LES MARIAGES CHINOIS ET LA RELECTURE / KATERINE

3 / 5
おもちゃっぽい音と、実験的な音

スタジオ録音は他人が絡むので落ち着かない、というようなことをインタヴューで語っていた(フィリップ・)カトリーヌが自宅録音したファーストアルバム。
ヴォーカルは、カトリーヌの妹と、ウィスパーヴォイスが可愛いANNE。兄のKATERINEという女性名に合わせたのか、妹はBRUNOという男性名を名乗っています。カトリーヌが歌っている曲もあります。
初期の頃の名前は「Katerine」だけで、一般的な名前すぎて区別しにくい・検索ひっかかりにくいな…と思っていましたが、やはり「フィリップ・カトリーヌ」とすることが増えましたね。マチュー・シェディッドの「M」と同じで。

爆発したような音やキーキーいう音が入る実験色の濃いトラックは、一度聴くには面白いんですが、流しっぱなしにしていてこれが始まると耳障りに感じてしまいます。
いろんな音が集めてあって、女性の笑い声を重ねたような音も入っていたりします。映画『アメリ』で笑い声収集趣味のエピソードを見た時、これを思い出しました。
前衛的な実験音楽や後期ビートルズの実験などが好きな人なら楽しめるかもしれませんが、ピコ、ガジ、ゴー、テケテケ、キーいう類の音が嫌いな人には、次のアルバムエデュカション・アングレーズの方がおすすめです。

1. Je M’en Vais
2. Une Journee Sur Une Balancoire
3. Cherie (Que Je N’ose Appeler)
4. Petite Ville De Campagne
5. An Abc For You And Me
6. A Propos Du Divorce, De La Separation
7. Le Silence De L’apres-Midi
8. Chanson Pour Annie
9. Les Lecons De L’experience
10. Hips In The Morning
11. Comme Jeannie Longo
12. Le Bel Aime De Royan
13. Petit Apres-Midi En Automne-Hiver
14. La Relecture
1.僕は行く
2.ぶらんこにのった一日
3.シェリー
4.小さな田舎町
5.君と僕のためのABC
6.離婚,別れに関すること
7.午後の静けさ
8.アニーの歌
9.恋愛レッスン
10.ヒップス・イン・ザ・モーニング
11.ジャニー・ロンゴのように
12.ロワイアンの恋人
13.秋冬の短い午後
14.読み返し

«マリアージュ・シノワ»

1993 KATERINE, BRUNO, ANNE

関連記事

Comment