In Love Again – Stacey Kent

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リチャード・ロジャースの名曲をさらりと

In Love Again

生誕100年を迎えたブロードウェイ・ミュージカル史上に残るソングライター、リチャード・ロジャース(1902-1979)の曲を集めたアルバムです。
曲の輪郭が鮮明になるようにしたかのようなすっきりしたアレンジ。小編成バンドのくつろいだ演奏。適度に甘く可愛い声でさらっと歌うクリアなヴォーカル。彼女の他のアルバムと同じく、やさしく懐かしいのに洗練されています。

フランク・シナトラやトニー・ベネット等、リチャード・ロジャースの曲を集めたCDはいくつも出ていますが、真っ先に思い浮かぶELLA FITZGERALD エラ・フィッツジェラルドのアルバム「ザ・ロジャース・アンド・ハート・ソングブック(Vol1, 2)」には、このステイシーの「イン・ラブ・アゲイン」に収録されている曲がいくつか入っています。
(Vol.1に[4]It Never Entered My Mind, [5]I Wish I Were In Love Again, [10]This Can’t Be Love, [12]Manhattan / Vol.2に[3]My Heart Stood Still, [6]Thou Swell)
(エラは得意のスキャットをせず穏やかに歌っています。オーケストラをバックにスイングするヴォーカルはいつもながら素敵ですが、個人的には、いい感じのVol.1後半に対し、Vol.1前半はオーケストラが強すぎると感じる時があるのであまり聴きません。)

リチャード・ロジャースをのんびり聴きたい時は、ステイシー・ケントのこのアルバムを。着心地のいい普段着のように快適です。

1. Shall We Dance
2. Bewitched, Bothered and Bewildered
3. My Heart Stood Still
4. It Never Entered My Mind
5. I Wish I Were In Love Again
6. Thou Swell
7. It Might As Well Be Spring
8. Nobody’s Heart
9. I’m Gonna Wash That Man Right Outta My Hair
10. This Can’t Be Love
11. Easy To Remember
12. Manhattan
13. Bali Ha’i
1. シャル・ウィー・ダンス?
2. ビウィッチト
3. マイ・ハート・ストゥッド・スティル
4. イット・ネヴァー・エンタード・マイ・マインド
5. アイ・ウィッシュ・アイ・ワー・イン・ラブ・アゲイン
6. ゾウ・スウェル
7. イット・マイト・アズ・ウェル・ビー・イン・スプリング
8. ノーボデイズ・ハート
9. アイム・ゴナ・ウォッシュ・ザット・マン・アウタ・マイ・ヘアー
10. ジス・キャント・ビー・ラブ
11. イッツ・イージー・トゥ・リメンバー
12. マンハッタン
13. バリ・ハイ

«イン・ラブ・アゲイン: The Music of Richard Rodgers»

2002 Stacey Kent[vo]; Jim Tomlinson[ts]; Dave Newton[p]; Colin Oxley[g]; Simon Thorpe [b]; Jasper Kviberg[d]
ステイシー・ケント、ジム・トムリンソン、デビッド・ニュートン、コリン・オクスレー、サイモン・ソープ、ジャスパー・クヴィバーグ

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