LA PANOPLIE DES HEURES HEUREUSES – ELISA POINT

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アンニュイで幻想的な独特の大人の世界

不思議な歌詞と音楽で、独特の世界が出来上がっています。「ささやくようなフランス語」でイメージするようなかなり弱めのウィスパーヴォイスで、 [2]や[8]のような古い映画を思わせる曲、[17]のようなアンニュイでノスタルジックな曲を歌っています。フランス人がささやき声で歌うと、がんばって声を抑えている気がすることがありますが、エリザもたまにそういう時があり、フランス人らしく地声はしっかりしてそうだなと思います。
ブリジット・バルドー、ジェーン・バーキン、ジャンヌ・モローなどに影響を受けたと語っていますが、エリザの音楽を聴くと、セクシーでキュートなBardotのイメージとは逆の、ちょっとエキセントリックで知的な大人の女性をイメージします。

ヴァンサン・ドゥレルムと同じく、映画のワンシーンを思い描かせるものもありますが、エリザのアルバムの歌詞は、言葉遊びがいっぱいで詩的で難解なのも多いです。これより以前にリリースされたアルバムは好みじゃなかったですが、これはおもしろかったです。

1. Anonymes Et Desoeuvres
2. Nous Avons Traine De Limousine Party
3. En Panne De Velours
4. Juste Entre Hommes
5. Et Toi? Tu Regardais Ailleurs
6. La P’tite Laine
7. Sur Le Coeur Au Bras De Ton Tendre Hussard Bleu
8. Demain Rome En Vespa
9. Adieu Les Grands Appartements
10. Et Londres Qui Baille Bye
11. C’est Sans Doute Le Souffle Court
12. Que Nous Nous Retrouverons Dans La Fatigue Des Miroirs
13. Apres Le Feu Des Plaisirs
14. Rendez-Vous Cafe Suzanne Vega
15. Pour Oublier Le Long Jour
16. Du Desamour
17. Ps:Toute Ressemblance
18. Avec La Panoplie Des Heures Heureuses

ELISA POINT エリザ・ポワン ディスコグラフィー

L’INSTANT D’APRES 1994
ランスタン・ダプレ ★2
L’ASSASSINE 1996
ラサシーヌ ★2
LES FILLES SONT DES GARCONS BIZARRES ! ギャルソン・ビザール 1997
LA PANOPLIE DES HEURES HEUREUSES 2000 ★4.5
COMME UNE AMBITIEUSE – AU BOIS DORMANT 2002

«ラパノプリデズーウールーズ»

2000

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