イパネマの娘 - クラウデッチ・ソアーレス E DONA DA BOSSA / CLAUDETTE SOARES
後半+モノクロジャケットだけでいい気もするデビューアルバム ★3.5
画像右のクラウデッチ・ソアーレスの物憂いモノクロ写真を見てジャケ買いし、CDケースを開けてびっくり。表ジャケットとは似ても似つかぬ不気味な写真が現れました(失礼ですが)。
私が買ったのは白黒写真ジャケの日本盤ですが、カラーの方がオリジナルのようです。こちらだったら買う前に躊躇したことでしょう。
中身(音楽)もこれに対応するかのように、6曲目と7曲目の間で分かれます。
6曲目までは華麗なハープやストリングスが舞うオーケストラが目立ち、昔のハリウッド映画音楽のように盛り上がっています。これはこれでいいんですが、個人的には前半も後半と同じ編成ならよかったのになぁと思ってしまいます。せっかくいい選曲なのに。
私にとっては、前半6曲が左のオリジナルジャケットに相応します。食指がのびないというか。
うってかわって後半は、ピアノ、ギター、ベース、ドラムスという構成で、ジャズ的な香りもただよいます。クラウデッチのヴォーカルがチャーミングに感じられて、断然こちらの方が好きです。
[9]愛の分割払い(Theo作)、[12]よりを戻したい人への忠告(Silvio Cesar作)って、なんとも歌詞が気になるタイトルじゃありませんか。
このアルバムがもし7曲目以降+白黒ジャケットのみだったら、もっと気に入っていたかもしれません。
それはそうと、クラウデッチは、エリス・レジーナほど変幻自在でないにしろ、思い通りに情緒たっぷりに歌いますし、声もあまり若々しくないので、ファーストアルバムとはいえ堂に入った感じがします。微笑みながら、歌詞をじっくり味わうように感情をこめて歌っているところが目に浮かぶ、味のあるヴォーカルです。
[7]イパネマの娘や[10]ビーチ・サンバは、アストラッド・ジルベルトの歌唱でも有名。ボサノヴァならではの、ヘタウマ寸前なポンワリささやき系シンガー代表アストラッドと、しっとり歌うクラウデッチ。聞き比べても楽しいですね。
1964 クラウデッチ・ソアーレス、エルロン・シャヴェス(オーケストラ)、セザル・カマルゴ・マリアーノ(p)、テオ・バロース(g)、サバー(b)、アミルトン・ピトーリ(d)
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