ONDE E QUANDO – NARA LEAO
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ジャズと映画音楽とボサノヴァの出会いで、ナラとのお別れ
ナラ・レオンの遺作です。「いつかどこかで」というタイトルが何だかお別れメッセージのようで寂しいです。「あこがれ」と同じく、ジャズのスタンダードナンバーや映画音楽等、英語でお馴染みの曲をポルトガル語で歌っています。
有名曲ばかりですが、一応メモすると、「ス・ワンダフル」はミュージカル『ファニー・フェイス』(オードリー・ヘップバーン主演映画『パリの恋人』)の曲で、ガーシュウィン兄弟作。
「ラヴ・レター – ドリーム」はヴィクター・ヤング作曲+ジョニー・マーサー作曲の2曲のメドレー。
「バット・ノット・フォー・ミー」もガーシュウィン兄弟のスタンダード曲。中でもチェット・ベイカーの歌ヴァージョンが好きです。
「サマータイム」はミュージカル『ポーギー&ベス』のG.ガーシュウィンの曲。エラ・フィッツジェラルドの歌など多くの名演が残っています。ランバート・ヘンドリックス&ロスのお気楽コーラス版も好きです。
「センティメンタル・ジャーニー」はレス・ブラウンとベン・ホーマー作曲。ドリス・デイ他でお馴染み。
「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」はリチャード・ロジャース作曲、ロレンツ・ハート作詞の有名曲で、チェット・ベイカーの歌、マイルス・デイビスのトランペット、ビル・エヴァンスのピアノでの演奏が特に印象的です。
「いつか、どこかで」もロジャース&ハートのコンビ作。エラ・フィッツジェラルド等の歌でお馴染み。
「ナイト・アンド・デイ」は同じくエラ等が歌っているコール/ポーター作の有名曲。
「知らないでしょう」は、ハリー・ウォーレン作曲、マック・ゴードン作詞、映画『ヘロー、フリスコ、ヘロー』からの曲。
「マイ・フーリッシュ・ハート」は映画『愚かなり我が心』から。ヴィクター・ヤング作曲、ネッド・ワシントン作詞。ビル・エヴァンスの演奏が最高に好きです。映画『マイ・フーリッシュ・ハート』は、ちょっとメロドラマっぽい感じでした。「あの日からサウダーヂ」はこのアルバムで唯一、ナラ・レオンとホベルト・メネスカルのオリジナル曲です。
ふう、長かった。ナラ・レオン、大好きです。
2. Cartas De Amor?Sonhos
3. Mas Nao P’ra Mim
4. Pleno Verao
5. A Saudade Me Bateu
6. Adeus No Cais
7. Onde E Quando
8. So Voce
9. Sem Querer
10. Descansa Coracao
11. Saudades De Voce
2.ラヴ・レター?ドリーム
3.バット・ノット・フォー・ミー
4.サマータイム
5.センティメンタル・ジャーニー
6.マイ・ファニー・ヴァレンタイン
7.いつか,どこかで
8.ナイト・アンド・デイ
9.知らないでしょう
10.マイ・フーリッシュ・ハート
11.あの日からサウダーヂ
«いつか、どこかで»ナラ・レオン
1989