The Movie - Clare and the Reasons /”ザ・ムーヴィー ” クレア&リーズンズ

ヴォーカル、コーラス、弦楽器...ノスタルジック感ただようポップ ★4

Clare Muldaur ManchonとOlivier Manchon クレア&オリヴィエ・マンション夫妻が率いる アメリカ・ブルックリンに拠点をおくバンド Clare&the Reasonsのファーストアルバムです。
Clare Muldaur Manchonのスイートな歌声は、軽やかに舞う羽のよう。その美しいヴォーカルと、きれいに絡むコーラスが作り出す透明感あるハーモニー、弦楽器のあたたかい音、懐かしい雰囲気に、ツボを直撃されました。
エレクトロニックな曲が増えたセカンドアルバム”Arrow”より、私はこの1stの方が好きです。

ショップではロックにジャンル分けされていたりもしますが、「モダン・チェンバー・エレクトロニック・ポップ」ということになるようです。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロといった弦楽器がクラシカルな雰囲気をかもしだしています。個人的にはThe Cardigans カーディガンズに通じるものもちょっぴり感じます。
冥王星が惑星から外されて番号で呼ばれるようになったもの悲しいニュースを受けた”Pluto”などの歌詞もいいです。


"Pluto"

架空の映画のサントラをイメージしたアルバムらしく、ジャケットには、クレア&オリヴィエ夫妻作の、フランス語で書かれたフォトストーリーが入っています。
全員トレンチコートに帽子姿で、スパイだか探偵だかのエージェントに扮しています。チームの中の女が実は裏切り者だった...というコミカルさ。ジャケットの裏には、昔の映画に出てくるような古いタイプライターと黒いダイヤル式電話と中国語の新聞になぜか喜多屋と書かれた純米酒が置かれた写真が
CDにも古い電話のダイヤルらしきものがプリントしてあって、楽しませてくれます。

[2] Nothing/Nowhereには、Sufjan Stevens スフィアン・スティーヴンスがヴォーカルで参加。[6] Rodi にはGregoire Maretがハーモニカで、[9] Love Can Be a Crimeには、彼らが影響を受けているというVan Dyke Parks ヴァン・ダイク・パークスがピアノで参加しています。

Olivier Manchonは、フランスのChantilly出身(ジャケットのフォトストーリーがなぜかフランス語だったのも納得)。子供の頃からジャズとクラシックをやっていた彼は1999年に渡米。
マサチューセッツ州ボストンのバークリー音楽大学で学び、ギターとバイオリンで弦楽器セクションを務めながらLA、NYからブルックリンに移り住み、妻のクレアとともに結成したClare and the Reasonsの活動はここを拠点にしているそうです。クレアとは音楽大学時代に知り合ったようですね。
Clare Muldaur Manchon クレア・マルダー・マンションは、Geoff Muldaur ジェフ・マルダーの娘で、Jenni Muldaur ジェニ・マルダーと異母姉妹。家族揃ってミュージシャンです。このファーストアルバムでは、ヴォーカルの他、数曲でアコースティックギターも弾いています。(ドラムのように)足でタンバリンをたたいたり、打楽器をやったり、口笛を吹いたりも。フランス語も歌だけじゃなく、話します。

クレア・マンションの声は人を惹きつけるし、室内楽&ポップというのも面白いし、3作目以降のアルバムがどうなるかも少し気になります。個人的には打ち込み電子音が少なくて、あの美しいヴォーカル、コーラスとアコースティックな楽器でポップ、の方が個性的でいいと思うんだけど… 電子音入れないと売れないのかなあ


2010年8月のCotton Clubでの来日ライヴには、メンバー3人にロンドン出身のゲストを合わせた4人で来ていました。
Clare Muldaur Manchon(g,vo,kazoo,whistle,per)、Olivier Manchon(g,vo,vln,per,b,hrn)、 Bob Hart(g,vo,per,b,key,cl)+Jon Cottle(g,vo,per,b,key,vc)
最小限の構成で一人が何役もこなしていました。
クレアのヴォーカルは最高で、冗談をいいながら話す声もキュート。”All the Wine”の前には、夫妻が演奏しているウクレレはブルックリンのゴミ箱から拾ったんだという話をはさんでいました。
セカンドアルバムに入っている”That's All (Genesis Cover) ”の映像を見ると、金管楽器は別の人が吹いていて、オリヴィエ・マンションはヴァイオリンを弾いていますが、このライヴのアンコールでは、数ヶ月練習したという彼が金管を演奏していました。
このアルバムからの演奏で印象的だったのは、静かなPluton(仏語version)から、テンポを上げてPlutoにつなげたメドレーと、Alphabet City。いい曲です。

ジャズ、ボサノヴァは少人数でアコースティックなライヴが大好きだし、クラシックも含めて、ライヴで聴いてよかった~と思うことが多いですが、
このユニットのアルバムは、曲やメインヴォーカルと同じくらい、ストリング・セクションと、きれいに重なるコーラスが大きなポイントなので、それがゆるいと正直ちょっとあれれといういう気はしました。
メンバー数が少ないせいもあって、CDのような完成度が高い心地よさの代わりに、ストリートライブ感が味わえましたが。来日だからしかたないのに、CDや他のライヴ映像を見てちょっと期待しすぎちゃってたようです
お客さんは意外と年齢層が高めでした。チャージ無料イベントだったのもあってか、彼らの音楽を聴きに来た人と、コットンクラブでライヴを見ながら食事をしに来た人が混ざっている印象を受けました。


[2007] Frog Stand Records

Clare Muldaur Manchon(vocals, a. guitar, synth sounds), Olivier Manchon(vocals, violin, saw, piano), Alan Hampton(vocals, bass), Greg Ritchie(drums), Beth Meyers(vocals), Christopher Hoffman(Cello), Bob Hart

String section on all songs:
・Violin- Olivier Manchon, Maxim Moston, Robe Moose, Naho Tsutsui
・Viola- Beth Meyers, Marla Hansen, Christopher Jenkins
・Cello- Christopher Hoffman, Julia Kent, Ben Kalb

1. Pluto
2. Nothing/Nowhere
3. Under the Water ♪Clip(Frog Stand Records@YouTube)
4. Alphabet City
5. Cook For You
6. Rodi
7. Sugar In My Hair
8. Go Back
9. Love Can Be a Crime
10. Science Fiction Man ♪Live動画(Frog Stand Records@YouTube)
11. Pluton (フランス語歌詞)
1. プルート~冥王星に愛をこめて
2. ナッシング~ノーウェア
3. アンダー・ザ・ウォーター
4. アルファベット・シティ
5. クック・フォー・ユー
6. ロディ
7. シュガー・イン・マイ・ヘア
8. ルール・ザ・ワールド  ♪Live動画(Frog Stand Records@YouTube)
(Tears For Fearsのカバー。日本盤ボーナストラック)
9. ゴー・バック
10. ラヴ・キャン・ビー・ア・クライム
11. サイエンス・フィクション・マン
12. プルート~冥王星に愛をこめて(フレンチ・ヴァージョン)

Amazon.comページで全曲試聴できます


"Pluton" live at Paste
「プルート~冥王星に愛をこめて」のフランス語ヴァージョン。
学芸会のような手作り感たっぷりな設定の?遊び心あるライヴです。前半は真っ暗な中でライトを揺らしながら歌っている模様。宇宙をイメージしているんでしょうね 姿が現れるのは真ん中以降です。
My Brightest Diamond with Clare and the Reasons - Moon River&Ice, Ice Baby live at Pasteはさらに学芸会風

Rodi - live on Fearless Music
ClareがCDジャケットのフォトストーリーの写真の衣装で歌っている映像。鉄琴らしきものとリコーダーが可愛らしい

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NEE DANS LA NATURE - HELENA NOGUERRA エレナ(エレナ・ノゲラ)

子供みたいな遊び心と可愛さ ★4.5

前作に続きPhilippe Katerine(カトリーヌ/フィリップ・カトリーヌ)がプロデュースし、作曲+数曲作詞、ギター、コーラスも担当。
子供のような遊び心いっぱいで懐かしくてちょっとシニカルなカトリーヌ色が濃いアルバムで、前作よりもずいぶん洗練された印象をうけます。

ジャケットは、アルバムの中身と一致する楽しいデザイン。ベッドの上でライオンに寄り添うエレナが、
ランプ、楽器、傘の骨、帽子、バッグ、トランク、下着、靴、花、ミラーボール、小鳥、人形たち、ドクロなどに囲まれていて、
背景は子供が描く絵のようなイラストで埋められています。
歌詞カードも同じく子供時代を彷彿とさせるデザインです。

かくれんぼ好きの子供のような遊び心は、ラストのTrack11にも表れています。
”Qui Es-Tu ?”の後、CDが終わったと思うほど長い空白を置いて、こっそり隠された宝物のように”C'est Parapluie”が始まります。
ギターにのせてFifi Chachnillとエレナがいかにも楽しそうにデュエットしているのですが、
キーが低くて声が出ないところで笑い出したり、いかにも友達同士で楽しく歌っている感じ。歌詞も音楽もキュートな曲です。

彼女のヴォーカルに、LISA EKDAHLSTACEY KENTとEMILIE-CLAIRE BARLOWに共通する、リラックスしたキュートさが増したのも嬉しい限り♪ 可愛くてたまらないウィスパーヴォイスです。
1stアルバムが良かったのに、その後どうもさえない竜頭蛇尾なミュージシャンもいる中、エレナは前進していて、今後が楽しみなミュージシャンです。


2004
HELENA, PHILIPPE KATERINE他

1. Nee Dans La Nature
2. L'Age De Ma Mere
3. Je T'aime Salaud (♪動画試聴
4. Mary Poppins
5. Can't Get You Out Of My Head
6. Le Jardin Pres De La Falaise
7. Aux Quatre Vents
8. Les Fantomes
9. Quand Tu Dors
10. Je Nageais Nue
11. Qui Es-Tu ? / C'est Parapluie

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QUELQU'UN M'A DIT - CARLA BRUNI メモ

ケルカン・マ・ディ 風のうわさ / カーラ・ブルーニ

現代に現れたミューズの素顔 ★5

最新モードに身を包み、完璧なメイクをほどこされてポーズをとる...というモデル生活を送っていたカーラ・ブルーニは、このファーストアルバム”QUELQU'UN M'A DIT”ケルカン・マ・ディについてこう語っていました。(意訳)

≪ このアルバムは、ポーズをとっていない、眠りから覚めたばかりの女の子みたいにしたかったの。着飾らず、化粧もしてない、裸みたいな感じね。私、12年間着飾りっぱなしだったんだもの。 ≫

彼女が飾らずに内面を表現したというこのディスクが発売されると、フランス中が大騒ぎになりました。
「人気モデルが歌えば中身はともかく話題にはなるよね」という通念があった中、この作品は「モデルのお遊び」どころか、とても完成度が高く、アンニュイ、ノスタルジー、心地よさ、クールさと温かみ、人の心を惹きつける強い魅力をあわせ持ったアルバムだったからです。フランス人の好みに合わないはずがありません。

意表をつかれた批評家達は、この新生シンガーソングライターを称えました。
ラジオでは毎日カーラの歌が流れ、フランス国内でミリオンセラーを記録し、ほんの数年でいくつもの盤がリリースされました(Amzon France等のフランスのCD屋で検索すると、何種類も出てきます)。
そうして、かすれ気味でクールなのに優しい彼女の声は、モデルとしてのヴィジュアル以上にフランス中に広まりました。

「天は二物以上を与えるんだな、完璧すぎる。」とジャケットを眺めつつCDを聴いていると、音楽の女神ミューズが妙なる調べをやすやすと奏でる場面が思い浮かびますが、インタヴューを読むと、彼女の人間らしい面が垣間見えます。

自分の曲を作っているときは他の人の曲は聴かない。このアルバムを出した後もしばらく聴いていないの。他の人のすごい音楽を聴いたら、モチベーションが下がるから…。フェレ、ゲーンズブール、ブラッサンス、バルバラ、ディランなんかを聴いたら、自分のアルバムなんかどうでもよくなっちゃうでしょ?自分はいいものを作るんだって思い込まなくちゃならないのに、他人の音楽を聴いたら、くじけちゃうのよ。 ≫

この葛藤、何かを作ったことがある人なら1度は体験するんじゃないでしょうか。子供の頃は何も考えずに創作を楽しめていたのに、目が肥えて感覚が鋭くなればなるほど自己批評も厳しくなり、「世の中すでに良いものが出つくしているのに、今さら自分が作って何になる?」という考えが浮かんでしまう。そんなことって、ありませんか。

この作品は、カーラ・ブルーニがそんな考えに打ち克って最後までやり通した成果。途中でやめていたら、生まれなかった傑作です。

「自分のしてることは無駄じゃないか?」とモチベーションが下がった時は、このアルバムを聴いてみてください。
いくら他にいいものがあっても関係ないと思えてくるかもしれません。

Naiveからクリップが出てました。CDと歌い方が違うし、素敵なのでぜひ~*


2002, naive

セルジュ・ゲーンズブール(=Lucien Ginsburg)の"LA NOYEE"を含む2曲以外は、全て自作曲。タイトル曲[1]の歌詞は、私も大好きな映画監督レオス・カラックス(『ポンヌフの恋人』『汚れた血』等)と共同制作しています。
アレンジは、フランスで有名なグループTELEPHONEの元メンバーLOUIS BERTIGNAC。彼がこんな繊細で優しいアレンジをこなせるというのも人々の意表をついたようです。曲によってはコードアレンジ、ギター、ベース、ピアノ、メロトロン、オルガン、パーカッションも担当しています。
白黒写真のジャケットも美しいし、本当に完璧なアルバムです。

追記: 2004年に日本盤が出ました。邦題は「ケルカン・マ・ディ 風のうわさ」。いいですね。歌詞タイトルは上記の通りです。
[13]としてケルカン・マ・ディ(レオス・カラックス監督作品)PV(CD Extra)が追加されているそうです。
愛聴盤ほど、後におまけつきのCDがリリースされるんですよね。複雑な気分...。

1. Quelqu'un M'a Dit [Paroles: Carla Bruni - Leos Carax,
Musique: Carla Bruni]
2. Raphaël
3. Tout Le Monde
4. La Noyée [Lucien Ginsburg (= Serge Gainsbourg)]
5. Le Toi Du Moi
6. Le Ciel Dans Une Chambre (Il cielo in una stanza) [original:Gino Paoli, フランス語歌詞Carla Bruni]
7. J'en Connais
8. Le Plus Beau Du Quartier
9. Chanson Triste
10. L'excessive
11. L'amour
12. La Dernière Minute 
1.ケルカン・マ・ディ 風のうわさ
2.ラファエル
3.みんな(トゥ・ル・モンド)
4.溺れるあなた(ラ・ノワイエ)
5.うらおもて(ル・トワ・デュ・モワ)
6.部屋の中の空(ル・シエル・ダン・ジュヌ・シャンブル)
7.男たち(ジャン・コネ)
8.注目の的(ル・プリュ・ボー・デュ・カルティエ)
9.悲しい歌(シャンソン・トリスト)
10.極端な私(レクセッシヴ)
11.アムール(ラムール)
12.最後の一分間(ラ・デルニエール・ミニュット)

追記-2; 2010年 クリップ・PV追加しました。

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CLUBE DA CHAVE - RAMON LEAL

クルベ・ダ・シャーヴェ~二人と海 / ラモン・レアル

・・・海辺さながらの心地よさ・・・ ★4.5

ジョアン・ジルベルトゆかりのクラブの名を冠した気持ちいいアルバム。またもA.C.ジョビン、ジョアン・ジルベルト、カルロス・リラ等のスタンダードな曲を、オリジナルを大切にしつつ粋にアレンジしていますが、今回はラモン・レアルのオリジナル曲[5]も入っています。
前作に引き続き参加しているベアトリス・ビノッティのヴォーカルは相変わらずチャーミングで、”BIM BOM”などは、あまりの可愛さに転げまわってしまうほど。必聴です。
今回は彼女の他にスウェーデン出身のアナ・ラーンも参加していて、ちょっと陰のあるヴォーカルでアルバムに陰影を加えています。

私の好きなアーティストの多くは故人なので、埋もれていた音源の発見か、廃盤再発くらいしか楽しみがなかったのですが、20世紀末のボサノヴァブーム再来でラモン・レアルのようなアーティストが現れて、楽しみが増えました。嬉しいな♪


2001
Ramon Leal & Beatrice Binotti

1.So Em Teus Bracos (Jobim)
2.Bolinha De Papel (Pereira)
3.Nos E O Mar (Menescal, Boscoli)
4.Vai Passar (Buarque, Hime)
5.Mariate(R.Leal)
6.Bim Bom (J.Gilberto)
7.Aos Pes De Santa Cruz (menescal, Boscoli)
8.Seu Encanto (Valle,Pingariho,Valle)
9.So Danco Samba (Jobim, Moraes)
10.Sabe Voce (Lyra, Moraes)
11.Marcha Da Quarta Feira De Cinzas (Lyra, Moraes)
12.Chovendo Na Roseira (Jobim)
13.Sem Mais Adeus (Hime, Moraes)
14.Tristeza De Nos Dois
1.あなたの腕の中で(feat.Beatrice Binotti)
2.紙風船
3.二人と海(feat.Ana Laan)
4.ヴァイ・パッサール
5.マリアッテ
6.ビン・ボン(feat.Beatrice Binotti)
7.十字架のもとで
8.君の魅力(feat.Ana Laan)
9.ソ・ダンソ・サンバ
10.あなたを知ること(feat.Beatrice Binotti)
11.暗い水曜日のマーチ
12.ばらに降る雨(feat.Beatrice Binotti)
13.さよならはもうたくさん
14.二人の悲しみ(feat.Beatrice Binotti)

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AZUL - HELENA

アズール / エレナ(エレナ・ノゲラ) / 2001

ポルトガル語のささやき系ヴォーカルとカトリーヌ流フレンチポップ ★3

エレナがパリのトリカテルのスタジオで録音したセカンドアルバム。大人しいテクノ混じりポップという感じでしょうか。
前作「ビキニ」でもお馴染みのカトリーヌ(Philippe Katerine)が、プロデュース、作曲+数曲作詞、ギター、(デュエットといってもいいような)コーラスを担当していて、彼独特のアンニュイで懐かしい雰囲気が表れています。
[6]Mon Bel Andalou等、彼自身のアルバムに収録されている曲も入っています。

◆"AZUL - HELENA"の全文 >>

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SALLE DES PAS PERDUS - CORALIE CLEMENT

ルゥからの手紙 / コラリー・クレモン

ボサノヴァ色漂う快適フレンチポップ ★5

実の兄であるBenjamin Biolay バンジャマン・ビオレーのプロデュースによる、コラリー・クレモンのデビューアルバム。
適度な甘さ、懐かしさ、せつなさがうまい具合に混ざり合っていて、くつろげます。フランスでもかなり受けていました。
兄のバンジャマン・ビオレーはミュージシャン兼プロデューサー。ケレン・アンが参加したアンリ・サルヴァドールの大ヒット作『眺めのいい部屋』等を手がけています。

トラック[7]、[8]の甘えるようなウィスパー・ヴォイスはまさにフレンチロリータ。可愛いけどくどくない、さらっと自然なところが素敵です。

さて。ボサ混じりのフレンチポップの本作は、気持ちのいい午後に聴きたくなるお気に入りディスクですが、次の「バイバイ・ビューティー」は、うってかわってロック色が濃厚です。デュオも入っていて面白そうなのですが、何度も聴きたくなりそうにないので私は試聴で断念しました。
80年代のフランソワーズ・アルディやカヒミ・カリィ等を好きな方は気に入るかもしれません。


2001 Amazon.fr試聴
1. Salle Des Pas Perdus
2. L'ombre Et La Lumière
3. Ca Valait La Peine
4. La Contradiction
5. La Mer Opale
6. A L'occasion Tu Souris
7. Samba De Mon Coeur Qui Bat
8. Ces Matins D'été
9. Le Dernier Train
10. Lou
11. Le Jazz Et Le Gin
12. Bientôt
13. Mes Fenêtres Donnent Sur La Cour
1.ルゥからの手紙
2.影と光
3.勇気を出して
4.矛盾
5.オパールの海
6.あなたがときどき微笑む
7.胸の鼓動のサンバ
8.あの夏の朝
9.最終列車
10.ルゥ
11.ジャズとジン
12.いつかそのうち
13.中庭をのぞむ窓辺から

2002年日本盤には「14.影と光(FPM palme d’or mix:Fantastic Plastic Machine)」が追加されているそうです。

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BOSSANOVA 2001 - RAMON LEAL

ボサノヴァ2001 / ラモン・レアル

・・・現代の洗練された快適ボサノヴァ・アルバム・・・ ★5

古きよき雰囲気も感じられますが、わざわざタイトルにしてあるとおり20世紀末に作られたスペイン発のボサノヴァ・アルバムです。
約半世紀前のボサノヴァ有名曲を大切にしつつ、余計なものを削ぎ落とした、洗練されたアルバムです。ジャケットだけはいまひとつですが...電子音の少ないボサノヴァ好みの私の新たな愛聴盤になりました。

よく練りこんだラモン・レアルの音楽もさることながら、女優でもあるベアトリス・ビノッティの適度にささやき気味のヴォーカルは最高にチャーミングです。

曲はD.カイミ、トム・ジョビン、ロベルト・メネスカル、カエターノ・ヴェローゾ等のお馴染みの曲ぞろい。9曲目「あなたと私 Voce e eu」は、「ゲッツ/ジルベルト#2」等では「私とあなた」と順番が逆ですが、同じ曲です。


2000
Ramon Leal & Beatrice Binotti

◆"BOSSANOVA 2001 - RAMON LEAL"の全文 >>

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LA PANOPLIE DES HEURES HEUREUSES - ELISA POINT

LA PANOPLIE DES HEURES HEUREUSES - ELISA POINT エリザ・ポワン

アンニュイで幻想的な大人の世界 ★4.5

発売当時、試聴コーナーに置いてあったこのディスクを何気なく聴いたら…まぁ何とも不思議な雰囲気。独特の歌詞とあいまって、洒脱な世界が出来上がっています。
[2]や[8]のような古い映画を思わせる曲、[17]のようなアンニュイたっぷりでノスタルジックな曲を、ささやき気味に歌っているのを聴いて、購入せずにはいられませんでした。

これが気に入ったので、以前にリリースされたアルバムも聴きましたが、変にロックが入ったりしていて今ひとつ。
結局、最初に聞いたこのLA PANOPLIE DES HEURES HEUREUSESが一番完成度が高く独特で、アルコールが妙に似合うアルバムだと思いました。

ヴァンサン・ドゥレルムと同じく、彼女のアルバムの歌詞は映画のワンシーンを思い描かせるものもありますが、言葉遊びがいっぱいで詩的、難解なのも多いです。


2000
1. Anonymes Et Desoeuvres
2. Nous Avons Traine De Limousine Party
3. En Panne De Velours
4. Juste Entre Hommes
5. Et Toi? Tu Regardais Ailleurs
6. La P'tite Laine
7. Sur Le Coeur Au Bras De Ton Tendre Hussard Bleu
8. Demain Rome En Vespa
9. Adieu Les Grands Appartements
10. Et Londres Qui Baille Bye
11. C'est Sans Doute Le Souffle Court
12. Que Nous Nous Retrouverons Dans La Fatigue Des Miroirs
13. Apres Le Feu Des Plaisirs
14. Rendez-Vous Cafe Suzanne Vega
15. Pour Oublier Le Long Jour
16. Du Desamour
17. Ps:Toute Ressemblance
18. Avec La Panoplie Des Heures Heureuses

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PRINCESSE DE RIEN - RoBERT

プランセス・ド・リヤン / ロベール

囁きヴォーカルが引き立つ97年盤と、似て非なる2000年盤 ★5

ロベールのセカンドアルバムは、Princesse de rien(虚無王女)というタイトルのイメージどおり、孤独感が霧のように全体を覆っていて、かなりメランコリック
ヨーロッパのおとぎ話のような幻想的な雰囲気があり、嵐や深い森、夜の湖等が似合います。
ロベールは憂鬱すぎるという人もいますが、個人的には、北欧伝統音楽に通じるような憂いあるメロディと浮遊感に共感をおぼえます。
顔写真というだけなのに、透明感ある美しさと孤独感がにじみ出ているジャケットも好きです。

中でも一番イメージをかきたてるのは、昔のヨーロッパ宮廷を連想させるバロック風の曲PSAUME(詩編という意味)。もとは北欧デンマークの伝統音楽なんだそうです。

ロベールのアルバムは店であまり見かけませんが、パリの中古CD屋で、このジャケットのロベールが棚から私を見下ろしているのに気づきました。
フランスで一度も見かけなかったマイナーCDが目立つところに飾られてる...なぜ?」と、とりつかれたように買って帰り、家で聴いてみたら、
タイトルとジャケット写真はほとんど同じなのに、1997年に日本で買ったCDとは中身が全然違うんです。曲、アレンジ、歌い方だけではなく、よく見るとジャケットにもわずかな差が…。
「夜の間にいつのまにか髪が伸びてる日本人形じゃあるまいし...しかも、あそこで私を待ち構えていたかのようだった...」という考えが頭をよぎって一瞬怖くなりましたが、ロベールのサイトを見て納得しました。
1997年の方はインディペンデントレーベル発のマイナー盤で、新しい方は2000年3月発売のNAIVEレーベル発の新ヴァージョンなんですね。
この後にも1つ違うヴァージョンが出ていて、日本盤を入れると4種類存在するんだそうです。

2000年NAIVE盤は、ファーストアルバム並にテクノ度が上昇している上、ロベールのヴォーカルも、97年盤のような繊細なウィスパーヴォイスではなく、何だか切羽詰ったような、助けを求めているような、独特の声に変わっています。

曲順もかなり違い、この2000年盤にしか入っていない曲もあります。
ロベールと知り合ったAmelie Nothomb アメリー・ノートンが詩を書いた[1]もその1つです。
彼女は、日本でのOL生活経験を元に誇張とユーモアたっぷりに書いた小説「畏れ慄いて他で有名な女流作家です。

YouTubeにあるのは、だいたい後から手を加えた方のヴァージョン。彼女のクリップは、森や湖、エキゾチックな美女など、神秘的なものを連想させます。歌い方がたまにインドっぽく聞こえるのは気のせいかな。

私は、消え入りそうな可愛いささやきヴォーカル+適度なテクノ”の97年盤の方が断然好きです。もともとアコースティック楽器、ノスタルジックな雰囲気が好きなせいもありますが、古いヴァージョンの方が統一感があって、ロベールらしい独特の世界が表現されている気がするんです。
メランコリックで懐かしい子供の世界や寂しさや、いつまでもおとぎ話が好きな子供のままでいたい感覚を、隠さずありのままに出しているようで。
クラブ等で流すなら、テクノ率が高い&怪しさが加わった新ヴァージョンの方がおもしろいかもしれませんが、ちょっと冷たい衣を着せすぎじゃないかなとも感じます。


◆"PRINCESSE DE RIEN - RoBERT"の全文 >>

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L'EDUCATION ANGLAISE - KATERINE

エデュカション・アングレーズ / カトリーヌ

子供時代を彷彿とさせるノスタルジックでキュートなアルバム ★5

何となく懐かしい気分にさせる歌詞・曲と、おもちゃっぽい音が子供時代を思い出させるセカンドアルバム。ファーストアルバム「マリアージュ・シノワ」との大きな違いは、サンプル音が曲に溶け込んでいて、あからさまな実験音入りトラックがないこと。洒落た曲がそろっていて、快適です。

ヴォーカリストは前作と同じANNEBRUNO。ブリューノの憂いをおびた声と、アンヌのアンジェリックなウィスパーヴォイスの魅力が、前作よりさらに引き出されています。
特にアンヌの子供のような声と自然な歌い方の可愛さは、究極のささやき系クロディーヌ・ロンジェや、ラモン・レアルのボサノヴァアルバムで歌っている女優ベアトリス・ビノッティといい勝負です。

私は、明るさの中にメランコリーを含んだノスタルジックな音楽が好きですが、このアルバムにはそういう要素がいっぱい。
これを聴いていると、子供の頃、足踏みオルガンで思いついたメロディを延々と弾いていた時の楽しさを思い出します。


1994
KATERINE, BRUNO, ANNE
1. Un Apres-Midi A Paris
2. L'education Anglaise
3. La Memoire Courte
4. Le Badminton
5. L'ete Indien
6. Les Mensonges
7. Les Lecons De Belles Manieres
8. 21 Mai 1993
9. Les Neiges Eternelles
10. Quelques Minutes De Retard
11. Mon Bel Andalou
12. Jean-Francois
13. Minuit Sonne
14. L'automobile
15. Un Parapluie Pour Deux
16. L'education Anglaise
日本盤
1.あるパリの午後
2.エデュカション・アングレーズ
3.短い記憶
4.バドミントン
5.小春日和
6.嘘
7.礼儀作法のレッスン
8.1993年5月21日
9.永遠の雪
10.数分の遅刻
11.いとしのアンダルシア人
12.ジャン・フランソワ
13.12時の鐘が鳴る
14.自動車
15.二人一つの傘の下
16.エデュカション・アングレーズ
17.ジャニー・ロンゴのように
18.シラクサ
19.永遠の雪

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SINE - RoBERT

シィヌ / ロベール


再発盤 

昔のジャケット

ささやき系ヴォーカル×テクノ ★3.5

フランスのロベールのファーストアルバム。
悲しげな少女を連想させる曲調+歌詞に、消え入りそうなウィスパーヴォイスのヴォーカルという組み合わせは、甘くて感傷的なロリータ風にもなりかねませんが、冷たく無機的なテクノにのせることで甘辛バランスがとれています。

ほとんどがMathieu Saladin作曲・RoBERT作詞ですが、共同で作曲したものや、RoBERTが一人で作詞作曲しているものもあります([3])。ディズニーの音楽[1]や、ジャック・ブレルの[7]等も取り上げています。
クラフトワークのカヴァー[4]は、このアルバムではドイツ語ですが、セカンドアルバムPRINCESSE DE RIENではフランス語で歌っていて、もっと切ない感じがします。

私が持っているCD(画像下)は、数週間で発売中止されて幻のレアディスクとなったらしく、フランスでは数十ユーロ以上で取引されているんだそうで…。歌詞カードには、にじんだように仕上げられたロベールの上半身ヌード写真などの写真が何枚か使われています。
再発盤ジャケットもいかにもロベールらしいですね。”Princesse de Rien”と同じく、再発盤は中身が違うんだろうな。電子音があまり好きじゃない私には、オリジナル盤がギリギリ限界。あれ以上テクノだとつらそうです。

憂いを帯びた雰囲気と切ないほどの孤独感は変わりませんが、この1作目は現代風で、セカンドアルバムはバロック音楽を使ったりして中世ヨーロッパ物語風の雰囲気があります。
セカンドアルバムの方も4種類の盤があり、中身が違います。


1993 SONY

1.イッツ・ア・スモール・ワールド
2.ジャネット
3.アンニュイな夜
4.モデル
5.雨のしずく
6.夜遊びに夢中
7.懐かしき恋人の歌
8.愛は水彩画のように
9.ひとり遊び
10.サイモン
11.裸のわたし
12.薄紫色の犬
13.愛のささやき
14.映画「狩人の夜」~お伽話
15.男たちの視線
16.番外
17.アンニュイな夜(インストゥルメンタル)

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CONTINENT BLEU - CLEMENTINE

コンティノン・ブルー / クレモンティーヌ

霧の中にいるようなやんわりしたジャズアルバム ★4.5

ジャズサックスプレイヤーのジョニー・グリフィンと共演したジャズスタンダード中心のアルバム。
大物ジャズミュージシャンのジョニー・グリフィンが参加してるのが正直意外だと思いましたが、聴いてみると粋でアンニュイな雰囲気のアルバムでした。
グリフィンがスペインに来ていた時に、彼がかつて作曲した”CONTINENT BLEU”をフランス語で歌ったデモテープを持ってクレモンティーヌが会いに行き、彼女のこのデビュー作が生まれたのだそうです。

彼女が昔パリの小さなジャズクラブに出た時の映像を見たことがありますが、自由自在に声を操るジャズ歌手というよりは、ボサノヴァ歌手に近いところがあり、このアルバムにも独特の脱力感とやわらかさを添えています。

このアルバムの[1]アフタヌーン・イン・パリのフランス語版(Un apres-midi a Paris)歌詞は、彼女のお母さんが書いたそうです。あなたに会う前は素敵な人もいなくてつまらなかったけど今は最高、という内容。シャンゼリゼやサンジェルマンデプレ以上にキレイな街を闊歩するパリジェンヌが思い浮かび、デンジャラスゾーンの存在など忘れさせるほどのパリ理想化パワーがすでにちらっと現れています。
同じ曲でもSTITT, POWELL, JJの演奏は、パリの公園で居眠りするおじいさんのようなイメージ。
STEPHANE GRAPPELLIの軽やかな演奏も粋です。
KATERINE カトリーヌの"Un Apres-Midi A Paris"は、同じタイトルですが別の曲。そちらもいい感じです。


1989
CLEMENTINE, JOHNNY GRIFFIN

1. Un Apres Midi A Paris (Afternoon in Paris)
2. Easy Living
3. Line For Lyons
4. Outra Vez
5. Night Light
6. Don't Be Blue
7. All Blues
8. Lady Wants To Know
9. Rhum Coco
10. Elizondo
11. Aux Champs A Minuit
12. Girl Talk
13. Comme Une Princesse
14. Giant Steps
15. Continent Bleu
1.アフタヌーン・イン・パリ
2.イージー・リヴィング
3.ライン・フォー・ライオンズ
4.もう一度
5.ナイト・ライツ
6.ドント・ビィ・ブルー
7.オール・ブルース
8.レディ・ウォンツ・トゥ・ノウ
9.ラム・ココ
10.エリソンド
11.夜,シャンゼリゼにて
12.ガール・トーク
13.プリンセスのように
14.ジャイアント・ステップス
15.コンティノン・ブルー

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THE LOOK OF LOVE - CLAUDINE LONGET

恋の面影 / クロディーヌ・ロンジェ

ウィスパーヴォイスでビートルズからボサノヴァまで ★4.5

とにかく可愛いです。1960年代っぽいジャケットもキュート。
バート・バカラック[1]、ビートルズ[8,9]から、アントニオ・カルロス・ジョビン-ヴィニシウス・ヂ・モラエス[4]、ルイス・ボンファ[5]のボサノヴァ名曲まで、
舌足らず気味な英語を使ってささやき声で歌っています。
[4]と[5]の間には、サンバカーニバルを思わせるにぎやかな音がはさまれ、ブラジルらしさが強調されています。

1967

1. The Look Of Love [Bacharach-David]~Casino Royale
2. Man In A Raincoat [Warwick-Webster]
3. Think Of Rain
4. How Insensitive [V. de Moraes-A.C.Jobim]
5. Manha de Carnaval [Luiz Bonfa-A.Maria]
6. I Love How You Love Me
7. Creators Of Rain [Barry Mann-Larry Kolber] 
◆ YouTube
8. When Im Sixty Four [Smokey>
9. Good Day Sunshine [Lennon-McCartney]
10. The End Of The World [Sylvia Dee-Arthur Kent]
1.恋の面影 (~映画「カジノロワイヤル」)
2.マン・イン・ア・レインコート
3.シンク・オブ・レイン
4.ハウ・インセンシティヴ
5.カーニヴァルの朝
6.わすれたいのに
7.クリエイターズ・オブ・レイン
8.ホエン・アイム・シックスティー・フォー
9.グッド・デイ・サンシャイン
10.ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド

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BRAZILIANA - LUIZ BONFA & MARIA TOLEDO ブラジリアーナ ルイス・ボンファ&マリア・トレド

ゆったりフワフワ、心地いい ★5

当時夫婦だったルイス・ボンファとマリア・トレードの、幸せ感たっぷりのアルバム。全曲オリジナルで、自然な明るさ、優しさとふんわり感がただよっています。
マリア・トレドの透明感あるささやきヴォーカル、ルイスのあたたかみのあるギター、多用される口笛&スキャット... すべてが好みでGal Costaガル・コスタ&Caetano Veloso カエターノ・ヴェローゾの”DOMINGO ドミンゴ”と同じくらい愛聴しています。

LUIZ BONFAといえば、Marcel Camus マルセル・カミュ監督の映画 「黒いオルフェ」 (1959年 フランス・ブラジル合作)の音楽をジョビンと一緒に作ったコンポーザー/ギタリストとして有名ですし、ジョアン・ジルベルトは「ボンファに捧ぐ」という曲を作っていますね。
そんなルイス・ボンファはこのアルバムでも、ひとりで出しているとは思えないようないくつものパートの音をさらりとさりげなく奏でています。弾くのは技術がいってむずかしそうですが、大変さを感じさせない、優雅で美しい演奏です ソロ曲[5],[13]や、ピアノが入る[9]では、その演奏をたっぷり味わうことができます。「黒いオルフェ」でおなじみの[3]も、ソロではないですがギターがメインの曲です。技術を誇示するように早弾きをすることなどはなく、ひたすら快適さを追求するように弾く彼のギター、大好きです

[1]Whistle Sambaは、口笛とルイス・ボンファのスキャットが楽しい気分にさせてくれる可愛らしい曲です。
[2][4][10]に入っているオーケストラは、昔の映画のような雰囲気をプラスしますが、派手すぎず控えめです。口笛で始まり、マリアが英語で歌っている[8]では、ストリングスがそっと寄り添い、間奏のところで古い映画風の雰囲気をちょっぴり加えています。[6]はカヴァキーニョが使われているわけじゃなく、歌詞にカヴァキーニョと出てくるだけです。マリアのヴォーカルとギターがメインでピアノが加わっています。
[11]は、マリアだけの部分とデュオの部分があるスキャット曲。[12]は、マリアのヴォーカルからデュエットになり、まだ続きそうなところでフェードアウトします。ラスト[14]は、とても幸せな気分にさせてくれる、スキャットのデュオ曲。これでフェードアウトして終わるあたりも、なんだかフンワリしています。

全曲オリジナルで統一感があるせいもあり、夢の世界にいるような心地よさが味わえる、とにかく快適なアルバムです

ジャズサックスプレイヤーSTAN GETZ スタン・ゲッツの”JAZZ SAMBA ENCORE!”にも、二人揃って参加していますね


1965
LUIZ BONFA, MARIA HELENA DE TOLEDO

1. Whistle Samba
2. Tanto Amor
3. Samba De Orfeu
4. Pierrot
5. Boticario
6. Cavaquinho
7. Improviso
8. Promessa
9. Sugar Loaf
10. Saudade
11. Guanabara
12. Pequeno Olhar
13. Baroco
14. Sambura
1. ホイッスル・サンバ
2. たくさんの愛
3. オルフェのサンバ
4. ピエロ
5. ボチカリオ
6. カヴァキーニョ
7. インプロヴィーゾ
8. 約束
9. シュガー・ローフ
10. サウダーヂ
11. グァナバラ
12. ペケーノ・オリャール
13. バロコ
14. サンブーラ

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KEREN ANN ケレン・アン ディスコグラフィ(アルバムリスト)&感想メモ

◆Keren Ann (Keren Ann Zeidel ケレン・アン) ディスコグラフィー

La Biographie de Luka Philipsen [2000]
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プロデューサーは当時恋人だったBENJAMIN BIOLAY バンジャマン・ビオレ
2000年、この二人が何曲も提供して、83歳にして久々にアルバムをリリースしたHENRI SALVADOR アンリ・サルヴァドールは、ケレン・アンの曲が気に入ってこのアルバム『CHAMBRE AVEC VUE サルヴァドールからの手紙』を作り始めた、と記しています。
”Jardin d'hiver”は、そのアンリの歌唱で一躍有名になりましたが、ケレンアンのこのファーストアルバムにも収録されています。(♪試聴

La Disparition [2002]
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★4 数回聴いて放置していたのを、久々に取り出して聴いてみると…結構いいじゃないですか。 どの曲も音域が広くないので、一緒に歌うのにピッタリ。歌い出すと病みつきになります♪

Not Going Anywhere [2003]
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★3.5 全曲英語歌詞。”Not Going Anywhere”はフランスのラジオで頻繁に流れていました。ギターとウィスパーヴォイスのヴォーカル&ふわふわコーラスが気持ちいい曲です。RoBERTやM.Farmerのような孤独な少女を思わせる幻想的な”End of may”(♪YouTube)などで油断してると、エレキギターがギュインと響いてきたり。個人的には曲による好き嫌いの差が大きいアルバム。嫌いな曲を飛ばせば★4。

NOLITA [2004]
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"Song of Alice"♪試聴

Keren Ann ケレン・アン [2007]
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"Where No Endings End"♪試聴

◆他のYouTube

  • アルバムをそろえる時便利なように作った年代順ディスコグラフィ(オリジナルアルバムリスト)です。
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FRANCOISE HARDY フランソワーズ・アルディ ディスコグラフィ

◆FRANCOISE HARDY フランソワーズ・アルディ (1944- )

同じ60年代のフレンチポップのアイドル歌手でも、友達いっぱいの元気なリセエンヌといった感じのフランスギャルとは違って、憂いがあって孤独なイメージ。もやに包まれたようなぼんやり、ふわふわした印象を受けます。

オフィシャルサイト

お薦め共通項アーティスト・・・フランス・ギャルコラリー・クレモン


◆FRANCOISE HARDY フランソワーズ・アルディ ディスコグラフィー

◆"FRANCOISE HARDY フランソワーズ・アルディ ディスコグラフィ"の全文 >>

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