、いろいろなアーティストの演奏を聴きましたが、私にとってはエリス・レジーナとトム・ジョビンの有名なデュオが一番です。
「エリス&トム」ヴァージョンはエリスがかけあいの途中ふざけながら笑って歌ったりしますが、このクレモンティーヌとマルコス・ヴァーリのヴァージョンも同じことをやっています。二人は当然あのエリス&トムの名演を知っているはずですから、オマージュを捧げているんでしょうね、たぶん。


2000
1. Catavento
2. Liebestraum
3. Les Voyages
4. Tristeza (Goodbye Sadness)
5. Pourquoi Pas
6. Brazil
7. Nos Vimos Ya
8. Interlude
9. Syracuse
10. To Do Bem
11. Saint Tropez Blues
12. Interlude
13. Aguas De Marco (with Marcos Valle)
14. Nina
15. Al Anochecer
1.カタヴェント(インストゥルメンタル)
2.リーベストラウム
3.レ・ヴォヤージュ
4.トリステーザ
5.プルコア・パ
6.ブラジル
7.ノス・ヴィモス・ヤ
8.ランデヴー・ア・モンマルトル(インストゥルメンタル)
9.シラキューズ
10.トゥドゥ・ベン,トゥドウ・ボン
11.サントロペ・ブルース
12.クレプスキュール・オー・ポン・ドゥ・トルビアック(インストゥルメンタル)
13.三月の水 (duet:マルコス・ヴァーリ)
14.ニーニャ
15.夜のとばり

JE DIS AIME - M

Catégories : 1990年代後半 , フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , cool♪ , M(MATHIEU CHEDID)

JE DIS AIME / エム(マチュー・シェディッド)

慣れるとハマる強烈な個性 ★4

セカンドアルバム”JE DIS AIME”は、I say "love"くらいの意味で、aime(エム)を名前のエムとかけています。
このアルバム発売時に公開されていたMのサイトを見ました。サイト名はアルバムタイトルを縮めた”JEDISAIME”。
Mの別名MATHIEU(マチュー)が聖書のMATTHIEU(マタイ)とつながるということで、「JERUSALEM(ジェリュザレム=エルサレム)の聖書」ともかけてあるのかもしれません。
そうだとすれば、名前のエム、「愛すAIME」のエム、エルサレム、と3重かけことばになりますね。
サイトのデザインはMのイメージとぴったりでポップ&キッチュ。内容も充実していて、試聴どころか、クリップビデオや曲を丸ごと何本も見せてくれるという太っ腹ぶり。片っ端から見せてもらうと、最初は違和感だらけに思えていたのに、コミカルでクールな独特の映像世界、音楽、外見にむしろ一貫性があるように感じ始め、愛着が湧いてきました。
何だか魔術にかかったかのよう。不思議です。

ところで、”JE DIS AIME”や”BONOBOO”の歌詞は祖母が書いたのだそうで。おばあちゃまの書いた詩にロック-ポップなサウンド。思い切りロックでクールなのにほのぼのしているというギャップがまたMらしい気もします。


1999 / Delabel
1. Monde Virtuel
2. Je Dis Aime
3. Onde Sensuelle
4. A Celle Qui Dure
5. Faut Oublier
6. Le Festival De Connes
7. Le Mec Hamac
8. Close To Me
9. Emilie 1000 Volts
10. Qui Est La Plus Fragile?
11. Le Complexe Du Corn Flakes
12. Au Lieu Du Crime
13. Bonoboo
14. Le Commun Des Mortels
15. Mama Sam

COULEUR CAFE - CLEMENTINE

Catégories : 少しブラジル風味入り , 1990年代後半 , フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , くつろぎ・リラックス♪ , 多言語 , CLEMENTINE

クーラー・カフェ / クレモンティーヌ

南米音楽だけどパリの午後 ★4

タイトルの"COULEUR CAFE"(クルール・カフェ)は、フレンチポップ界に大きな影響を残したフランスのカリスマ的アーティストセルジュ・ゲーンズブールの比較的初期の頃の曲。

これをアルバムタイトルにするとは、さすがです。20世紀末始まった「ボサノヴァが流れるフレンチカフェ」、カフェミュージックを見事に連想させますから…。

フランス語とスペイン語がそれぞれ2曲ずつで、残りは全部ブラジルポルトガル語で歌っています。なのに、デュラレクスのコップに入ったペリエや、カフェを運ぶ黒エプロンのギャルソンといった「日本人が思い描くパリ」が目の前に現れそうな気がします。実際パリのカフェのテラスでボサノヴァが流れている確率は低いのですが…。

[1]は、クレモンティーヌが少女時代を過ごした地でお父さんがいつもかけていたラテンジャズで、メキシコの抜けるような青空を思い浮かべながら歌ったそうで、[2]は、スペインに思いをはせているのだそうです。自分が歌いたい曲を詰め込むという彼女らしい自由な選曲のアルバムです。

クレモンティーヌのヴォーカルはそれがたっぷり味わえて満足です。個人的には、テクノっぽくないところも好きな点です。

1999

1. Sabor A Mi
2. In The Stars
3. Couleur Cafe
4. Sina
5. J'retourne Chez Moi
6. Caminhos Cruzados 7. Sandalia Dela
8. El Manicero
9. Fiel E Insistente
10. Retrato Em Branco E Preto
11. Eu Sei Que Vou Te Amar
12. Bienvenido
1.サボール・ア・ミ
2.イン・ザ・スターズ
3.クーラー・カフェ
4.シナ
5.ジュ・ルトーヌ・シェ・モア
6.十字架
7.サンダリア・デラ
8.エル・マニセロ
9.フィエル・エ・インシステンテ
10.白と黒のポートレート
11.あなたを愛してしまう
12.ビエンヴェニード

PRINCESSE DE RIEN - RoBERT

Catégories : おすすめ盤 , 1990年代後半 , フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , メランコリック♪ , ノスタルジック♪ , cool♪ , ウィスパーヴォイス:ささやき系 , ROBERT

プランセス・ド・リヤン / ロベール

囁きヴォーカルが引き立つ97年盤と、似て非なる2000年盤 ★5

ロベールのセカンドアルバムは、Princesse de rien(虚無王女)というタイトルのイメージどおり、孤独感が霧のように全体を覆っていて、かなりメランコリック
ヨーロッパのおとぎ話のような幻想的な雰囲気があり、嵐や深い森、夜の湖等が似合います。
ロベールは憂鬱すぎるという人もいますが、個人的には、北欧伝統音楽に通じるような憂いあるメロディと浮遊感に共感をおぼえます。
顔写真というだけなのに、透明感ある美しさと孤独感がにじみ出ているジャケットも好きです。

中でも一番イメージをかきたてるのは、昔のヨーロッパ宮廷を連想させるバロック風の曲PSAUME(詩編という意味)。もとは北欧デンマークの伝統音楽なんだそうです。

ロベールのアルバムは店であまり見かけませんが、パリの中古CD屋で、このジャケットのロベールが棚から私を見下ろしているのに気づきました。
フランスで一度も見かけなかったマイナーCDが目立つところに飾られてる...なぜ?」と、とりつかれたように買って帰り、家で聴いてみたら、
タイトルとジャケット写真はほとんど同じなのに、1997年に日本で買ったCDとは中身が全然違うんです。曲、アレンジ、歌い方だけではなく、よく見るとジャケットにもわずかな差が…。
「夜の間にいつのまにか髪が伸びてる日本人形じゃあるまいし...しかも、あそこで私を待ち構えていたかのようだった...」という考えが頭をよぎって一瞬怖くなりましたが、ロベールのサイトを見て納得しました。
1997年の方はインディペンデントレーベル発のマイナー盤で、新しい方は2000年3月発売のNAIVEレーベル発の新ヴァージョンなんですね。
この後にも1つ違うヴァージョンが出ていて、日本盤を入れると4種類存在するんだそうです。

2000年NAIVE盤は、ファーストアルバム並にテクノ度が上昇している上、ロベールのヴォーカルも、97年盤のような繊細なウィスパーヴォイスではなく、何だか切羽詰ったような、助けを求めているような、独特の声に変わっています。

曲順もかなり違い、この2000年盤にしか入っていない曲もあります。
ロベールと知り合ったAmelie Nothomb アメリー・ノートンが詩を書いた[1]もその1つです。
彼女は、日本でのOL生活経験を元に誇張とユーモアたっぷりに書いた小説「畏れ慄いて他で有名な女流作家です。

私は「消え入りそうなささやきヴォーカル+適度なテクノ」の97年盤の方が好きです。もともとアンプラグド音楽、ノスタルジックな雰囲気が好きなせいもありますが、このオリジナルヴァージョンの方が統一感があって、ロベールらしい独特の世界がありのままに表現されている気がするんです。気取らずに素を出しているような。
クラブ等で流すなら、テクノ率が高い新ヴァージョンの方がしっくりくるでしょうが、 孤独な子供を思わせるような、ちょっとメランコリックで懐かしい雰囲気が好きな方には、97年盤がおすすめです。


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MES MAUVAISES FREQUENTATIONS - KATERINE

Catégories : 1990年代後半 , フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , pop♪ , KATERINE

MES MAUVAISES FREQUENTATIONS / カトリーヌ

カトリーヌがメインヴォーカルで ★4.5

アットホームだった1作目、2作目(8,16トラックレコーダ使用)に比べ、この3作目(24トラック)はちょっと洗練された感じ。
ピコピコ音や人の声をさりげなく取り入れる遊び心は残っていて、基本は相変わらずポップ。昔のフランス映画やボサノヴァを思わせる曲が適度に混ざっています。
ミッシェル・ルグラン+映画監督アニエス・ヴァルダ作の[3]以外は、全てカトリーヌの自作曲です。
[2](コペンハーゲン)は霧がかったようにメランコリック。[4]は気持ちいい昼下がりという感じ。
[6]は、相手が亡くなっていたとは知らずに待ち合わせ場所の植物園で待つという切ない歌詞を、心地いいメロディにのせた曲。
[9]は、英語なまりのフランス語で「英語話せます?」「どうでもいいじゃない。君とは会わないし」というデュオ曲。
昔のフランソワーズ・アルディや映画のワンシーンを思わせるような、憂いに満ちた[12、13、14]も粋です。

ANNEとBRUNOの女性ヴォーカルが消えてしまったのがちょっと残念ですが、遊び心と心地いいメランコリーと懐かしさがうまく混ざりあったアルバムです。


1996
Katerine (produce, arr, vo.); Philippe Eveno (g); Simon Mary (b) etc...

1.Mon Coeur Balance
2.Copenhague
3.Joueuse [Michel Legrand / Agnes Varda]
4.Jardin Anglais
5.Manteau de Fourrure
6.Jardin Botanique
7.Coup de Feu
8.Plus Beau Jour de Ma Vie
9.Parlez-Vous Anglais Mr Katherine?
10.L'Homme Invisible
11.Grands Magasins
12.Chanson des Jours Benis
13.Entre Nous
14.Pays Lointains
15.Vacances a l'Hopital
16.Lorsque Je Dors

LES ELLES - レゼル

Catégories : 1990年代後半 , フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , LES ELLES

ノルマンディの贈り物 / レゼル(レ・ゼル)

les elles レゼル

ファンタジックな可愛さと、きわどいユーモア・・・★4

フランスNormandie(ノルマンディ地方)出身の個性派女性ユニット、LES ELLES(レゼル)。「彼女ら」という人称代名詞のユニット名からして風変わりですが、中身も強烈です。

手書きの文字とイラストで飾られた歌詞カードは、よく見ると多少不気味なんですが可愛くも見えます。
サーカスやメリーゴーランドを思わせる幻想的でノスタルジックな音楽と、子供のようなストレートで奔放な歌い方。一見キュートで可愛く、パーティーのような楽しさすら感じられます。

サーカスを思い出させる雰囲気という点では、ミレーヌ・ファルメールロベールに通じるといえなくもありません。

が。歌詞もあわせて考えると、レゼルには、きわどいブラックユーモアというか、思ったことを何でも口にする、無邪気ゆえに残酷な子供のようなところがあります。
性的なことでも微妙な話題でも、固定概念を持たない子供のようにあっけらかんと笑い飛ばしているのかもしれませんが…やっぱりブラックな感じが…。

疲れているときは聴こうと思わないし、リピートで聴きたくありません。嫌いなわけじゃなく、むしろ独特の世界を極めていることに感心しているんですが、正直なところ、疲れちゃうから1回聴いたらしばらくはいいか…と思ってしまうんです。
そのあたりはギャスパー・ノエ監督の映画(『カノン』『カルネ』他)と似ているかもしれません。
さらに、ルイ・マルの『地下鉄のザジ』や、J.-J.ベネックスの『ベティー・ブルー』、トッド・ブラウニングの『フリークス』、『未来世紀ブラジル』他のテリー・ギリアム映画等も思い出します。
私の脳内では、自己完結した不思議(不気味)な世界、懐かしさ、強烈なインパクト…というキーワードでつながっているんでしょう。

可愛さと怖さの共存。すごいと認めているのに、たまにしか聴かないという矛盾。
何だか複雑な気持ちになるアルバムです。きわどいもの愛好家にはおすすめできます。

このファーストアルバムは、PARIS COMBO(パリ・コンボ)と同じBOUCHERIE PRODUCTIONS(ブシュリー=肉屋)のレーベルの1つ、Chantons sous la truieから出ています。「雨に歌えば」との語呂あわせで「豚に歌えば」とは、レーベル名もキッチュですね。
日本盤が出ているらしいので、きっと歌詞も訳してあるんですよね…。さぞ微妙な作業だったことでしょう。
この後の2作目は、本作同様サーカスや童話を思わせる音ですが、3作目PAMELA PEACEMAKERはかなり実験色が濃く、チェロやピアノ等と豪快なサンプリング音が組み合わせられています。


1995, Boucherie Productions(Chantons sous la truie)
Pascaline Herveet, Sophie Henry, Sarah Auvray, Christine Lapouze

1.Ah Si J'Etais Riche
2.Krik Manivelle
3.Nouche
4.Negresse
5.Quand Je S'rais Vieille
6.Water Closets
7.Orthopedia
8.Y'a un Jdi Gargon
9.Guiliguili
10.Simone
11.Tonton Amedee
12.Tom
13.L'Amerloc
14.Roma
15.Une Elle
16.Made in Normandie
17.Sale Tempo Pour Les Gras
1.もしもわたしがリッチなら
2.クリック・マニヴェル
3.ヌーシュ
4.ネグレス
5.歳老いても
6.ウォーター・クロゼット
7.オルトペディア
8.素敵な少年
9.こちょこちょ
10.シモーヌ
11.トントン・アメデ
12.トム
13.ラメルロック~アメリカ野郎
14.ローマ
15.ユネル
16.メイド・イン・ノルマンディ
17.うっとうしい天気

L'EDUCATION ANGLAISE - KATERINE

Catégories : 1990s前半 , フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , pop♪ , cute♪ , ウィスパーヴォイス:ささやき系 , KATERINE

エデュカション・アングレーズ / カトリーヌ

子供時代を彷彿とさせるノスタルジックでキュートなアルバム ★5

何となく懐かしい気分にさせる歌詞・曲と、おもちゃっぽい音が子供時代を思い出させるセカンドアルバム。ファーストアルバム「マリアージュ・シノワ」との大きな違いは、サンプル音が曲に溶け込んでいて、あからさまな実験音入りトラックがないこと。洒落た曲がそろっていて、快適です。

ヴォーカリストは前作と同じANNEBRUNO。ブリューノの憂いをおびた声と、アンヌのアンジェリックなウィスパーヴォイスの魅力が、前作よりさらに引き出されています。
特にアンヌの子供のような声と自然な歌い方の可愛さは、究極のささやき系クロディーヌ・ロンジェや、ラモン・レアルのボサノヴァアルバムで歌っている女優ベアトリス・ビノッティといい勝負です。

私は、明るさの中にメランコリーを含んだノスタルジックな音楽が好きですが、このアルバムにはそういう要素がいっぱい。
これを聴いていると、子供の頃、足踏みオルガンで思いついたメロディを延々と弾いていた時の楽しさを思い出します。


1994
KATERINE, BRUNO, ANNE
1. Un Apres-Midi A Paris
2. L'education Anglaise
3. La Memoire Courte
4. Le Badminton
5. L'ete Indien
6. Les Mensonges
7. Les Lecons De Belles Manieres
8. 21 Mai 1993
9. Les Neiges Eternelles
10. Quelques Minutes De Retard
11. Mon Bel Andalou
12. Jean-Francois
13. Minuit Sonne
14. L'automobile
15. Un Parapluie Pour Deux
16. L'education Anglaise
日本盤
1.あるパリの午後
2.エデュカション・アングレーズ
3.短い記憶
4.バドミントン
5.小春日和
6.嘘
7.礼儀作法のレッスン
8.1993年5月21日
9.永遠の雪
10.数分の遅刻
11.いとしのアンダルシア人
12.ジャン・フランソワ
13.12時の鐘が鳴る
14.自動車
15.二人一つの傘の下
16.エデュカション・アングレーズ
17.ジャニー・ロンゴのように
18.シラクサ
19.永遠の雪

SINE - RoBERT

Catégories : 1990s前半 , フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , メランコリック♪ , cool♪ , ウィスパーヴォイス:ささやき系 , ROBERT

シィヌ / ロベール


再発盤 

昔のジャケット

ささやき系ヴォーカル×テクノ ★3.5

フランスのロベールのファーストアルバム。
悲しげな少女を連想させる曲調+歌詞に、消え入りそうなウィスパーヴォイスのヴォーカルという組み合わせは、感傷的で甘すぎるロリータ風になりかねませんが、冷たく無機的な打ち込み音にのせることで絶妙にバランスがとれています。

ほとんどがMathieu Saladin作曲・RoBERT作詞ですが、共同で作曲したものや、RoBERTが一人で作詞作曲しているものもあります([3])。ディズニーの音楽[1]や、ジャック・ブレルの[7]等も取り上げています。
クラフトワークのカヴァー[4]は、このアルバムではドイツ語ですが、セカンドアルバムPRINCESSE DE RIENではフランス語で歌っていて、もっと切ない感じがします。

私が持っているCD(画像下)は、数週間で発売中止されて幻のレアディスクとなったらしく、フランスでは数十ユーロ以上で取引されているんだそうで…。歌詞カードには、にじんだように仕上げられたロベールの上半身ヌード写真などの写真が何枚か使われています。
再発盤ジャケットもロベールらしくていいですね。中身も違うんでしょうか。

憂いを帯びた雰囲気と切ないほどの孤独感は変わりませんが、この1作目は現代風で、セカンドアルバムはバロック音楽を使ったりして中世ヨーロッパ物語風の雰囲気が加わっています。
セカンドアルバムの方も4種類の盤があり、中身が違います。


1993 SONY

1.イッツ・ア・スモール・ワールド
2.ジャネット
3.アンニュイな夜
4.モデル
5.雨のしずく
6.夜遊びに夢中
7.懐かしき恋人の歌
8.愛は水彩画のように
9.ひとり遊び
10.サイモン
11.裸のわたし
12.薄紫色の犬
13.愛のささやき
14.映画「狩人の夜」~お伽話
15.男たちの視線
16.番外
17.アンニュイな夜(インストゥルメンタル)

マリアージュ・シノワ - カトリーヌ

Catégories : 1990s前半 , フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , pop♪ , KATERINE

LES MARIAGES CHINOIS ET LA RELECTURE / KATERINE

おもちゃっぽい音と、実験的な音 ★3

スタジオ録音は他人が絡むので落ち着かない、というようなことをインタヴューで語っていたカトリーヌが自宅録音したファーストアルバム。
ヴォーカルを担当は、カトリーヌの妹と、ウィスパーヴォイスが可愛いガールフレンドのANNE。兄のKATERINEという女性名に合わせたのか、妹はBRUNOという男性名を名乗っています。カトリーヌが歌っている曲もあります。

爆発したような音やキーキーいう音が入る実験色の濃いトラックは、一度聴くには面白いんですが、何となく流している時にこれが始まると、正直耳障りに感じることもあります。
いろんな音が集めてあって、女性の笑い声を重ねたような音も入っています。(映画「アメリ」で、笑い声収集趣味のエピソードを見た時、これを思い出しました。)

前衛的な実験音楽や後期ビートルズの実験音楽などが好きな人なら楽しめるアルバムだと思いますが、ピコ、ガジ、ゴー、テケテケ、キーいう類の音が嫌いな人には、次のアルバムエデュカション・アングレーズの方がおすすめです。

1993
KATERINE, BRUNO, ANNE
1. Je M'en Vais
2. Une Journee Sur Une Balancoire
3. Cherie (Que Je N'ose Appeler)
4. Petite Ville De Campagne
5. An Abc For You And Me
6. A Propos Du Divorce, De La Separation
7. Le Silence De L'apres-Midi
8. Chanson Pour Annie
9. Les Lecons De L'experience
10. Hips In The Morning
11. Comme Jeannie Longo
12. Le Bel Aime De Royan
13. Petit Apres-Midi En Automne-Hiver
14. La Relecture
1.僕は行く
2.ぶらんこにのった一日
3.シェリー
4.小さな田舎町
5.君と僕のためのABC
6.離婚,別れに関すること
7.午後の静けさ
8.アニーの歌
9.恋愛レッスン
10.ヒップス・イン・ザ・モーニング
11.ジャニー・ロンゴのように
12.ロワイアンの恋人
13.秋冬の短い午後
14.読み返し

POUPEE DE SON - フランス・ギャル(ベスト)

Catégories : フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , pop♪ , cute♪ , FRANCE GALL

フランス・ギャル・グレイテスト・ヒッツ / FRANCE GALL

有名曲づくしのコンピレーション(ベスト盤) ★3.5

1960年代フレンチポップ・アイドル歌手の代表ともいえるフランス・ギャルの代表曲を一気に手っ取り早く聴きたい方におすすめのコンピレーション(ベスト盤)。いかにも60年代風のオカッパ金髪ヘアスタイルのジャケットが可愛いですね。2005年に新しく出た日本盤のピンク色ジャケットは色が分かりにくいですが…。
セルジュ・ゲーンズブールの出世作ともなった[1]夢見るシャンソン人形など、フランス・ギャルの代表曲揃いです。
"Jazz A Gogo"、"Coeur Qui Jazze"はタイトル通りジャズ風ですが、やっぱりポップでキュートです。

(1992)
1. Poupee de Cire, Poupee de Son
2. Christiansen
3. Bebe Requin
4. Sucettes
5. Laisse Tomber Les Filles
6. Dis A Ton Capitaine
7. Ne Sois Pas Si Bete
8. N'Ecoute Pas Les Idoles
9. Mes Premieres Vraies Vacances
10. Sacre Charlemagne
11. Amerique
12. Baby Pop
13. Quand on Est Ensemble
14. Jazz A Gogo
15. Rubans et la Fleur
16. Attends Ou Va-T'En
17. Nous Ne Sommes Pas des Anges
18. Pense A Moi
19. Teenie Weenie Boppie
20. Bonsoir John John
21. Coeur Qui Jazze
22. Avant la Bagarre
23. Ne Dis Pas aux Copains
1.夢見るシャンソン人形
2.クリスチャンセン
3.おしゃまな初恋
4.アニーとボンボン
5.娘たちにかまわないで
6.あなたのキャプテンに言いなさい
7.恋のお返し
8.アイドルばかり聞かないで
9.はじめてのヴァカンス
10.シャルマーニュ大王
11.アメリカ万歳
12.ベビー・ポップ
13.一緒にいると
14.ジャズ・ア・ゴー・ゴー
15.リボンと花
16.涙のシャンソン日記
17.天使のためいき
18.パンス・ア・モア
19.ティニー・ウィニー・ボッピー
20.ボンソワール・ジョン・ジョン
21.ジャズる心
22.けんかの前
23.お友達に云わないで

ARTHUR H / アルチュール・アッシュ

Catégories : 1990s前半 , フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , jazzy♪ , 夜に♪ , cool♪ , ARTHUR H

ARTHUR H / アルチュール・アッシュ

パリ路地裏の煙たい酒場が似合うファーストアルバム ★4.5

アルチュールH(Arthur Higelin)の1990年のファーストアルバムには、デビュー作という瑞々しい言葉は似合いません。
ディスクを再生した瞬間、タバコの煙がもうもうとたちこめるあやしげな酒場、キャバレー(お姉さんが出てくる日本のとは別物)が目の前に出現します。マッチに火を灯したマッチ売りの少女か、ランプをこすったアラジンか…ってな感じで。

ゴリゴリしたしゃがれ声、アンニュイな雰囲気、世界各地の音楽の影響、新鮮なアイディアとユーモアからなる彼独特のクールなスタイルは、この1stアルバムの頃すでに出来上がっていたんですね。
まぁ、1988年12月、パリの小さなホールで3日間の予定で行ったライヴが好評のあまり結局1ヶ月に延長されることになったというエピソードが残っているほどで、アルバムデビュー前にも活動して成功していたわけですから、完成度が高いのも納得です。

それから、このアルバムには、近年パリにちょっとしたウクレレブームを起こしたウクレレクラブ・ド・パリのメンバーとしても腕を発揮しているあのジョセフ・ラカイユがアレンジャーとして参加しています。THOMAS FERSENトマス・フェルセンの"QU4TRE"のアルバム等も手がけている人で、自分のアルバム("SIGNE RACAILLE"他)では、強烈なユーモアとキッチュな感覚でニヤリと笑わせてくれます。

夜、照明を暗くしてパスティスだかブランデーだかを飲みながらこのアルバムを流せば、部屋がパリの裏町の怪しげなバーに変わるかも?


1990 POLYDOR
ARTHUR H.(p, vo, harmonium); BRAD SCOTT(b); PAUL JOTHY(ds, perc); JOSEPH RACAILLE/JONATHAN HANDELSMAN(arr)

1. Quai N。3
2. Perfect Stranger
3. Andora
4. Cool Jazz
5. Don't Make Me Laugh
6. Je Reve De Toi
7. La Lune
8. Un Fantome S'est Suicide
9. Scritch
10. Marouchka
11. John La Reine Des Pommes
12. Padam Padam
13. Loulou
1.第3埠頭
2.パーフェクト・ストレンジャー
3.アンドラ
4.クール・ジャズ
5.ドント・メイク・ミー・ラフ
6.君を夢見て
7.ラ・リュンヌ
8.幽霊が自殺した
9.スクリッチ
10.マルーシュカ
11.ジョン,ラ・レーヌ・デ・ポム
12.パダン・パダン
13.ルウルウ(ルル)

SAVEUR BRESIL - CLAIRE CHEVALIER

Catégories : おすすめ盤 , 他国のブラジル音楽 , フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , くつろぎ・リラックス♪ , CLAIRE CHEVALIER

ボサノーヴァにのせて / ブラジル風に - クレール・シュヴァリエ

フランスとブラジルの幸せなマリアージュ ★5

CLAIRE CHEVALIER クレール・シュヴァリエのいかにも南仏らしい陽気であたたかいヴォーカルと、ROSINHA DE VALENCA ホジーニャ・ヂ・ヴァレンサの粋なギター&アレンジが心地良い、幸せ感漂うアルバム。

ホジーニャ・ヂ・ヴァレンサは、ジョアン・ジルベルトの女性版といわれることもあるギターの名手。ワンダ・サーとともに、セルジオ・メンデスの「ブラジル'65」にゲスト参加している、あのギタリストです。
長いブラジル生活の後に画家として母国フランスに戻ったクレール・シュヴァリエを、彼女がレコーディングに誘って生まれたのがこのアルバム。曲は全てフランスの有名曲で、ヴォーカルもフランス語です。とはいっても、「ちょっとボサノヴァ風にアレンジしてみた」程度の半端なものとは一線を画しています。
選曲にしても、愛や過去の恋の切なさを歌った歌詞と憂いあるメロディを持つ曲、つまりボサノヴァと相性のいい曲をうまく選んでいます。
そして、長いブラジル生活を経たフランス人歌手とブラジルのギターの名手が、そのフレンチソング(シャンソン)とブラジルのリズムを丁寧に織り交ぜて、ほのかな憂いを帯びた音楽に仕上げています。

気持ちのいい昼下がりにカフェでも飲みながら聴けば、おすすめしたくなる気持ちが分かっていただけるかもしれません。

盤、ジャケット・・・

クレール・シュヴァリエの唯一ともいえるCDですが、ジャケットは私が覚えているだけでも4種類あります。

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CONTINENT BLEU - CLEMENTINE

Catégories : 1980年代 , フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , くつろぎ・リラックス♪ , jazzy♪ , ウィスパーヴォイス:ささやき系 , CLEMENTINE

コンティノン・ブルー / クレモンティーヌ

霧の中にいるようなやんわりしたジャズアルバム ★4.5

ジャズサックスプレイヤーのジョニー・グリフィンと共演したジャズスタンダード中心のアルバム。
大物ジャズミュージシャンのジョニー・グリフィンが参加してるのが正直意外だと思いましたが、聴いてみると粋でアンニュイな雰囲気のアルバムでした。
グリフィンがスペインに来ていた時に、彼がかつて作曲した”CONTINENT BLEU”をフランス語で歌ったデモテープを持ってクレモンティーヌが会いに行き、彼女のこのデビュー作が生まれたのだそうです。

彼女が昔パリの小さなジャズクラブに出た時の映像を見たことがありますが、自由自在に声を操るジャズ歌手というよりは、ボサノヴァ歌手に近いところがあり、このアルバムにも独特の脱力感とやわらかさを添えています。

このアルバムの[1]アフタヌーン・イン・パリのフランス語版(Un apres-midi a Paris)歌詞は、彼女のお母さんが書いたそうです。あなたに会う前は素敵な人もいなくてつまらなかったけど今は最高、という内容。シャンゼリゼやサンジェルマンデプレ以上にキレイな街を闊歩するパリジェンヌが思い浮かび、デンジャラスゾーンの存在など忘れさせるほどのパリ理想化パワーがすでにちらっと現れています。
同じ曲でもSTITT, POWELL, JJの演奏は、パリの公園で居眠りするおじいさんのようなイメージ。
STEPHANE GRAPPELLIの軽やかな演奏も粋です。
KATERINE カトリーヌの"Un Apres-Midi A Paris"は、同じタイトルですが別の曲。そちらもいい感じです。


1989
CLEMENTINE, JOHNNY GRIFFIN

1. Un Apres Midi A Paris (Afternoon in Paris)
2. Easy Living
3. Line For Lyons
4. Outra Vez
5. Night Light
6. Don't Be Blue
7. All Blues
8. Lady Wants To Know
9. Rhum Coco
10. Elizondo
11. Aux Champs A Minuit
12. Girl Talk
13. Comme Une Princesse
14. Giant Steps
15. Continent Bleu
1.アフタヌーン・イン・パリ
2.イージー・リヴィング
3.ライン・フォー・ライオンズ
4.もう一度
5.ナイト・ライツ
6.ドント・ビィ・ブルー
7.オール・ブルース
8.レディ・ウォンツ・トゥ・ノウ
9.ラム・ココ
10.エリソンド
11.夜,シャンゼリゼにて
12.ガール・トーク
13.プリンセスのように
14.ジャイアント・ステップス
15.コンティノン・ブルー

1968 - フランス・ギャル

Catégories : 1965-1969 , フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , jazzy♪ , pop♪ , cute♪ , FRANCE GALL

1968 / FRANCE GALL

60s好きにはたまらないお楽しみ袋 ★4

イェイェ風から、インド音楽風、ジャズ風、ビートルズを思わせる曲までいろいろあり、1960年代好きにはたまらないアルバム。フランス・ギャルらしい甘いささやき声とハッキリ声の差も堪能できます。

[1]は、甘え系ヴォーカルが可愛いロマンティックな曲。アルディあたりが歌っていても違和感なさそうな雰囲気です。
[2]はタイトル通りインド音楽を取り入れていますが、他の曲(3や6)のメロディにもインドっぽい節が出てきます。ビートルズ(ジョージ)を筆頭にインド風が広まっていた頃ですもんね。
ついでに[4]のサビと[5]も、どことなくビートルズを彷彿とさせます。
ゲーンズブール作の[6]はエキゾティック。[9]も同じくゲーンズブール作ですが、いかにも60年代の彼らしいYeye風。
[8]は、フランス・ギャルの代表曲のひとつですね。
疾走感ある[11]はウィスパーせず思い切り歌い、[12]は子供のような可愛い声でデュエットしています。
個人的に一番好きなのは[10]。ミッシェル・ルグランの映画音楽(ロシュフォールの恋人たち、シェルブールの雨傘)に出てきそうな、スイング感あふれる粋な曲です。

[1]と[8]は、J.Dassin - J.M. Rivat&F.Thomasの共作。[6]と[9]の作者はSerge Gainsbourg セルジュ・ゲーンズブールです。


1967- 68 
1.Toi Que Je Veux
2.Chanson Indienne
3.Gare a Toi... Gargantua
4.Avant la Bagarre
5.Chanson Pour Que Tu M'Aimes un Peu
6.Nefertiti
7.Fille d'Un Garcon
8.Bebe Requin
9.Teenie Weenie Boppie
10.Les Yeux Bleus
11.Made in France
12.Petite (Avec M. Biraud)
1.あなたが欲しい
2.インドのうた
3.食いしん坊さん、気をつけて!
4.けんかの前に
5.あなたに贈る歌
6.ネフェルティティ
7.ある男の子の恋人
8.おしゃまな初恋
9.ティニー・ウィニー・ボッピー 10.青い瞳に恋してる
11.メイド・イン・フランス
12.ラ・プティット(デュオ:モーリス・ビロード)

THE LOOK OF LOVE - CLAUDINE LONGET

Catégories : 少しブラジル風味入り , 1965-1969 , フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , pop♪ , cute♪ , ウィスパーヴォイス:ささやき系 , CLAUDINE LONGET

恋の面影 / クロディーヌ・ロンジェ

ウィスパーヴォイスでビートルズからボサノヴァまで ★4.5

とにかく可愛いです。1960年代っぽいジャケットもキュート。
バート・バカラック[1]、ビートルズ[8,9]から、アントニオ・カルロス・ジョビン-ヴィニシウス・ヂ・モラエス[4]、ルイス・ボンファ[5]のボサノヴァ名曲まで、
舌足らず気味な英語を使ってささやき声で歌っています。
[4]と[5]の間には、サンバカーニバルを思わせるにぎやかな音がはさまれ、ブラジルらしさが強調されています。


1967

1. The Look Of Love [Bacharach-David]~Casino Royale
2. Man In A Raincoat [Warwick-Webster]
3. Think Of Rain
4. How Insensitive [V. de Moraes-A.C.Jobim]
5. Manha de Carnaval [Luiz Bonfa-A.Maria]
6. I Love How You Love Me
7. Creators Of Rain [Barry Mann-Larry Kolber]
8. When Im Sixty Four [Smokey>
9. Good Day Sunshine [Lennon-McCartney]
10. The End Of The World [Sylvia Dee-Arthur Kent]
1.恋の面影 (~映画「カジノロワイヤル」)
2.マン・イン・ア・レインコート
3.シンク・オブ・レイン
4.ハウ・インセンシティヴ
5.カーニヴァルの朝
6.わすれたいのに
7.クリエイターズ・オブ・レイン
8.ホエン・アイム・シックスティー・フォー
9.グッド・デイ・サンシャイン
10.ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド

ロシュフォールの恋人たち サウンドトラック- MICHEL LEGRAND

Catégories : おすすめ盤 , 1965-1969 , フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等 , jazzy♪ , 粋♪ , MICHEL LEGRAND

LES DEMOISELLES DE ROCHEFORT(B.O.)/ ミシェル・ルグラン

ミシェル・ルグランの傑作 ★5

ジャズミュージシャンとしても有名なフランスのMICHEL LEGRAND ミシェル・ルグラン。これは彼が音楽を担当したミュージカル映画「ロシュフォールの恋人たち(1966)」のサウンドトラックです。同じくジャック・ドゥミ監督と組んだミュージカル映画「LES PARAPLUIE DE CHERBOURG シェルブールの雨傘」と並ぶ、ルグランの傑作です