NIGHT LIGHTS ナイト・ライツ / GERRY MULLIGAN ジェリー・マリガン

NIGHT LIGHTS - GERRY MULLIGAN

ジャケットとタイトルのイメージどおり ★5

潤んだような街の光が水面に揺らめくところが思い浮かぶようなジャケットとタイトル。豪華客船から街を眺めつつシャンパーニュとシーフードに舌鼓…なんてシーンを想像しつつ、ビールと冷奴で納涼するのに最適なアルバムです

白熱したセッションが好きな人は、プレイヤーが遠慮気味で燃焼しきっていなくてつまらないと感じるかもしれません。アート・ファーマーなど特に控えめな気がします。
このアルバムにはそういう熱さがなく、心地良い涼気が漂っていて、全員が美しい夜の景色を思い描きながら夢見心地で演奏しているような感じすらします

普段はピアノ無しの演奏を好むジェリー・マリガンが、[1]の「ナイト・ライツ」では、水晶を連想させる繊細な音で自らピアノを弾いています。
そして普通ならバリバリッという音になりがちなバリトンサックスを相変わらず優雅に吹きこなしています。チェット・ベイカーとの気合の入ったセッションなどとはまた違う、リラックスした感じが味わえます。
いつもにまして水の中をゆらゆら漂っているようなジム・ホールのギターも快適です。
ジェリー・マリガンが映画『真夏の夜のジャズ』に出てくるのを見ましたが、演奏する姿もcoolですね。

曲は、ジェリー・マリガンのオリジナルの他、ブラジル音楽やクラシック曲も入れています。
[2]は映画『黒いオルフェ』の中で、主人公がこの曲をギターを弾きながら歌うにつれて朝日が昇っていくシーンで使われている、ルイス・ボンファの有名曲。[3]はフランク・シナトラの十八番ですが、アン・バートンのヴァージョンも味があって割と好きです。[4]はショパンの切ないピアノ曲、プレリュード第4番。

ソファやベッドにゆったり横たわってこのアルバムを聴くと、疲れも何もフウっと抜け出ていく気がします


1963, MERCURY
Gerry Mulligan (bs,p,cl), Art Farmer (tp/flh), Bob Brookmeyer (btb), Jim Hall (g), Bill Crowe (b), Dave Bailey(tb), Pete Jolly(p), Jond Gray(g), Jimmy Bond(b), Hal Blaine(ds)...

1. Night Lights (1963 Version)
2. Morning Of The Carnival From 'Black Orpheus'(Luiz Bonfa)
3. In The Wee Small Hours Of The Morning
4. Prelude In E Minor (F.Chopin)
5. Festival Minor
6. Tell Me When
7. Night Lights (1965 Version)
1.ナイト・ライツ(1963年ヴァージョン)
2.カーニヴァルの朝
3.ウィー・スモール・アワーズ
4.プレリュード:ホ短調
5.フェスティヴァル・マイナー
6.テル・ミー・ホエン
7.ナイト・ライツ(1965年ヴァージョン)

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・ ★(最高5)は私が聴く頻度・個人的お気に入り度です。
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