LULLABY OF BIRDLAND – LES BLUE STARS

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ふわふわフレンチジャズコーラスユニット

フランスのコーラスユニット、(LES/THE) BLUE STARS ブルースターズが1954年11月に録音したファーストアルバム。冬の休日に聴きたくなるような、ほんわりあたたかくのんびりした感じの、心地いいアルバムです。
ブロッサム・ディアリーと、ミシェル・ルグランの姉クリスチャーヌ(クリスティアーヌ)・ルグランも参加しています。

私は昔からランバート、ヘンドリックス&ロス (LHR)やランバート、ヘンドリックス&バヴァン (LHB)などが好きで、フランス語のジャズコーラスグループもいないかなと探していました。
気に入るものがなくて探すのをやめた頃、おなじみのジャズスタンダード曲ララバイ・オブ・バードランドがフランスのジャズラジオ局で流れているのを聞いて、即購入しました。
イメージ通りの音楽に会えるなんて、ミュージカル映画「ロシュフォールの恋人たち」みたいだなと喜んでいましたが、
その映画の音楽を作ったMichel Legrand ミッシェル・ルグランが、このアルバムの[1]と[11]のアレンジをしているようです。残り10曲はブロッサム・ディアリーです。

ジャズスタンダード([1], [2])、ポップ、シャンソンの有名曲から作者不明の歌まで、原曲の歌詞を思い切り無視したフランス語歌詞がつけられているのもおもしろいところ。

[7]Mister L’Amour(L’Amour=The Love)は、「ロリポップ」でも知られるコーデッツが同じ1954年にヒットさせた曲 Mister Sandman ミスター・サンドマン。Legende du Pays aux Oiseaux(バードランドの言い伝え)は、Lullaby Of Birdland バードランドの子守唄のフランス語版カヴァーです。タイトルは似ていますが、歌詞は英語版の翻訳ではありません。

さて、このアルバムに参加しているブロッサム・ディアリーが1956年アメリカに帰国したのを機に、ブルー・スターズは人数を6人に減らし、ミミ・ペランウォード・スイングルが加わります。ここまで変わったらもう新ユニットみたいなものだけどね、と思いますが、ご本人たちもそう思ったのか、
しばらくしてブルー・スターズは消え、1959年にミミ・ペランを中心としたLES DOUBLE SIX ダブル・シックスが誕生します。
ミミ・ペランとウォード・スイングル、クリスチャンヌ(クリスティアーヌ)・ルグランの3人は、ブルー・スターズ時代からのメンバーです。

BLUE STARSもDOUBLE SIXも、アルバムが少ないのが残念です。

1.Legende du Pays aux Oiseaux (Lullaby Of Birdland)
2.Tout Bas (Speak Low)
3.Gina
4.Plus Je T’embrasse (Heart Of My Heart)
5.Toute Ma Joie (That’s My Girl)
6.Les Lavandieres Du Portugal (The Portuguese Washerwoman)
7.Mister L’Amour (Mister Sandman)
8.En 1920 (In 1920)
9.Embrasse-moi Bien (Hold Me Close)
10.Lettre a Virginie (Letter To Virginia)
11.La Danse Du Baiser (The Kissing Dance)
12.Mambo Italiano
1.ララバイ・オブ・バードランド
2.スピーク・ロウ
3.ジーナ
4.ハート・オブ・マイ・ハート
5.ザッツ・マイ・ガール
6.ポルトガルの洗濯女
7.ミスター・サンドマン
8.1920年
9.ホールド・ミー・クローズ
10.ヴァージニアへの手紙
11.ザ・キッシング・ダンス

共通項アーティスト

レ・ドゥブル・シスデューク・ピアソン+ニューヨーク・グループ・シンガーズ・ビッグ・バンドランバート・ヘンドリックス&ロス、L,H&バヴァン、クワイア、レ・マスク(フランス語ブラジル音楽)、クアルテート・エン・シー(ブラジルのコーラスグループ)、スィングル・シスターズ、コーデッツ

«ララバイ・オブ・バードランド»

1954 Blossom Dearie, Christiane Legrand, Jeanine DeWaleyne, Nadine Young他

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