CLEMENTINE ディスコグラフィ&メモ
CLEMENTINE クレモンティーヌ ディスコグラフィー
- CONTINENT BLEU コンティノン・ブルー 1989
- MES NUITS, MES JOURS メ・ニュイ・メ・ジュール 1990
- EN PRIVE アン・プリヴェ – 東京の休暇 1992
- LONG COURRIER ロン・コリエ 1993 (ロン・クーリエ)
- ILS ET ELLE イル・エ・エル 彼らと彼女 1994 ★1.5
- SOLITA/ソリータ 1997
- HEURE D’ETE エル・デテ 夏時間 1998 (ウール・デテ)
- COULEUR CAFE クーラー・カフェ 1999 ★4
- LES VOYAGES レ・ヴォヤージュ 2000 ★5
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CAFE APRES-MIDI カフェ・アプレミディ – クレモンティーヌが歌うボサノヴァ(ベスト) 2001
カフェブームと関わりが深いクレモンティーヌの過去の成果を振り返ってブラジル・ボサノヴァテイストの曲ばかりを選び、さらに新曲を加えたアルバムだそうです。
- LIL’ DARLIN’ リル・ダーリング 2001
- CLEMENTINE SINGS BEN SIDRAN パリス・ウォーク 2002
- SPREAD YOUR WINGS スプレッド・ユア・ウィングス 2002
- 30 DEGREES CELCIUS 2002 ★2.5
- CLE / 2003 ★3
- MADE IN FRANCE / 2005
- LUMIERE ルミエール / 2006
アルバムをそろえる時便利なように作ったディスコグラフィ(年代順オリジナルアルバムリスト)です。星の数(最高★5)は、個人的なお気に入り度です。
CLEMENTINE クレモンティーヌ (1963 パリ – )
「理想的フランス、憧れのパリジェンヌ」を創作
父親の転勤でメキシコなどで暮らし、各国の音楽に触れて育ったそうで、フランス語、スペイン語、英語で、いろいろな国・ジャンルの曲を歌っていますが、知名度が急に上がったのは、午後の陽だまりのように心地よい"L’ETE"(レテ-夏)という曲がきっかけ。日本人が抱くベタな「モードと芸術と美食とカフェと愛の国フランス、憧れのパリ」 のイメージが詰まったような曲です。
それもそのはずで、この曲が入っているアルバム『アン・プリヴェ-東京の休暇』は、「日本人が抱いているフランスのイメージを表現してみよう」という遊び心あるコンセプトで、日本人のアーティスト(小沢健司、田島貴男、ゴンチチなど)がクレモンティーヌの周りに集まって作り上げたものなんだそうです。納得。
そうして作られたアルバムが、日本人が抱いていた「おしゃれな」フランスのイメージの強化と普及に果たした役割は大きく、「フランスのイメージ向上コンクール」があったらたぶん金賞です。
そして以降のクレモンティーヌには、この「お洒落なパリジェンヌ」のイメージがつきものになります。
きれいなカフェやショップでよく流れていたせいもあり、「クレモンティーヌといえば気持ちいい休日&午後のカフェ」という図式が頭にすりこまれて、彼女の歌を聴くとカフェに行きたくなるというパブロフの犬状態の人も周りにいました
日本ではこれだけ有名ですが、フランスでは全く知られていなくて、パリのCD屋にたまにあったとしてもたいてい日本盤です。いろんな事情があるのかもしれませんが、むしろJ-POPアーティストといえるのかもしれません。
外国人の友達が和太鼓や民謡などのいかにも日本的なCDを買うのを見ても、その国らしすぎるものは外国での方が受けるのかな?と思ってしまいます。
みかん
フランス語の名詞Clémentineは、ゆずくらいの大きさのみかんのこと。小さくて可愛いその果物のイメージと、歌っている時のささやき気味の声や、コンサートの曲間アナウンスから、フランス人っぽくないほどフワフワ優しくて可憐な女性を想像していたのですが… カジュアルな楽屋インタヴューを見て、イメージが変わりました。
ステージの上と全く違うしっかりした低い声で、話す内容も批判精神旺盛。相手に媚びずにアンニュイや感情をあらわにするのも、フランスでよく見る感じで。
ま、みかんも皮と中身は違いますし、「理想のパリジェンヌ」は演出なのよ、と割り切ってるようで、潔い気もします。