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LES MOUETTES
VERS LA MER(ヴェール・ラ・メール)/ レ・ムエット
フランス女性ヴォーカルユニットのコーラスアルバム ★5
フランスのラジオでこのセカンドアルバムの曲を何度か聴いて、これだ!と思いました。
CDを聴いてみると、予想以上の内容で大満足。お気に入りが増えました。
ギターも担当しているMathias Duplessyが15曲中10曲を作曲。アレンジもjazzyで絶妙です。
コーラス、ギター、ベース、ドラムを中心としたシンプルな編成も好みだし、
ジャンゴ・ラインハルトを聴いている時のような懐かしさと、ふんわり漂う切ない感じもたまりません。
リヨンで出会い、パリのメトロで音楽活動を始めた女性3人組、LES MOUETTES。
MOUETTESは「かもめ(複数)」のこと。
タイトル曲の[5]Vers la mer他、すいっと飛ぶようなスピード感あるトラックと、空をふわふわ漂うような感じのトラックがバランスよく入っています。
聴きやすく飽きにくい、優しいアルバムです。
2003
LES MOUETTES = VERONIQUE BANDELIER, SYLVIE EVAIN, CELINE MANIL.
Mathias Duplessy(g.,作曲、アレンジ他), Fabrice Moreau(ds), Vincent Artaud(b), Magic Malic(fl), Thomas Ostrowiecki(perc), Sylvain Luc (g on [7])
似た傾向のアーティスト・・・ザ・ブルー・スターズ、レ・ドゥブル・シス(ダブル・シックス・オブ・パリ)、デューク・ピアソン+ニューヨーク・グループ・シンガーズ・ビッグ・バンド、クワイア、レ・マスク(フランス語ブラジル音楽)、クアルテート・エン・シー(ブラジルのコーラスグループ)、コーデッツ
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STACEY KENT
Stacey Kent ステイシー・ケントのIn Love Again: The Music of Richard Rodgers イン・ラブ・アゲイン
リチャード・ロジャースの名曲をさらりと ★5
生誕100年を迎えたブロードウェイ・ミュージカル史上に残るソングライター、リチャード・ロジャース(1902-1979)の曲を集めたアルバムです。
曲の輪郭が鮮明になるようにしたかのようなすっきりしたアレンジ。小編成バンドのくつろいだ演奏。適度に甘く可愛い声でさらっと歌うクリアなヴォーカル。彼女の他のアルバムと同じく、やさしく懐かしいのに洗練されています。
フランク・シナトラやトニー・ベネット等、リチャード・ロジャースの曲を集めたCDはいくつも出ていますが、真っ先に思い浮かぶELLA FITZGERALD エラ・フィッツジェラルドのアルバム「ザ・ロジャース・アンド・ハート・ソングブック(Vol1, 2)」には、このステイシーの「イン・ラブ・アゲイン」に収録されている曲がいくつか入っています。
(Vol.1に[4]It Never Entered My Mind, [5]I Wish I Were In Love Again, [10]This Can't Be Love, [12]Manhattan / Vol.2に[3]My Heart Stood Still, [6]Thou Swell)
(エラは得意のスキャットをせず穏やかに歌っています。オーケストラをバックにスイングするヴォーカルはいつもながら素敵ですが、個人的には、いい感じのVol.1後半に対し、Vol.1前半はヴォーカルに比べてオーケストラが強すぎると感じる時があるのでたまにしか聴きません。)
リチャード・ロジャースをのんびり聴きたい時は、ステイシー・ケントのこのアルバムを。着心地のいい普段着のように快適です。
2002
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STACEY KENT
Stacey Kent ステイシー・ケントの[Dreamsville] バラード~ドリームズヴィル
最初の3秒でI've Got a Crush on You! ★5
2000年6月録音のアルバム。
私は再生して3秒、"I've got a"と聴いただけで気に入る予感がしました。
[2]のテナーサックスソロ、[3]のピアノソロ、[6]のギターとピアノがメインのイントロ等も夢見るようなゆったりした演奏です。
憂いがある[8]は好みの曲。ステイシー・ケントと夫のジム・トムリンソンのアレンジによる演奏は華奢で繊細な印象。元はミュージカル映画Chitty Chitty Bang Bang チキ・チキ・バン・バンの曲なんですね。
家族、友人、ファン等からバラードをリクエストされていたステイシーが、"an unashamedly dreamy and romantic album"を作るいい機会だと作ったアルバムだというだけあって、演奏からタイトル、ジャケットまで確かに夢見心地。
自らロマンティックなところがあると認めている彼女のアルバムには、程度の差はありますがいつもどこか”dreamy and romantic”なところがあります。
→ステイシー・ケント ディスコグラフィー
2001
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LAMBERT HENDRICKS & ROSS / BAVAN
ライブ・アット・ベイズン・ストリート・イースト / ランバート、ヘンドリックス&バヴァン
ボサノヴァも入って、いつもよりのんびり ★4
LAMBERT, HENDRICKS&BAVAN (LHB)がニューヨークのクラブで1962年9月に行ったライブの録音。
LHBは、LAMBERT,HENDRICKS & ROSS (LHR)の紅一点ヴォーカリストANNIE ROSSが1962年に脱退した後、代わりにセイロン出身のロンドンっ子YOLANDE BAVANを加えたユニットですが、今ひとつLHRの陰に隠れてしまっている気がします。
LHRでもLHBでも、基本は楽器によるジャズの名演に歌詞をつけてヴォーカルで再現する「ヴォーカリーズ」。
イギリス人のアニー・ロスは、頭と舌の回転が速くて遊び心があるキュートな女の子を思わせる歌手で、容姿も魅力的。まさに LHRの紅一点の華といった感じでした。
そんなアニーの後を継いだヨランド・バヴァンは、当然アニーと比較されたはず。自由自在に歌いまくるアニーのフル回転な歌唱を期待して聴いた観客は、物足りなさを感じたかもしれません。
007のジェームズ・ボンドがショーン・コネリーからジョージ・レイゼンビーに代わった時の当時の観客の反応を考えても、「やっぱり寅さんは渥美清でなくちゃ!」というのが一般的見解でしょうから。後継者は初めから、元メンバー以上の個性や実力を見せつけないと認めてもらえないというハンディを負っているわけです。
LHRのアルバムから聴き始めた私も、途中からアニーがいなくなるのを寂しく感じました。
ですが、先入観なしにLHBのアルバムを聴いていくと、絶妙のスイング感とユーモアが魅力のランバート、ヘンドリックスに、漫才でいうボケ的な女性ヴォーカルが加わった感じで、新鮮なんじゃないかと思えてきました。
ヨランドはたまに「壊れちゃったのか?」という時もあるほど、とぼけたような持ち味があって、結構面白いんです。
そう考えると、このアルバムでボサノヴァの名曲”DESAFINADO”が取り上げられているのも意味があるように思えてきます。ヂサフィナードは「調子はずれ」というような意味で、歌はうまいへたじゃなく心だ、というボサノヴァの特性を象徴したような歌詞の曲です。
アニーのように切れ味が良くスマートなわけじゃないけど、ヨランダには独特の面白みがあるでしょう?というメッセージがこもっているのかも…というのは考えすぎでしょうか。
このアルバムではボサノヴァのスタンダード曲をもう1曲取り上げていますが、曲の前にわざわざ
ボサノヴァとはブラジル語で"New thing"という意味で、「ワン・ノート・サンバ」はアントニオ・カルロス・ジョビンが「黒いオルフェ」(映画)のために作った曲です、と説明しています。
このライヴアルバムは、1962年2月録音のスタン・ゲッツのジャズ・サンバ・シリーズ第1作目がヒットした7ヶ月後のものですから、ちょうどブラジル音楽がアメリカで流行しつつある時期だったんでしょうね。
この3人のライブ盤"Havin' a Ball at the Village Gate(Live)"は遊び心全開です。他の2人に負けず、ヨランドもリタ・ミツコのようなきわどい裏声や、男の子のような声で歌ったりしていてファニーです。
1962
DAVE LAMBERT, JON HENDRICKS, YOLANDE MARI WOLFFE BAVAN
1.This Could Be the Start of Something Big
2.Shiny Stockings
3.Slightly Out of Tune (Desafinado)
4.Doodlin'
5.Cousin Mary
6.April in Paris
7.Feed Me
8.One Note Samba
9.Melba's Blues
10.This Here
11.Swingin' Till the Girls Come Home
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1955-1959
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CHRISTIANE LEGRAND
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(LES) DOUBLE SIX
LES DOUBLE SIX / レ・ドゥブル・シス(ダブル・シックス・オブ・パリ)
ブルー・スターズよりジャズ色が濃くなったフレンチ・コーラス・ユニット ★5
LES DOUBLE SIX レ・ドゥブル・シス(ダブル・シックス・オブ・パリ)は、(LES) BLUE STARS ブルー・スターズで書いたように、その後身といえるフランスのジャズ・コーラス・ユニットです。
上のディスクは、1959年~1962年録音のファースト、セカンド・アルバムを収めた2in1 CDです。
Michel Legrand ミッシェル・ルグランの姉、クリスチャンヌ・ルグランは、ブロッサム・ディアリーと共にブルー・スターズに参加した後、Swingle Sisters スィングル・シスターズで活躍し、その後、歌詞なしのジャズ・コーラス・ユニットQUIRE クワイアでアルバムを1枚出したりもしています。さすらってますね。(ジャケット右から2番目。)
トラック[1]~[8]&[20](59年後半~60年前半)が1作目で、[9]~[19]が2作目でしょうか。
前半は、Quincy Jones クインシー・ジョーンズとカウント・ベイシーのオーケストラのレコーディングを元にしたヴォーカリーズで、ミミ・ペランがフランス語歌詞を書き、クインシー・ジョーンズがアレンジ等で貢献しています。
後半はShelly Manne シェリー・マン、John Coltrane ジョン・コルトレーン、Gerry Mulligan ジェリー・マリガン、Jay Jay Johnson J.J.ジョンソン、Charlie Parker チャーリー・パーカー、Miles Davis マイルス・デイヴィス等の有名ジャズプレイヤーの演奏を下敷きにして、これまたミミ・ペランが書いた歌詞をのせて歌っています。
楽器によるジャズ名演を歌詞つきヴォーカルで再現するvocalese ヴォーカリーズをやっているので、ヴォーカリーズを取り入れたモダンジャズコーラスグループの元祖的存在ランバート、ヘンドリックス&ロス (LHR)を思い出すところもありますが、
ドゥブル・シスにはLHRのジェットコースターのようなスピード感は感じません。
フランス語自体、母音が一定の太さ強さで発音されるためか重くなりがちで、すべるような軽快さは出しにくい気がしますが、ドゥブル・シスにはまた別の粋な魅力があります。
よりジャズ色が濃いものの、感覚的には上に書いたブルー・スターズの方に近いかもしれません。
メンバーは曲によって違います。数え違いがなければ、ヴォーカル12人、ピアノ3人、ベース2人、ドラム3人、ギター2人、ボンゴ1人がクレジットされています。
12人編成のビッグバンドを再現するために、6人が2つずつパートを歌って多重録音したようで、それでユニット名も2×6の「double 6」なんでしょうね。ヴォーカリストが12人いるのに、6人に分けて倍に増やしたのは、日程の問題か音的なこだわりか、なぜでしょう。そのうち気が向いたら調べようかな。
1959 - 1962
・Mimi Perrin, Christiane Legrand, Ward Swingle, Jean-Claude Briodin, Jacques Denjean, Claude Germain, Claudine Barge, Eddy Louiss, Monique Aldebert, Louis Aldebert, Jean-Louis Conrozier, Roger Guerin (voc)
・Art Simons / Georges Arvanitas / Rene Urtreger (p)
・Michel Gaudry / Pierre Michelot (b)
・Daniel Humair / Christian Garros / Kenny Clarke (dms)
・Elek Bacsik / Paul Piguihem (g)
・Eddy Louiss (v on 10), Jean-Pierre Drouet (bongos on 14)
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1955-1959
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BARBARA LEA
BARBARA LEA / バーバラ・リー
幸せ感ただようひそかな名盤 ★5
バーバラ・リーは、知名度が低いのが残念なジャズヴォーカリストの一人。
彼女の1950年代録音アルバムは3枚だけですが、そのうちの1枚である本作”Barbara Lea”を聴くまで、私も知りませんでした。
リピートしても飽きないアルバムです。それがいいことなのかは微妙ですが、大げさなところがなくて洗練されているのは確かです。
[1][2]のようなハッピーな曲をはじめ、全体的にあたたかい幸福感と小粋さが漂っています。気に入りました。
湿っぽくなりそうな[11]などの曲もさらっと粋に仕上げ、その後に軽妙なトラックを続ることで、あっさりした印象にしています。
楽しい気分になりたい時、寒い日にココアでも飲みながら家でゆっくりしたい時、モヤモヤ感をふき飛ばしたい時に聴きたくなる、心を軽くしてくれるようなアルバムです。
1956, Prestige
Barbara Lea (v), Dick Cary (ah), Johnny Windhurst (t), Al Hall (b), Dick Hyman (p), Osie Johnson (d), Richard Lowman, Al Casamenti
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1950-1954
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フランス(語圏):フレンチボサ、ポップ等
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BLOSSOM DEARIE
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(LES) BLUE STARS
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CHRISTIANE LEGRAND
ララバイ・オブ・バードランド / (ザ・)ブルー・スターズ
ノスタルジックで粋なフレンチ・コーラス・ユニット ★5
フランスのコーラスユニット(LES) BLUE STARS ブルースターズが1954年11月に録音したファーストアルバム。
ブロッサム・ディアリーと、ミシェル・ルグランの姉クリスチャーヌ(クリスティアーヌ)・ルグランも参加しています。
私は昔からランバート、ヘンドリックス&ロス (LHR)や…&バヴァン (LHB)等が好きで、フランス語のジャズコーラスグループを探していました。
気に入るものがなくて諦めかけていた頃、お馴染みのジャズスタンダード曲ララバイ・オブ・バードランドがフランスのジャズラジオ局で流れてくるのを耳にしました。
粋なフランス語コーラスに好みのツボを直撃され、即購入に向いました。
早速聴いてみると、冬の休日に聴きたくなるような、ほんわりあたたかく心地いいアルバムでした。イメージ通りのものに出会えるなんて、ミュージカル映画「ロシュフォールの恋人たち」みたいだなと喜んでいたら、
その映画の音楽担当のMichel Legrand ミッシェル・ルグランが、このアルバムの[1]と[11]のアレンジをしているんですね。(あとの10曲はブロッサム・ディアリーが担当。)
アルバム相手に、勝手に運命を感じてしまいそうです。
ジャズスタンダード([1], [2])、ポップ、シャンソンから作者不明の歌まで、原曲の歌詞を思い切り無視したフランス語歌詞がつけられているのも楽しみの一つ。
「ロリポップ」でも知られるコーデッツが同じ1954年にヒットさせた曲[7]Mister Sandman ミスター・サンドマンのタイトルは、Mister L'Amour(L'Amour=The Love)になっています。バードランドの子守唄はLegende du Pays aux Oiseaux(バードランドの言い伝え)でタイトルは一見似ていますが、歌詞はオリジナルです。
さて、このアルバムに参加しているブロッサム・ディアリーは、1956年にアメリカに帰国します。それを機にブルー・スターズは人数を6人に減らし、ミミ・ペランとウォード・スイングルが加わります。(ここまで変わったらもう新ユニットですよね。)
そしてブルー・スターズが消えた後、1959年にミミ・ペランを中心としたLES DOUBLE SIX ダブル・シックスが誕生することに。
彼女とウォード・スイングル、クリスチャンヌ(クリスティアーヌ)・ルグランの3人は、ブルー・スターズ時代からのメンバーです。
BLUE STARSもDOUBLE SIXもアルバムが少ないのが残念です。
1954
Blossom Dearie, Christiane Legrand, Jeanine DeWaleyne, Nadine Young他
◆"LULLABY OF BIRDLAND - BLUE STARS メモ"の全文を見る »
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ディスコグラフィ(オリジナルアルバムリスト)
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STACEY KENT
STACEY KENT ステイシー・ケント(1968 New York- )について
ラジオ等で聴いた時は良かったのに買って聴いたら期待はずれ…というアルバムは数多くありますが、ステイシー・ケントにはこれまで期待を裏切られたことがありません。
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多言語
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STACEY KENT
Breakfast on the Morning Tram 市街電車で朝食を Stacey Kent ステイシー・ケント
やっと出た、しかもブルーノート ★5
彼女自身のアルバムが聴きたいといいつつ、はや数年。ついに、Jazzの名門Blue Noteと契約したステイシー・ケントのアルバムが2007年9月10日にリリース。やっと…です。
このブルーノートでの1作目は、今までのアルバムとは違って夫のJim Tomlinson&Kazuo Ishiguroによるオリジナル曲が4曲入っています。
その他の選曲も相変わらずよくて、フランス(セルジュ・ゲーンズブールの[3]、[11])、ブラジル・ボサノヴァ(セルジオ・メンデスの[5]、バーデン・パウエル+ヴィニシウス・ヂ・モラエス+ピエール・バルー(フランス人)共作の[6])が入っているところがまた好み♪計3曲をフランス語で歌っています。
[3]”Ces Petits Riens ”と、[11]”La Saison des Pluies”はどちらもフランスのSerge Gainsbourg の曲。物憂さが最高で、個人的にはゲーンズブールの曲の中でも特に好きです。
このアルバムでのアレンジはもちろんゲーンズブール自身やジェーン・バーキン等とは別世界ですが、原曲のイメージがとても活きています。アンニュイでクールな歌詞の[3]は、心地いいテンポでスイングし、ヴォーカルもさらっと流す感じ。雨と別れの切なさがただよう[11]は、ゆったりしたアレンジで、ギターと一緒にしっとり歌っています。
[6]Samba Saravahは、以前書いたフランス映画『男と女』の中で使われている曲です。ブラジル音楽-ボサノヴァの有名ミュージシャン達とフランス人ミュージシャンのコラボ作で、歌詞はフランス語。
ラストがWhat a Wonderful Worldというのもたまりません。ルイ・アームストロングの歌で有名な曲ですが、個人的にはTerry Gilliam テリー・ギリアム監督の”12 Monkeys”を思い出し、不気味な薄笑いを浮べてしまいます。
あの感動的なほどポジティブな「この素晴らしき世界」も、テリー・ギリアムが映画のエンディングで使うと、シニカルなブラックユーモアに満ちた意味深な曲に聴こえてきてが浮かんでしまうんだな…と妙に感心させられました。モンティ・パイソンとか「未来世紀ブラジル」の頃のテリー・ギリアム、よかったなぁ。
それはさておき、ステイシー・ケントのヴォーカルは相変わらず素敵。低い声で歌う時の強さ、重さ、けだるさが気のせいか少し増したような気もします。
メジャーレーベルに移籍し、世界中をツアーで飛び回り、近々ちょろっと来日するステイシー・ケント。今後はアルバムをたくさん出していくでしょうね。来日コンサートも増えそうな気がします。楽しみです。
→ステイシー・ケント ディスコグラフィー
2007
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