1曲目は、アントニオ・カルロス・ジョビン(トム・ジョビン)作のボサノヴァの名曲に、フランス人Georges Moustaki ジョルジュ・ムスタキがフランス語歌詞をつけて歌い、過去にヒットさせたLes Eaux De Mars(三月の水)。 ボサノヴァの名盤「エリス&トム-ばらに降る雨」でも、1曲目に収録されていますね。
南半球のブラジルでは「三月の水」は”秋に降る雨”ですが、仏語訳では”春の雪解け水”となっています。
2曲目は、高齢で復帰したHenri Salvador アンリ・サルヴァドールが歌ってヒットさせたJardin d'hiver(冬の庭)。 若手の人気アーティスト、ケレン・アン&バンジャマン・ビオレー作の曲です。 ノスタルジックな雰囲気がたまりません♪
6曲目も同じ二人による曲で、ケレン・アン自身もファーストアルバムで歌っています。
今のところ、アルバム収録曲の動画も出ています↓
"Les Eaux De Mars" (Águas De Março)
[2010] Blue Note / EMI
Stacey Kent (vo、whistling), Graham Harvey (p, Fender Rhodes), John Parricelli (g), Jeremy Brown (double bass), Matt Skelton (dr, per), Jim Tomlinson (sax-ts/as/ss, clarinet, sansula)
1. Les Eaux De Mars [A.C. JOBIM / adapt..J.MUSTACCHI] - Águas De Marçoの仏語版
2. Jardin D'hiver [BENJAMIN BIOLAY - KEREN ANN ZEIDEL]
3. Raconte-Moi [BERNIE BEAUPERE / EMILIE SATT - J.-K. LUCAS]
4. L'étang [PAUL MISRAKI]
5. La Vénus Du Mélo [B. BEAUPERE / J.-K. LUCAS]
6. Au Coin Du Monde [B. BIOLAY / B. BIOLAY - KEREN ANN ZEIDEL]
7. C'est Le Printemps [OSCAR II HAMERSTEIN / R. ROGERS](It Might As Well Be Springの仏語版)
8. Sait-On Jamais ? [CAMILLE D'AVRIL / JIM TOMLINSON]
9. Les Vacances Au Bord De La Mer [PIERRE GROSZ / MICHEL JONASZ]
10. Mi Amor [CLAIRE DENAMUR]
11. Le Mal De Vivre [MONIQUE ANDRE'E SERF]
12. Désuets [P.-D. BURGAUD / ANDRE' MANOUKIAN]
[2] Nothing/Nowhereには、Sufjan Stevens スフィアン・スティーヴンスがヴォーカルで参加。[6] Rodi にはGregoire Maretがハーモニカで、[9] Love Can Be a Crimeには、彼らが影響を受けているというVan Dyke Parks ヴァン・ダイク・パークスがピアノで参加しています。
Olivier Manchonは、フランスのChantilly出身(ジャケットのフォトストーリーがなぜかフランス語だったのも納得)。子供の頃からジャズとクラシックをやっていた彼は1999年に渡米。
マサチューセッツ州ボストンのバークリー音楽大学で学び、ギターとバイオリンで弦楽器セクションを務めながらLA、NYからブルックリンに移り住み、妻のクレアとともに結成したClare and the Reasonsの活動はここを拠点にしているそうです。クレアとは音楽大学時代に知り合ったようですね。
Clare Muldaur Manchon クレア・マルダー・マンションは、Geoff Muldaur ジェフ・マルダーの娘で、Jenni Muldaur ジェニ・マルダーと異母姉妹。家族揃ってミュージシャンです。このファーストアルバムでは、ヴォーカルの他、数曲でアコースティックギターも弾いています。(ドラムのように)足でタンバリンをたたいたり、打楽器をやったり、口笛を吹いたりも。フランス語も歌だけじゃなく、話します。
Clare Muldaur Manchon(vocals, a. guitar, synth sounds), Olivier Manchon(vocals, violin, saw, piano), Alan Hampton(vocals, bass), Greg Ritchie(drums), Beth Meyers(vocals), Christopher Hoffman(Cello), Bob Hart
String section on all songs:
・Violin- Olivier Manchon, Maxim Moston, Robe Moose, Naho Tsutsui
・Viola- Beth Meyers, Marla Hansen, Christopher Jenkins
・Cello- Christopher Hoffman, Julia Kent, Ben Kalb
1. Nee Dans La Nature
2. L'Age De Ma Mere
3. Je T'aime Salaud (♪動画試聴)
4. Mary Poppins
5. Can't Get You Out Of My Head
6. Le Jardin Pres De La Falaise
7. Aux Quatre Vents
8. Les Fantomes
9. Quand Tu Dors
10. Je Nageais Nue
11. Qui Es-Tu ? / C'est Parapluie
エレンコレーベルでの2作目。 [2]のサンバ曲などは陽気ですが、中盤あたりはもの寂しくゆったりした曲が多めです。
タイトル曲[8]Marre de Cyなんて、Eu sou pobre, pobre, pobre、僕は貧しい、貧しい、貧しいと繰り返して始まりますが、これ以外にも現状に対する不満や貧しさが現れている曲があり、軍事政権下の当時のブラジルを想像してしまいます。
まぁでもコーラスはやはりすばらしく、好きな曲が多いアルバムです。
1,3,5,8の4曲はSydney Miller作。[1]O Circoは、ナラ・レオンのアルバム"Vento De Maio"でもおなじみですが、楽しいのにもの悲しい曲調と不思議な歌詞はまさにサーカス(Circo)のイメージです。
この4曲の中で特に好きなのは、ギターとコーラスだけで演奏される[3]A Menina da Agulha(針の少女という意味深なタイトル&歌詞)、途中バロック音楽を思わせるフレーズがコーラスや管楽器で入る[8]です。
Dory Caymmi ドリ・カイミ作曲のフワフワした[6]もお気に入り。うっとりします。
1956, Prestige
Barbara Lea (v), Dick Cary (ah), Johnny Windhurst (t), Al Hall (b), Dick Hyman (p), Osie Johnson (d), Richard Lowman, Al Casamenti
1.Nobody Else But Me
2.Where Have You Been?
3.I'm Coming Virginia
4.Honey in the Honeycomb
5.Thursday's Child
6.I've Got a Pocketful of Dreams
7.My Honey's Lovin' Arms
8.I Had Myself a True Love
9.Gee Baby, Ain't I Good to You
10.I Feel at Home With You
11.Baltimore Oriole
12.Blue Skies
13.I Feel at Home With You [Alternate Take][*]
14.Straw Hat Full of Lilacs [*]
ジャズスタンダード([1], [2])、ポップ、シャンソンから作者不明の歌まで、原曲の歌詞を思い切り無視したフランス語歌詞がつけられているのもおもしろさの一つ。
「ロリポップ」でも知られるコーデッツが同じ1954年にヒットさせた曲[7]Mister Sandman ミスター・サンドマンのタイトルは、Mister L'Amour(L'Amour=The Love)になっています。
Lullaby Of Birdland バードランドの子守唄は、Legende du Pays aux Oiseaux(バードランドの言い伝え)でタイトルは似ていますが、歌詞は違います。
さて、このアルバムに参加しているブロッサム・ディアリーが1956年アメリカに帰国したのを機に、ブルー・スターズは人数を6人に減らし、ミミ・ペランとウォード・スイングルが加わります。ここまで変わったらもう新ユニットみたいな気がしますが
そしてブルー・スターズが消えた後、1959年にミミ・ペランを中心としたLES DOUBLE SIX ダブル・シックスが誕生することに。
彼女とウォード・スイングル、クリスチャンヌ(クリスティアーヌ)・ルグランの3人は、ブルー・スターズ時代からのメンバーです。
BLUE STARSもDOUBLE SIXも好きなのに、アルバムが少ないのが残念です
1.Legende du Pays aux Oiseaux (Lullaby Of Birdland)
2.Tout Bas (Speak Low)
3.Gina
4.Plus Je T'embrasse (Heart Of My Heart)
5.Toute Ma Joie (That's My Girl)
6.Les Lavandieres Du Portugal (The Portuguese Washerwoman)
7.Mister L'Amour (Mister Sandman)
8.En 1920 (In 1920)
9.Embrasse-moi Bien (Hold Me Close)
10.Lettre a Virginie (Letter To Virginia)
11.La Danse Du Baiser (The Kissing Dance)
12.Mambo Italiano