30℃ / クレモンティーヌ

30 DEGREES CELCIUS - CLEMENTINE

60's-70'sの有名曲のリミックス。セリフによるストーリー性 ★2.5

重厚な印象の「オー・シャンゼリゼ」の作りこまれたリミックスに始まり、1960年代~70年代の曲のカヴァーが大半を占めています。([1]ジョー・ダッサン、[2]レオン・ラッセル、[4],[12]キャロル・キング、[7]ザ・ラヴィン・スプーンフル、[9]ヴァン・モリソン等。)
[5]と[13]はクレモンティーヌのオリジナルだそうです。

このアルバムで面白いのは、選曲はクレモンティーヌらしく相変わらず気まぐれなのに、曲の間にちらっと入るセリフによるストーリー展開で、何となく数珠繋ぎになっているところです。

気分がいい日にシャンゼリゼで人と知り合い、仲間と夜通し騒いで、翌日二人は恋人に…という歌詞の [6]「オー・シャンゼリゼ」の前には、「本当に素敵な日。ランチ食べに行く?」
[7]サマー・イン・ザ・シティの前に「今夜騒ぎに(パーティに)行かない?」
[8]「雨にぬれても」の前に「車に傘置いてきちゃった」
[10]の前に「飲みに行こう」 [11]「サマー・イン・ザ・シティ」の前に「ぐったりしちゃう天気。ちょっと家に帰って着替えるわ。それから出かけよう。OK?」
[13]の前に「もうクタクタ」(←と聞こえるけど自信なし)

…とまぁそんな感じで、クレモンティーヌの1日を追っているような感じが出ているのは面白いんですが、音楽はどちらかというとロック、ハウス・ラウンジ等が好きな人向き。
彼女のボサノヴァアルバムが好きな人にはあまりおすすめしません


2002

1. Champs-Elysees --Stephane Pompougnac Remix--
2. Masquerade
3. Don't Let Me Lose the Dream
4. Oublie-Moi (It's Too Late)
5. Diego
6. Champs-Elysees
7. Summer in the City
8. Toute la Pluie Tombe Sur Moi (Raindrops Keep Fallin' on My Head)
9. Amour Fou (Crazy Love)
10. Fire and Rain
11. Summer in the City --Radio Favela Remix--
12. Corazon --Radio Favela Remix--
13. Avec Toi le Temps S'Evanouit
1.オー・シャンゼリゼ(ステファン・ポンポニャック・リミックス)
2.ディス・マスカレード
3.ドント・レット・ミー・ルーズ・ディス・ドリーム
4.オウブリィ・モア(ウブリ・モワ)-イッツ・トゥー・レイト
5.ディエゴ
6.オー・シャンゼリゼ
7.サマー・イン・ザ・シティ
8.雨にぬれても
9.アモール・フォウ(アムール・フー)-クレイジー・ラヴ
10.ファイア・アンド・レイン
11.サマー・イン・ザ・シティ(レディオ・ファヴェラ・リミックス)
12.コラソン(レディオ・ファヴェラ・リミックス)
13.あなたとともに

レ・ヴォヤージュ / クレモンティーヌ

LES VOYAGES - CLEMENTINE

ブラジルのアーティスト参加の洗練フレンチ・ブラジリアン ★5

ブラジルでの初録音を含むアルバム。(録音はパリとリオデジャネイロ。)
プロデュースを手がけたのは、フランス側はギー・ボワイエ、ブラジル側はジョイス、ロベルト(ホベルト)・メネスカル、マルコス・ヴァーリと豪華。マルコス・スサーノ、ダニーロ・カイミもゲスト参加しています。
ブラジルポルトガル語の曲が多く、英語、フランス語の曲、インストゥルメンタルもあります。
同じくボサノヴァテイストのアルバム「クーラー・カフェ」に比べると、フランス語の比率が高いです。
オリジナル曲の他、ボサノヴァの名曲、フランスのスタンダード曲[9]シラキューズが、ブラジル風アレンジで気持ちよくくつろいだ雰囲気に仕上げられています。[11]はジャズテイスト。

13.「三月の水」は、いろいろなアーティストの演奏を聴きましたが、私にとってはエリス・レジーナとトム・ジョビンの有名なデュオが一番です。
「エリス&トム」ヴァージョンはエリスがかけあいの途中ふざけながら笑って歌ったりしますが、このクレモンティーヌとマルコス・ヴァーリのヴァージョンも同じことをやっています。二人は当然あのエリス&トムの名演を知っているはずですから、オマージュを捧げているんでしょうね、たぶん。


2000
1. Catavento
2. Liebestraum
3. Les Voyages
4. Tristeza (Goodbye Sadness)
5. Pourquoi Pas
6. Brazil
7. Nos Vimos Ya
8. Interlude
9. Syracuse
10. To Do Bem
11. Saint Tropez Blues
12. Interlude
13. Aguas De Marco (with Marcos Valle)
14. Nina
15. Al Anochecer
1.カタヴェント(インストゥルメンタル)
2.リーベストラウム
3.レ・ヴォヤージュ
4.トリステーザ
5.プルコア・パ
6.ブラジル
7.ノス・ヴィモス・ヤ
8.ランデヴー・ア・モンマルトル(インストゥルメンタル)
9.シラキューズ
10.トゥドゥ・ベン,トゥドウ・ボン
11.サントロペ・ブルース
12.クレプスキュール・オー・ポン・ドゥ・トルビアック(インストゥルメンタル)
13.三月の水 (duet:マルコス・ヴァーリ)
14.ニーニャ
15.夜のとばり

COULEUR CAFE - CLEMENTINE

クーラー・カフェ / クレモンティーヌ

南米音楽だけどパリの午後 ★4

タイトルの"COULEUR CAFE"(クルール・カフェ)は、フレンチポップ界に大きな影響を残したフランスのカリスマ的アーティストセルジュ・ゲーンズブールの比較的初期の頃の曲。

これをアルバムタイトルにするとは、さすがです。20世紀末始まった「ボサノヴァが流れるフレンチカフェ」、カフェミュージックを見事に連想させますから…。

フランス語とスペイン語がそれぞれ2曲ずつで、残りは全部ブラジルポルトガル語で歌っています。なのに、デュラレクスのコップに入ったペリエや、カフェを運ぶ黒エプロンのギャルソンといった「日本人が思い描くパリ」が目の前に現れそうな気がします。実際パリのカフェのテラスでボサノヴァが流れている確率は低いのですが…。

[1]は、クレモンティーヌが少女時代を過ごした地でお父さんがいつもかけていたラテンジャズで、メキシコの抜けるような青空を思い浮かべながら歌ったそうで、[2]は、スペインに思いをはせているのだそうです。自分が歌いたい曲を詰め込むという彼女らしい自由な選曲のアルバムです。

クレモンティーヌのヴォーカルはそれがたっぷり味わえて満足です。個人的には、テクノっぽくないところも好きな点です。

1999

1. Sabor A Mi
2. In The Stars
3. Couleur Cafe
4. Sina
5. J'retourne Chez Moi
6. Caminhos Cruzados 7. Sandalia Dela
8. El Manicero
9. Fiel E Insistente
10. Retrato Em Branco E Preto
11. Eu Sei Que Vou Te Amar
12. Bienvenido
1.サボール・ア・ミ
2.イン・ザ・スターズ
3.クーラー・カフェ
4.シナ
5.ジュ・ルトーヌ・シェ・モア
6.十字架
7.サンダリア・デラ
8.エル・マニセロ
9.フィエル・エ・インシステンテ
10.白と黒のポートレート
11.あなたを愛してしまう
12.ビエンヴェニード

CONTINENT BLEU - CLEMENTINE

コンティノン・ブルー / クレモンティーヌ

霧の中にいるようなやんわりしたジャズアルバム ★4.5

ジャズサックスプレイヤーのジョニー・グリフィンと共演したジャズスタンダード中心のアルバム。
大物ジャズミュージシャンのジョニー・グリフィンが参加してるのが正直意外だと思いましたが、聴いてみると粋でアンニュイな雰囲気のアルバムでした。
グリフィンがスペインに来ていた時に、彼がかつて作曲した”CONTINENT BLEU”をフランス語で歌ったデモテープを持ってクレモンティーヌが会いに行き、彼女のこのデビュー作が生まれたのだそうです。

彼女が昔パリの小さなジャズクラブに出た時の映像を見たことがありますが、自由自在に声を操るジャズ歌手というよりは、ボサノヴァ歌手に近いところがあり、このアルバムにも独特の脱力感とやわらかさを添えています。

このアルバムの[1]アフタヌーン・イン・パリのフランス語版(Un apres-midi a Paris)歌詞は、彼女のお母さんが書いたそうです。あなたに会う前は素敵な人もいなくてつまらなかったけど今は最高、という内容。シャンゼリゼやサンジェルマンデプレ以上にキレイな街を闊歩するパリジェンヌが思い浮かび、デンジャラスゾーンの存在など忘れさせるほどのパリ理想化パワーがすでにちらっと現れています。
同じ曲でもSTITT, POWELL, JJの演奏は、パリの公園で居眠りするおじいさんのようなイメージ。
STEPHANE GRAPPELLIの軽やかな演奏も粋です。
KATERINE カトリーヌの"Un Apres-Midi A Paris"は、同じタイトルですが別の曲。そちらもいい感じです。


1989
CLEMENTINE, JOHNNY GRIFFIN

1. Un Apres Midi A Paris (Afternoon in Paris)
2. Easy Living
3. Line For Lyons
4. Outra Vez
5. Night Light
6. Don't Be Blue
7. All Blues
8. Lady Wants To Know
9. Rhum Coco
10. Elizondo
11. Aux Champs A Minuit
12. Girl Talk
13. Comme Une Princesse
14. Giant Steps
15. Continent Bleu
1.アフタヌーン・イン・パリ
2.イージー・リヴィング
3.ライン・フォー・ライオンズ
4.もう一度
5.ナイト・ライツ
6.ドント・ビィ・ブルー
7.オール・ブルース
8.レディ・ウォンツ・トゥ・ノウ
9.ラム・ココ
10.エリソンド
11.夜,シャンゼリゼにて
12.ガール・トーク
13.プリンセスのように
14.ジャイアント・ステップス
15.コンティノン・ブルー

クレモンティーヌ CLEMENTINE ディスコグラフィ&メモ

◆CLEMENTINE クレモンティーヌ (1963 パリ - )

「理想的フランス、憧れのパリジェンヌ」を体現

午後の陽だまりのように心地よい"L'ETE"(レテ~夏)は、日本人が抱く「モードと芸術と美食とカフェと愛の国フランス、憧れのパリ」 のイメージを具体化したような曲で、これが日本でのクレモンティーヌの人気を決定的にしたともいえるでしょう。

それもそのはず、この曲が入っているアルバム「アン・プリヴェ~東京の休暇」は、「日本人が抱いているフランスのイメージを表現してみよう」という遊び心あるコンセプトのもと、日本人のアーティスト(小沢健司、田島貴男、ゴンチチなど)がクレモンティーヌの周りに集って作り上げたものなんだそうです。
そうして作られた音楽は、日本人が漠然と抱いていた「おしゃれなフランス」のイメージの強化と普及に一役買ったと思います。「日本におけるフランスのイメージ向上コンクール」があったら金賞をあげたいくらいです。
以降のクレモンティーヌにはこの「お洒落なパリジェンヌ」のイメージがつきものになります。

カフェブーム以前(=ボサノヴァ流行前)、代官山等のきれいなカフェやショップでは彼女の曲がよく流れていました。
私の周りにも、「気持ちいい休日&午後のカフェといえば、クレモンティーヌ」という図式が頭にすりこまれた人が数人いて、彼女の歌を聴くとカフェに行きたくなるという症状が出ていました。まるでパブロフの犬です。

契約の関係もあるのでしょうが、彼女は日本ではこれだけ有名なのに、フランスでは知名度が低く、パリのCD屋にたまにあったとしても、たいてい外国盤(ほとんどが日本盤)です。
外国人の友達が和太鼓や民謡などのいかにも日本的なCDを買うのを見ても、その国らしすぎるものは外国での方が受けるのかも、と思ってしまいます。

ボサノヴァ的

クレモンティーヌがわりと若い頃ジャズバーで歌っている映像を見て、彼女のヴォーカルは、声量と音程コントロールが必須のジャズ等よりも、頼りなさや自然さも味だと考えるボサノヴァ向きのような気がしました。
アストラッド・ジルベルトのちょっと洗練されたフランス版という印象があったので、彼女がボサノヴァテイストのアルバムを出した時、いい選択だなと思いました。

みかん

フランス語の名詞CLEMENTINEは、ゆずくらいの大きさのみかんのこと。小さくて可愛いその果物のイメージと、歌っている時のささやき気味の声や、コンサートの曲間アナウンスから、フランス人にはありえないくらい控えめで可憐な女性を想像していたのですが…
ごくカジュアルな楽屋でのインタヴューを見て、イメージが変わってしまいました。
まず、ステージの上と全く違うしっかりした低い声に、軽く驚きました。話す内容も批判精神旺盛。相手に媚びずにアンニュイや感情をあらわにする、典型的なフランス人女性という印象を受けました。
ま、みかんも皮と中身は違いますしね。「理想のパリジェンヌ」は演出なのよ、と割り切ってるようで、潔い気もします。

お薦め共通項アーティスト・・・コラリー・クレモンエレナクロディーヌ・ロンジェアストラッド・ジルベルト(ブラジル)、リサ・エクダール(スウェーデン)


◆CLEMENTINE クレモンティーヌ ディスコグラフィー

◆"クレモンティーヌ CLEMENTINE ディスコグラフィ&メモ"の全文を見る »

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