”Deauville Sans Trintignant” VINCENT DELERM

映画「男と女」Un homme et une femmeを下敷きにした曲です。映画のような雰囲気が気に入ったので、おおざっぱに歌詞を訳してみました。

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RECIT DE CASSARD 歌詞

CD「コモ・イ・ポルケ+4」収録の RECIT DE CASSARD 歌詞

(Jacques Demy / Michel Legrand) du film "Les parapluies de Cherbourg"
Autrefois j'ai aimé une femme
Elle ne m'aimait pas
On l'appelait Lola, autrefois
Deçu, j'ai voulu oublier
Alors j'ai quitté la France
Je suis allé au bout du monde

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Je ne pense plus qu'à elle
J'ai voulu vous parler franchement
Vous ne m'en voudrez pas
il n'est bien sûr pas question
D'influencer Geneviève

Geneviève est libre
Geneviève est libre

↑ 太字はCD歌詞カードと違う部分。
昔 ある人を愛していましたが
私は愛してもらえませんでした
その頃ローラと呼ばれていた
彼女を忘れたくて
私はフランスを離れ
世界の果てまで行きました

・・・それ以来寂しく暮らしていたけど、ジュヌヴィエーヴに出会って人生が変わったという話がバッサリカットされて・・・

もう彼女のことしか考えられません ←ジュヌヴィエーヴ
正直にお話ししたかったのです
気を悪くなさいませんよね
もちろんいけませんよ
彼女を説得したりしては

彼女が自分で決めることです ジュヌヴィエーヴは自由なんです

コモ・イ・ポルケ+4」CDに収録されているボーナストラックRECIT DE CASARDの歌詞です。パリでのコンサート音源で、エリス・レジーナがフランス語で歌っています。
CD歌詞カードは独り言のように訳されていますが、これは確かカサール氏がジュヌヴィエーヴのお母さんに向かって話している歌だった気がします。

オリジナル曲は映画"Les parapluies de Cherbourg"(シェルブールの雨傘)の歌ですが、エリス・レジーナが歌うバージョンでは新たに運命の女性との出会いを語る部分をはしょってあるので、昔の女性に未練があると誤解されかねない歌詞になっています。

「シェルブールの雨傘」でこの曲を歌う紳士Cassard(カサール)は、同じ監督がその3年前に作った映画"LOLA"「ローラ」(1961)の主人公でもあります。
カサール氏にはセシルという幼馴染がいましたが、そのアヌーク・エメ演じる美しい女性は踊り子になってローラと呼ばれるようになります。 カサール氏は彼女に恋しますが、彼女は昔の恋人を待ち続けていますが、その恋人が戻ってきたため、カサール氏は失恋して旅立ちます。
歌詞の「その頃ローラと呼ばれていた女性」という部分は、その話を受けているのです。
すでに「ローラ」を見ていた人は、「シェルブール」に再登場したカサール氏がローラの名を口にするのを見て、おっ、と思ったはずです。

シェルブールの雨傘」は、カトリーヌ・ドヌーヴ演じる美しい娘が、貧しい恋人を捨てて、リッチな紳士となったカサールと結婚し、捨てられた恋人が幼馴染の女性と結婚する、というミュージカル映画。

さらに、同監督が2年後に撮った「ロシュフォールの恋人たち」では、理想の王子様との出会いを信じている美人双子姉妹の片方(カトリーヌ・ドヌーヴ)が、まだ見ぬ理想の女性だといって彼女そっくりの肖像を描いて彼女を探し回る青年とラストで出会うというミュージカル映画。

この3作はリンクしてますね。ミッシェル・ルグランの記憶に残る音楽作りの才能には感心させられます。
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