Sing a Song of Basie: Lambert, Hendricks and Ross

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LHRの始まり♪

ランバート・ヘンドリックス&ロス(LHR)のファーストアルバム。
カウント・ベイシーのレパートリー中心で、歌詞はJon Hendricks ジョン・ヘンドリックス、アレンジはDave Lambert デーヴ・ランバートが担当。ベイシー楽団のリズムセクション(ピアノ、ギター、ベース、ドラム)が参加しています。

ファーストアルバムはこれですが、JonとDaveが最初に取り組んだ曲は、Woody Hermanの”Four Brothers”で、これを1955年に4人のコーラスで録音したのがそもそもの始まりです。

JonがDaveの家を訪れ、歌詞つきで歌を披露したら、Daveは手紙でも書くようににサラサラとアレンジを書き上げたのだそうです。
Annieによると、Jonが歌詞を作る様子も同じく「手紙を書くように」速かったのだそうで。彼らのアップテンポな曲のイメージと重なりますね。

ベイシー楽団の音楽をヴォーカリーズで再現するという企画を立てたJonとDaveは、当初、楽譜が読める歌手をコーラス隊として使おうとしていて、すでにジャズシアターで知られていたAnnieに、そのコーラス隊の指導を依頼しました。
が、最終的には企画を立て直し、ベイシー楽団の演奏を聴いて感覚を把んでいたAnnieに歌わせることにして、Lambert, Hendricks and Rossとしての活動が始まりました。

最初は実験的ユニットだったLHRですが、このアルバムが反響を呼んで、ベイシー楽団のツアーに招かれたり楽団と録音したり、新アルバムを次々と出したりしながら、グループとして人気を博していくことになります。

Four Brothersは、数十年後のマンハッタン・トランスファーのバージョンも有名な曲ですね。マンハッタントランスファーはクリアで軽やかできれいに整った感じ、LHRは素朴でぬくもりと即興ユーモアと愛嬌がたっぷり詰まった感じがします。

amazon Jon Hendricks with the Dave Lambert Singers 1. Everyday
2. It’s Sand, Man!
3. Two For The Blues
4. One O’Clock Jump
5. Little Pony
6. Down For Double
7. Fiesta In Blue
8. Down For The Count
9. Blues Backstage
10. Avenue
11.Four Brothers
12.Cloudburst
13.Standin’ on the Corner (Whistlin’ at the Pretty Girls

11-13はVerve Master Editionのボーナストラック(1955録音)

amazon Sing a Song of & Along With Basie(1st+2ndアルバム) 1.Every Day I Have the Blues 2.It’s Sand Man
3 Two for the Blues
4 One O’Clock Jump
5 Little Pony
6 Down for Double
7.Fiesta in Blue
8.Down for the Count
9.Blues Backstage
10.Avenue C
11.Jumpin’ at the Woodside
12.Going to Chicago Blues
13.Tickle Toe
14.Let Me See
15.Every Tub
16.Shorty George
17.Rusty Dusty Blues
18.King
19.Swingin’ the Blues
20.Lil’ Darlin’
21.Doodlin’
22.Every Day I Have the Blues

«シング・ア・ソング・オブ・ベイシー»

1964 Dave Lambert, Jon Hendricks, Annie Ross (vocal);
Nat Pierce (piano); Freddie Green (guitar); Eddie Jones (bass); Sonny Payne (drums).

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