MANUIA! – UKULELE CLUB DE PARIS

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おもしろいフランス味ウクレレ

初めて聴いたときの印象は、真顔で淡々とどじょうすくいを踊る人を見た時の感じ。UKULELE CLUB DE PARIS、パリのウクレレクラブという単刀直入な名前も、きわどい感じ。
南洋~な雰囲気の軽やかなウクレレに、ひねりのあるゴリゴリした(ひげとタバコが似合いそうな)ヴォーカルを合わせたり、現地音楽っぽさを出しているけど妙に怪しいコーラスを入れたり、計算されたユーモアたっぷりで、素朴で朗らかなポリネシア音楽のイメージとは違います。

参加メンバーを見たらちょっと納得がいきました。ジョセフ・ラカイユARTHUR Hのアレンジャーも担当しているアーティストで、自分自身も妙に笑えるアルバムを出しています。
ドミニク・クラヴィックは、LEE KONITZやHENRI SALVADORとも仕事しているアーティストで、LES PRIMITIFS DU FUTUR(未来の未開人ども…これもおもしろい名前)の中心人物でもあります。そのレ・プリミティフ・デュ・フュテュールの”World Musette ワールド・ミュゼット”というアルバムは、「古きよきパリの雰囲気」と、怪しい面白さが溶け合ったアルバム。 ウクレレクラブの姉妹版とでもいう感じです。どちらも時間的、空間的に離れた感じのする楽器や音楽が素材ですが、パリのクラブが目に浮かぶような味付けが濃厚です。ウクレレやミュゼットは縁がなさそう…と思っている人でも楽しめると思います。

1. Ma Princesse Des Mers Du Sud
2. Chanson Paienne
3. Chigadaging
4. Honolulu Baby
5. Bollywood Slack
6. Hong Kong Blues
7. Teddy Bear’s Picnic 8. Cabo-azulado
9. Personne
10. A La Nouvelle Eve
11. No Huhu!
12. Java Javanaise
13. Soiree Mousse
14. Manchot Rade Septet

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2002 JOSEPH RACAILLE、DOMINIQUE CRAVIC他

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