SINE – RoBERT

3.5 / 5
ささやき系ヴォーカル×テクノ


昔のジャケット

フランスのロベールのファーストアルバム。寂しげな少女を連想させる曲+歌詞に、消え入りそうなウィスパーヴォイスという組み合わせは、甘くもなりかねませんが、冷たく無機的なテクノにのせることで甘辛バランスがとれています。

ほとんどがMathieu Saladin作曲・RoBERT作詞で、共同で作曲したものや、RoBERTが一人で作詞作曲しているものもあります([3])。ディズニーの音楽[1]や、ジャック・ブレルの[7]等も取り上げています。
クラフトワークのカヴァー[4]は、このアルバムではドイツ語ですが、セカンドアルバムPRINCESSE DE RIENではフランス語で歌っていて、もっと切ない感じがします。

私が持っているCD(画像下)は、数週間で発売中止されて幻のレアディスクとなったらしく、フランスでは数十ユーロ以上で取引されているんだそうで…。歌詞カードには、にじんだように仕上げられたロベールの上半身ヌード写真などの写真が何枚か使われています。
再発盤ジャケットもいかにもロベールらしいですね。”Princesse de Rien”と同じく、再発盤は中身が違うんだろうな。電子音があまり好きじゃない私には、オリジナル盤がギリギリ限界。あれ以上テクノだとつらそうです。

憂いを帯びた雰囲気と切ないほどの孤独感は変わりませんが、この1作目は現代風で、セカンドアルバムはバロック音楽を使ったりして中世ヨーロッパ物語風の雰囲気があります。
セカンドアルバムの方も4種類の盤があり、中身が違います。

1.イッツ・ア・スモール・ワールド
2.ジャネット
3.アンニュイな夜
4.モデル
5.雨のしずく
6.夜遊びに夢中
7.懐かしき恋人の歌
8.愛は水彩画のように
9.ひとり遊び
10.サイモン
11.裸のわたし
12.薄紫色の犬
13.愛のささやき
14.映画「狩人の夜」~お伽話
15.男たちの視線
16.番外
17.アンニュイな夜(インストゥルメンタル)

«シィヌ»

1993

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