映画「男と女」Un homme et une femme

VINCENT DELERM ヴァンサン・ドレルムの”DAUVILLE SANS TRINTIGNANT”という曲は、クロード・ルルーシュ監督の映画「男と女」を下敷きにしていて、途中に主演のジャン=ルイ・トランティニャンのモノローグを入れています。(→VINCENT DELERMアルバムレビュー
ということで、今回はその大好きな映画「男と女」(1966)の話を。

もやがかったブルーグレーや白黒が印象的な美しい映像。「ダバダバダ…」を始めとするFRANCIS LAIの音楽、ボサノヴァ好きフランス人歌手PIERRE BAROUH ピエール・バルーのフレンチボサ。粋で軽妙なセリフと、ちょっとかっこ悪いけどおもしろいセリフ。アンニュイな雰囲気、印象に残る数々のシーン、キャスティング等、あらゆる点でいい映画だなぁとつくづく思います。

このフィルムは、カラーの映像と、そうでない映像が切り替わります。(ルルーシュ監督は他の作品でもやっているので、お気に入りなんでしょう。)
最初に「男と女」を見たのはビデオでしたが、映画館でリバイバル上映されたのを見にいったら、ビデオでは白黒だったシーンに、セピアや青などの色がついていました。モノクロにカラーフィルタをかけた状態です。印象が全く違ったので驚いて、映画館で見直してよかったな、と得した気分になりました。
1966年公開当時も色つきだったのか、気になります。

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Catégories : MEMO-雑記 , 1965-1969

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政権とブラジル音楽CDの当たりハズレ

政権とか運動なんてあまり楽しい話じゃありませんが、ブラジル音楽に関しては、自分の好みに合わないハズレCD地雷を踏まないために知っておいた方が安全だと気づきました。CD探しのためとなると興味が湧くのが不思議...またすぐ忘れるだろうからメモ。

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ボサノヴァとフランス、フレンチボサ

ピエール・バルー、アンリ・サルヴァドール、クレモンティーヌ、フランソワーズ・アルディ、クロディーヌ・ロンジェ、エンゾ・エンゾ、イザベル・アンテナ、コラリー・クレモン、エレナなど、ブラジル音楽、ボサノヴァを愛するフランス人歌手を挙げるときりがありません。また、エリス・レジーナのようにツアーでフランスに来たり、ブラジル人アーティストが亡命でパリに集ったこともありました。フランスとブラジル音楽の関係はかなり早いうちから始まっています。

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アストラッド・ジルベルトのデビュー逸話

アストラッドが歌うことになったいきさつについてはいろいろな逸話がありますが、宣伝のために捏造されたものが多いようです。

キッチンで鼻歌を歌っていたら夫ジョアンのところに来たスタン・ゲッツが気に入って採用したという説や、
夫ジョアンの付添いでスタジオに来て、たまたま歌ったら、結構いいねぇ~と採用されたという説。(友達のオーディションについていった人がスカウトされてアイドルになるという類の話ですね。)
こういうシンデレラストーリーは信じたいものですが、実際のところ、元々歌手活動していたこともあるアストラッドが、これは大チャンス!と自らを売り込んだという説が有力です。

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「ヂサフィナード」な歌い方

アストラッド・ジルベルトの歌を聴くと、ジョビン/ニュートン・メンドンサ作のDesafinado(ヂサフィナード=調子外れ)の歌詞が思いうかびます。
「音痴といわれて傷つかないわけはない、音痴の人間にだってハートがあるんだ」、歌のうまい下手は問題じゃなく心が大切、という内容です。
他ジャンルでは通用しないような、ヘタウマともいえる素人っぽい歌い方(ビブラートをかけない、素朴な、わずかな声量でつぶやくように歌う、音程の不安定な歌唱法)は、ボサ・ノヴァ(=new way)ならではの個性のひとつで、美声で声量があり、感情たっぷりに歌い上げられるのがいい歌手だという従来のブラジル音楽(とその他多くのジャンルの音楽)の常識に反しています。
音痴でもよし、という発想は革命的ですが、どこか憂いのあるボサノヴァには、力をぬいた自然なヴォーカルがよく合い、必然的であるように思えます。ワインとチーズ、寿司とわさび、浴衣と下駄が合うように、よくぞ思いついてくれた!と拍手したくなるような絶妙な組み合わせなんです。

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