1990年代前半

VINICIUS EM CY – QUARTETO EM CY

4 / 5
ヴィニシウスと共作者たちの曲をふわふわコーラスで

ジョビンやカルロス・リラ等の曲の共作者としても有名な外交官で詩人のヴィニシウス・ヂ・モラエスの曲を集めた、1993年リリースのコンピレーション盤。 ヴィニシウス・ヂ・モラエス本人[15], [16]の他、アントニオ・カルロス(トム)・ジョビン[4](ピアノ/ヴォーカル)、カルロス・リラ[8]、トッキーニョ][6](ヴィオラオン/ヴォーカル)、シコ・ブアルキ[1](ヴォーカル)、セリア・ヴァス[14](ヴォーカル/ヴィオラォン/アレンジ)などが参加しています。(セリア・ヴァス&ワンダ・サーの共演ア … 続きを読む

LES MARIAGES CHINOIS ET LA RELECTURE / KATERINE

3 / 5
おもちゃっぽい音と、実験的な音

スタジオ録音は他人が絡むので落ち着かない、というようなことをインタヴューで語っていた(フィリップ・)カトリーヌが自宅録音したファーストアルバム。 ヴォーカルは、カトリーヌの妹と、ウィスパーヴォイスが可愛いANNE。兄のKATERINEという女性名に合わせたのか、妹はBRUNOという男性名を名乗っています。カトリーヌが歌っている曲もあります。 初期の頃の名前は「Katerine」だけで、一般的な名前すぎて区別しにくい・検索ひっかかりにくいな…と思っていましたが、やはり「フィリップ・カト … 続きを読む

PARAISO – GERRY MULLIGAN&JANE DUBOC

4 / 5
透明感あるジャズボサ

『ナイト・ライツ』でルイス・ボンファの「カーニヴァルの朝」を取り上げてブラジル音楽への興味をのぞかせていたジェリー・マリガンが1993年7月にニューヨークで録音したアルバムで、参加メンバーのほとんどがブラジル人です。 トッキーニョ、ヴィニシウス・ヂ・モラエス、ジョビンが作曲した3曲を除いて、全てマリガンが作曲し、透明感あるヴォーカルの女性シンガー、JANE DUBOC ジェーン・ドゥボックが歌詞をつけています。彼女は、ジルベルト・ジルやカエターノ・ヴェローゾなどが参加したアルバムを出していますが … 続きを読む

SINE – RoBERT

3.5 / 5
ささやき系ヴォーカル×テクノ

フランスのロベールのファーストアルバム。寂しげな少女を連想させる曲+歌詞に、消え入りそうなウィスパーヴォイスという組み合わせは、甘くもなりかねませんが、冷たく無機的なテクノにのせることで甘辛バランスがとれています。 ほとんどがMathieu Saladin作曲・RoBERT作詞で、共同で作曲したものや、RoBERTが一人で作詞作曲しているものもあります([3])。ディズニーの音楽[1]や、ジャック・ブレルの[7]等も取り上げています。 クラフトワークのカヴァー[4]は、このアルバムではドイツ語で … 続きを読む

L’EDUCATION ANGLAISE – KATERINE

5 / 5
ノスタルジックでキュート

歌詞&音楽と遊び心あるおもちゃっぽい音が子供時代を思わせる、フィリップ・カトリーヌのセカンドアルバム。ファーストアルバム「マリアージュ・シノワ」との大きな違いは、サンプル音が曲に溶け込んでいて、いかにも実験的なトラックがないことです。 前作と同じく、ANNEとBRUNOが参加しています。ブリューノの憂いをおびた声と、アンヌのアンジェリックなウィスパーヴォイスの良さがさらに引き出されています。 特にアンヌの子供のような声と自然な歌い方の可愛さは、究極のささやき系クロディーヌ・ロンジェや、ラモン・レ … 続きを読む

ARTHUR H – ARTHUR H

4.5 / 5
パリ路地裏の煙たいバーが似合いそうなファーストアルバム

アルチュールH(アッシュ)の1990年のファーストアルバムには、デビュー作という瑞々しい言葉が似合いません。 マッチ売りのマッチか、アラジンのランプみたいな感じで、再生した瞬間、タバコの煙がもうもうとたちこめるあやしげなパリのバー(というより酒場、キャバレーとか言った方が合う)が目の前に出現します。 ゴリゴリしたしゃがれ声、アンニュイな雰囲気、世界各地のワールドミュージックの影響を感じさせる音楽、新鮮なアイディアとユーモア… アルチュールアッシュ独特のスタイルが、この1作目ですでに出 … 続きを読む