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メランコリック♪

DE MARRE DE CY – QUARTETO EM CY

4.5 / 5
ゆったりふんわりコーラス

ELENCOエレンコレーベルでの2作目。 サンバの[2]などは陽気ですが、中盤あたりはもの寂しくゆったりした曲が多めです。 タイトル曲[8]Marre de Cyなんて、Eu sou pobre, pobre, pobre、僕は貧しい、貧しい、貧しいと繰り返して始まりますが、これ以外にも現状に対する不満や貧しさが現れている曲があり、軍事政権下の当時のブラジルを想像してしまいます。 まぁでもコーラスはやっぱりきれいで、好きな曲が多いアルバムです。 1,3,5,8の4曲はSydney Miller作 … 続きを読む

LA PANOPLIE DES HEURES HEUREUSES – ELISA POINT

4 / 5
アンニュイで幻想的な独特の大人の世界

不思議な歌詞と音楽で、独特の世界が出来上がっています。「ささやくようなフランス語」でイメージするようなかなり弱めのウィスパーヴォイスで、 [2]や[8]のような古い映画を思わせる曲、[17]のようなアンニュイでノスタルジックな曲を歌っています。フランス人がささやき声で歌うと、がんばって声を抑えている気がすることがありますが、エリザもたまにそういう時があり、フランス人らしく地声はしっかりしてそうだなと思います。 ブリジット・バルドー、ジェーン・バーキン、ジャンヌ・モローなどに影響を受けたと語ってい … 続きを読む

PRINCESSE DE RIEN – RoBERT

4.5 / 5
ウィスパーヴォイスの盤と、似て非なるNAIVE盤

ロベールのセカンドアルバムは、Princesse de rien(虚無王女)というタイトルのイメージどおり、孤独感が霧のように全体を覆っていて、メランコリック。一人遊びしている子供や、幻想的なヨーロッパのおとぎ話や、ビクトル・エリセの『ミツバチのささやき』や、クシシュトフ・キェシロフスキの『ふたりのベロニカ』などを連想させる独特の雰囲気で、嵐、深い森、夜の湖等が似合います。北欧伝統音楽に通じるような憂いあるメロディと浮遊感も私は結構好きで、顔写真だけなのに美しい透明感や孤独感を醸し出しているジャ … 続きを読む

SINE – RoBERT

3.5 / 5
ささやき系ヴォーカル×テクノ

フランスのロベールのファーストアルバム。寂しげな少女を連想させる曲+歌詞に、消え入りそうなウィスパーヴォイスという組み合わせは、甘くもなりかねませんが、冷たく無機的なテクノにのせることで甘辛バランスがとれています。 ほとんどがMathieu Saladin作曲・RoBERT作詞で、共同で作曲したものや、RoBERTが一人で作詞作曲しているものもあります([3])。ディズニーの音楽[1]や、ジャック・ブレルの[7]等も取り上げています。 クラフトワークのカヴァー[4]は、このアルバムではドイツ語で … 続きを読む

DEZ ANOS DEPOIS – NARA LEAO

郷愁+哀愁

美しきボサ・ノヴァのミューズ / ナラ・レオン 1971年亡命先のパリでの録音。ナラ・レオンの中で一番好きなアルバムです。 オリジナルと同じく2枚に分かれたCDと、1枚にしたCDがあります。 若い頃のナラ・レオンの広い豪華マンションがボサノヴァ創始者といわれるミュージシャンたちのたまり場となっていたのは有名な話。ナラはそういう環境で育ちつつも、ボサノヴァは金持ちブルジョワ的で現実から目をそらしていると感じるようになっていったそうで、1964年のファーストアルバム”NARA&#8221 … 続きを読む

DOMINGO – GAL e CAETANO

5 / 5
曇りや雨の日が似合うサウダージ・アンニュイ感

カエターノ・ヴェローゾ Caetano Velosoは、ブラジルでボサノヴァ衰退後に繰り広げられるトロピカリズモの中心となる人ですが、その直前に彼がGal Costa ガル・コスタと録音したこのアルバムは大好きです。 そっとささやくように歌う二人の甘くてやさしいヴォーカルとギター、ちょっとけだるい物憂い雰囲気がたまりません。 サウダーヂ(憂愁)はボサノヴァの魅力のひとつですが、そのボサノヴァの終焉にふさわしいような静けさと切ない感じが、このアルバム全体にただよっています。 白黒写真とサイケなカラ … 続きを読む