COULEUR CAFE – CLEMENTINE

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南米音楽だけど「パリのカフェ」

フランス語とスペイン語がそれぞれ2曲ずつで、あとは全部ブラジルポルトガル語で歌っていますが、イメージは、デュラレクスのグラスに入ったペリエや、黒エプロンのギャルソンが出てくる「日本人が思い描くベタな架空のパリのカフェ」。
実際パリのカフェのテラスでボサノヴァが流れている確率は低いですが、クレモンティーヌをフランス国内で聴く確率はさらに低いです。クレモンティーヌは、これぞフレンチ!というイメージがありますが、日本でしか知られておらず、J-POPと言った方が正しい気すらします。これを含めて、心地いいアルバムもいくつかあるので逆輸入されてもよさそうなものですが、なぜかフランスではマイナーです。

[1]は、クレモンティーヌが少女時代を過ごした地でお父さんがいつもかけていたラテンジャズで、メキシコの抜けるような青空を思い浮かべながら歌ったそうで、[2]は、スペインに思いをはせているのだそうです。「自分が歌いたい曲を詰め込む」という彼女らしい選曲のアルバムです。

タイトルの"COULEUR CAFE"(クルール・カフェ=コーヒー色)は、フレンチポップ界に大きな影響を残したフランスのカリスマ的アーティストセルジュ・ゲーンズブールによる初期の曲。タイトルをこれにしてみごと「ボサノヴァが流れるフランスっぽいおしゃれカフェ」イメージにつなげているところ、さすがです。

1. Sabor A Mi
2. In The Stars
3. Couleur Cafe
4. Sina
5. J’retourne Chez Moi
6. Caminhos Cruzados 7. Sandalia Dela
8. El Manicero
9. Fiel E Insistente
10. Retrato Em Branco E Preto
11. Eu Sei Que Vou Te Amar
12. Bienvenido
1.サボール・ア・ミ
2.イン・ザ・スターズ
3.クーラー・カフェ
4.シナ
5.ジュ・ルトーヌ・シェ・モア
6.十字架
7.サンダリア・デラ
8.エル・マニセロ
9.フィエル・エ・インシステンテ
10.白と黒のポートレート
11.あなたを愛してしまう
12.ビエンヴェニード

«クーラー・カフェ»

1999

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