Mes mauvaises fréquentations – Philippe Katerine

4.5 / 5
心地いいポップ

アットホームだった1作目、2作目(8,16トラックレコーダ使用)に比べ、この3作目(24トラック)は手作り感が減り、ピコピコ音や人の声をさりげなく取り入れる遊び心は残っていて、あいかわらずポップ。昔のフランス映画やボサノヴァを思わせる曲が適度に混ざっています。
ミッシェル・ルグラン+映画監督アニエス・ヴァルダ作の[3]以外は、全てカトリーヌのオリジナルです。
[2]Copenhague(コペンハーゲン)は霧がかったようにメランコリック。[4]Jardin Anglais(イングリッシュガーデン)は気持ちいい昼下がりという感じ。 [6]Jardin Botanique(植物園)は、相手が亡くなっていたとは知らずに待ち合わせ場所の植物園で待つという切ない歌詞を、心地よくて明るいメロディで。[9]Parlez-Vous Anglais Mr Katherine?(ミスターカトリーヌ、英語話せますか)は、英語なまりのフランス語で「英語話せます?」という女性に、「どうでもいいじゃない。もう会うことないし」と答えるデュエット曲。
昔のフランソワーズ・アルディや映画のワンシーンを思わせるような、ちょっとメランコリックさをプラスした[12、13、14]もいいです。

これまで参加していたANNEとBRUNOの女性ヴォーカルがいなくなったのがちょっと寂しいですが、遊び心とノスタルジックな感じがいい具合に混ざったアルバムです。

1.Mon Coeur Balance
2.Copenhague
3.Joueuse [Michel Legrand / Agnes Varda]
4.Jardin Anglais
5.Manteau de Fourrure
6.Jardin Botanique
7.Coup de Feu
8.Plus Beau Jour de Ma Vie
9.Parlez-Vous Anglais Mr Katherine?
10.L’Homme Invisible
11.Grands Magasins
12.Chanson des Jours Benis
13.Entre Nous
14.Pays Lointains
15.Vacances a l’Hopital
16.Lorsque Je Dors

«メモーヴェーズフレカンタシオン(ぼくの悪友たち)»

1996 Katerine (produce, arr, vo.); Philippe Eveno (g); Simon Mary (b) etc...

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