JOAO VOZ E VIOLAO - JOAO GILBERTO

Catégories : ブラジル:ボサノヴァ,MPB等 , 2000年代 , くつろぎ・リラックス♪ , 夜に♪ , JOAO GILBERTO

ジョアン声とギター / ジョアン・ジルベルト

たまらない静けさ ★4.5

タイトル通り、ジョアン・ジルベルトの声とギターだけのとても静かなアルバム。プロデューサーはカエターノ・ヴェローゾ
し~っ静かに...と指を立てる女性のジャケットも素敵。夜、じっくり聴きたい一枚です。

1931年生まれですから、69歳ですか。スキャットや早口を得意としている音域と声量が売りのジャズヴォーカリストなどの場合、年による衰えを強く感じさせられますが、ジョアンは元からつぶやくように静かに歌っているので、そういう衰えをさほど感じさせません。若い頃よりあたたかみと深みが増して、どちらもいいなと思えます。アンリ・サルヴァドールと同じく、高齢になってからも魅力が増していく素敵なミュージシャンです。


2000

1. Desde Que O Samba E Samba デスヂ・キ・オ・サンバ・エ・サンバ(サンバがサンバであるからには)
2. Voce Vai Ver  ヴォセ・ヴァイ・ヴェール(思い知るがいいさ)
3. Eclipse  エクリプシ(エクリプス)
4. Nao Vou Pra Casa  ナォン・ヴォウ・プラ・カーザ(僕は家へは戻らない)
5. Desafinado ジザフィナード
6. Eu Vim Da Bahia エウ・ヴィン・ダ・バイーア
7. Coracao Vagabundo コラサォン・ヴァガブンド
8. Da Cor Do Pecado  ダ・コール・ド・ペカード(罪の色)
9. Segredo セグレード(秘密)
10. Chega De Saudade 想いあふれて

BRASIL(海の奇蹟)ジョアン・ジルベルト

Catégories : ブラジル:ボサノヴァ,MPB等 , おすすめ盤 , 1980年代 , くつろぎ・リラックス♪ , cute♪ , CAETANO VELOSO , JOAO GILBERTO

BRASIL / JOAO GILBERTO

幸せ感たっぷり・・・★5

カエターノ・ヴェローゾとその妹マリア・ベターニアジルベルト・ジルといった若手アーティスト達と、ジョアン・ジルベルトの共演盤。
男性ヴォーカルが多いアルバムをこういうもなんですが…蝶が舞うのどかな花畑を想像させるような、可愛い雰囲気のアルバムです。

シナトラの朗らかな歌唱で有名なAll of meは、ポンポンポンというリズムでみんな仲良く歌っていて、手に手をとって遠足に行く子供を想像してしまうほど。
5曲目の終わりには風鈴を思わせる音が入っていて、何だか懐かしい気分にさせられます。

中身はそんな風に遊び心たっぷりで楽しいんですが、外見はちょっと、いかつい気がします。
ジャケ買い心をそそらないジャケット。「海の奇蹟」という邦題。このタイトルから、たくましい漁師だの嵐だの難破船だの、力強くて荘厳なものを連想してしまうのは私だけでしょうか? 「ブラジル(の水彩画)」というタイトルじゃありふれているということで、5.Milagre(=奇跡)の邦題を使ったのでしょうか。
ジャケ買いしたけど1回聞いて終わり、なんてアルバムはよくありますが、これはその逆でした。曲数が少なく短いですが、おいしいものを腹八分目という感覚で楽んでいます。


1981
Joao Gilberto(g,vo); Caetano Veloso(vo); Gilberto Gil(vo); Maria Bethania(vo); Johnny Mandel(arr,cond)

1. Aquqrela Do Brasil ブラジルの水彩画
2. Disse Alguem (All Of Me オール・オブ・ミー)
3. Bahia Com H バイーア・コン・H(アガ)
4. No Tabuleiro Da Baiana ノ・タブレイロ・ダ・バイアーナ
5. Milagre 海の奇蹟
6. Cordeiro De Nana ナナンの子羊

JOAO GILBERTO(三月の水)

Catégories : ブラジル:ボサノヴァ,MPB等 , 1970-1979 , くつろぎ・リラックス♪ , JOAO GILBERTO

三月の水 / ジョアン・ジルベルト feat.ミウーシャ

・・・子守唄のような心地よさ・・・ ★5

ジョアン・ジルベルトのギターと歌にドラムだけというシンプルな構成で、 「ちょっとあわせてみよう」と始めたかのようなくつろいだ雰囲気。
ゆりかごのようなベース音に寝言のようなフレーズが繰り返される「ウンディユ」や、内緒話のような「三月の水」の、眠れ眠れといわんばかりの心地よさ。
弦の上を指が滑る音や微妙な声のふるえ、舌の音まで聴こえる臨場感のある音...。
ジョアンのアルバムには、こんな風にすぐそばで何気なく演奏が始まったような錯覚を与えるものが多いですが、このアルバムはその代表です。

やすやすと演奏しているように聴こえますが、ギターを弾く人に言わせると、ジョアン・ジルベルトは、力んでしまうような難しいフレーズでもよどみなく優雅に弾きこなしてしまうギターの名手なんだそうで。
その表情力の豊かさといったら南京玉すだれ並で、ギターひとつでよくぞそこまで...と驚かされます。
歌は拍の前や後にずれこみ、独特の揺らぎを生んでいます。

このアルバムはとっつきにくいという意見も聞きます。ボサノヴァというジャンルにすら収まりきらない、ジョアン独特の世界一色だからでしょうか。揺らぎ感のあるヴォーカルと、歌詞の代わりに繰り返される「ウンドゥイユ」やら「ボン、ボン」等のフレーズと、独特のリズムと、この上ない静寂。
山水画が誰にでも受け容れられないのと似ているかもしれません。ジョアン・ジルベルトが好きな人にとっては、彼の斬新さや個性が凝縮された、たまらない1枚だと思います。

このアルバムを聴いて思い浮かぶのは、
・・・スタジオでジョアンの妻ミウシャがうたた寝しているところへジョアンとドラマーが入ってきて、起こすまいと静かに演奏を始める。ハイハットにやさしく触れるブラシ音、ささやくようなヴォーカル、変化するギターの音色。
彼女が途中で目覚めたのに寝たふりを続けていることに気づいた2人は徐々にテンポをあげていき、9曲目が終わったところでジョアンが妻の髪にそっと触れて一言、さあ起きて一緒に歌おう
・・・という想像というか妄想。
ミウシャは最後の1曲「イザウラ Izaura」しか参加していません。「ゲッツ・ジルベルト・アゲイン」でも聴ける、ジョアンとのこのデュオ曲、好きです。


1973
Joao Gilberto, Heloisa Buarque de Hollanda(Miucha)

1. Aguas De Marco 三月の水
2. Undiu ウンディユ
3. Na Baixa Do Sapateiro バイーア(靴屋の坂道で)
4. Avarandado 夜明けのベランダ
5. Falsa Baiana 偽のバイーア娘
6. Eu Quero Um Samba 喜びのサンバ
7. Eu Vim Da Bahia バイーア生れ
8. Valsa ベベウ
9. E Preciso Perdoar 許してあげよう
10. Izaura イザウラ (feat.Miucha)

ELA E CARIOCA ジョアン・ジルベルト

Catégories : ブラジル:ボサノヴァ,MPB等 , 1970-1979 , JOAO GILBERTO

彼女はカリオカ(EN MEXICO) / ジョアン・ジルベルト

・・・メキシコにてカリオカ・・・ ★4

ジルベルト夫妻とスタン・ゲッツの「ゲッツ/ジルベルト」(1963)はアメリカ他でヒットしましたが、シングルカットされた「イパネマの娘」のシングルの爆発的セールスをきっかけにアメリカで人気歌手となった妻のアストラッドと、ジョアン・ジルベルトは数年後離婚します。彼は1965年にミウシャと再婚し、69年から2年間メキシコシティに移住します。
これはそのメキシコでの不遇時代といわれる頃に録音されたアルバム。
ジャケットも、ジョアンの口ひげも何だかメキシコっぽいし、「ベサメムーチョ」も入ってるし、もしや中身もメキシコ風なんでは…?と思いかねませんが、あくまでジョアンらしい音楽です。

LPリリース時のタイトルは"JOAO EN MEXICO"だったようですが、CD(1994年)は、ジャケットデザインは同じなのにタイトルだけ"Ela E Carioca"に変わっています。
陽気なメキシココンサートか何かと誤解されそうだからか、メキシコとジョアンのイメージが合わないからか...?タイトルを変えた理由は何なんでしょう。


1970

1.De Conversa en Conversa
2.Ela E Carioca
3.O Sapo
4.Esperanza Perdida
5.Joao Marcello
6.Farolito
7.Astronauta
8.Acapulco
9.Besame Mucho
10.Eclipse
11.Trolley Song

GETZ/GILBERTO 2 (Live)

Catégories : ジャズ+ブラジル音楽 , 1960-1964 , ジャズ:その他 , ASTRUD GILBERTO , JOAO GILBERTO , STAN GETZ

ゲッツ/ジルベルト#2 (+5) - スタン・ゲッツ、ジョアン・ジルベルト、アストラッド・ジルベルト

・・・ジルベルト夫婦再参加コンサート・・・ ★4

1964年10月9日のカーネギーホールでのコンサートの録音。曲間のスピーチ、観客の拍手や声から会場の広さと雰囲気が伝わってきます。
ゲッツ/ジルベルト」で共演したジョアンとアストラッドのジルベルト夫妻に加え、前作「ゲッツ・オー・ゴー・ゴー」と同じメンバー(ゲーリー・バートン等)も参加しています。
ジョアン・ジルベルトとスタン・ゲッツは相変わらず険悪だったのでしょうが、そんなことは全く感じさせない楽しい雰囲気で、くつろげます。
CD〔GETZ/GILBERTO#2(+5)〕には、アストラッドがヴォーカルで参加した5曲が追加収録されていて(11~15)、例の大ヒット曲「イパネマの娘」も歌っています。
ジョアンのやわらかい声とギターに湧き上がる会場の拍手。控えめに寄り添うJoe HuntのドラムとGene Chericoのベース。海へ向かうイパネマ娘のイメージがいい感じに出来上がってきた頃に、ヨタヨタと走りこんでくるアストラッドのヴォーカル。このライブの彼女の歌は、いつもにましてあやうげです。卒業式で緊張して両手両足が一緒に出てしまう子供を見ているかのようにヒヤヒヤさせられ、When she passes each one she passes goes Aaah...゛と聴くと、こっちもaaah…と脱力してしまいます。
素朴であやしげなこのヴォーカル。初々しさが可愛いし落ち着くという人もいれば、音痴にしか聞こえなくて苦手だという人もいて、好みの別れるところですね。アバタもエクボ、エクボもアバタ。
人間は、驚きや恐怖による心拍数の上昇を恋愛感情のドキドキと勘違いして危険な人に惹かれることがあるといいますが、そう考えると、綱渡りを見ているかのように人をヒヤヒヤさせる感覚は、もしかするとヘタウマ系歌手の武器かもしれませんね?
これを聴いて自分も歌手になろうと思った人、いるんじゃないでしょうか。


1964, Verve

  • 1-4:Stan Getz(ts), Gary Burton(vb), Gene Cherico(b), Joe Hunt(d)
  • 5-10:Joao Gilberto(g), Keter Betts(b), Helcio Melito(d)
  • 11-15:Stan Getz(ts), Joao Gilberto(g), Gary Burton(vb), Gene Cherico(b), Joe Hunt(d), Astrud Gilberto(vo)

1. Grandfather's Waltz グランドファザーズ・ワルツ
2. Tonight I Shall Sleep -With a Smile on My Face 夢のほほえみ
3. Stan's Blues スタンズ・ブルース
4. Here's That Rainy Day ヒアズ・ザット・レイニー・デイ
5. Samba de Monha Terra 我がふるさとのサンバ
6. Rosa Morena ホーザ・モレーナ
7. Um Abraco No Bonfa  ボンファに捧ぐ
8. Bim Bom ビン・ボン
9. Meditation (Meditacao) メディテーション
10. O Pato (The Duck) 鵞鳥のサンバ
11. It Might as Well Be Spring* 春の如く
12. Only Trust Your Heart* オンリー・トラスト・ユア・ハート
13. Corcovado -Quiet Nights of Quite Stars* コルコヴァード
14. Garota de Ipanema-The Girl from Ipanema* イパネマの娘
15. Eu E Voce* エウ・イ・ヴォセ

GETZ/GILBERTO - スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト

Catégories : ジャズ+ブラジル音楽 , 1960-1964 , ジャズ:その他 , ANTONIO CARLOS JOBIM (TOM) , ASTRUD GILBERTO , JOAO GILBERTO , STAN GETZ

ゲッツ/ジルベルト - スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト

スタン・ゲッツのジャズサンバシリーズに、ジルベルト夫妻とジョビンが参加 ★4.5

テナーサックス奏者スタン・ゲッツが、ボサノヴァの第一人者といわれるメンバー(アントニオ・カルロス(トム)・ジョビンジョアン・ジルベルトと、その妻アストラッド・ジルベルト)を迎えて1963年3月に録音した有名盤。レーベルはジャズの名門Verveで、ジャズ売場にあるブラジルものの中で最も知名度が高いアルバムでしょう。
ルイス・ボンファらとの"Jazz samba encore!"にひき続き、ジャズとブラジル音楽がいい具合に融合したジャズボサアルバムです。
ベースはトミー・ウィリアムスミルトン・バナナのドラムもいい味を出しています。

このアルバムのリリースで、(一時下がり気味だった)ボサノヴァ熱がアメリカ他各国で再燃したといわれています。
さらに、アストラッドが英語ヴォーカルで歌う1曲目の「イパネマの娘」(ジョビン作曲)がシングルカットされ、ミリオンセラーヒットを記録したという派手なおまけつき。これを機にアストラッドはアメリカで人気歌手になります。
彼女が歌うことになったいきさつについては、シンデレラガール風の逸話がいろいろありますが、宣伝のためにねつ造されたものが多いようです。アストラッド・ジルベルトのデビュー逸話

アストラッド・ジルベルトの歌を聴くと、Desafinado ヂサフィナード(=調子外れ)の「歌のうまい下手は重要じゃない」というフレーズが思いうかびます。美声で声量のある歌手が感情をこめて歌い上げるのがいいという従来の音楽の決まりごとにとらわれないボサ・ノヴァの特性を象徴するかのような歌詞の曲です。
アストラッドは、周りの歌手に習ったり真似たりしながら何となく歌ったら偶然「ヂサフィナード」の体現者になったというか...ヘタウマ系の素人っぽさが、舌足らずの英語とヴィジュアルと声の可愛さとあいまって「これぞボサノヴァの新鮮さだ」と受けたんじゃないかな?と思ったりします。「ヂサフィナード」な歌い方

このアルバムのくつろいだ演奏からはまるで想像もつきませんが、制作時はかなり険悪な雰囲気だったようですね。
スタン・ゲッツのサックスが前に出すぎでボサっぽくない、ボサノヴァの歌はポルトガル語じゃなきゃだめだ、アストラッドに歌わせるな、などと怒るジョアン・ジルベルトと、負けずに主張の強いゲッツが衝突。
ジョビンが通訳で何とか橋渡し役を担ったといわれています。(そんな苦労をしたジョビンはゲスト扱いですが。)
英語ヴォーカルに抵抗がなくアメリカにも進出したジョビンに比べ、ジョアン・ジルベルトは職人のようなこだわりを持った根っからのブラジル人アーティストという感じがします。
実際の話を聞くとちょっと複雑な気分になりますが、アルバムは緊張感とリラックス感のバランスが絶妙で快適です。


1963.03.18-19, Verve
STAN GETZ & JOAO GILBERTO - feat.ANTONIO CARLOS JOBIM, ASTRUD GILBERTO

1. Garota de Ipanema (The Girl From Ipanema) イパネマの娘
2. Doralice ドラリセ
3. P'ra Machucar Meu Coracao プラ・マシュカー・メウ・コラソン
4. Desafinado デサフィナード
5. Corcovado コルコヴァード
6. So Danco Samba ソ・ダンソ・サンバ
7. O Grande Amor オ・グランジ・アモール
8. Vivo Sonhando ヴィヴォ・ソニャンド

ジョアン・ジルベルト JOAO GILBERTO ディスコグラフィ

Catégories : ブラジル:ボサノヴァ,MPB等 , ディスコグラフィ(オリジナルアルバムリスト) , JOAO GILBERTO

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